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一太郎(.jtd)をワード(Word)に変換するフリーソフト

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一太郎さんって誰ですか?

若い人はそんな疑問を持つのではないでしょうか。

一太郎とは?

一太郎(いちたろう)とはジャストシステムのワープロソフトです。

ジャストシステムは日本の会社ですから国産のワープロソフトということになります。

この一太郎は1990年代前半までマイクロソフトのWordとワープロソフトの激しいシェア争いをしていたのです(あくまで日本国内だけの話ですが)。

しかし、一太郎はシェア争いに負けました。

日本の会社が開発した日本語ワープロソフトはアメリカの会社が開発した多言語対応ワープロソフトに負けてしまったのです。

根強い一太郎ファン?

しかし、官公庁や一部の業界ではまだ一太郎が使われており、それらの業界と関係する人達も一太郎を使っています。2017年に農林水産省が「働き方改革」の一環として一太郎の使用を辞めマイクロソフトWord(ワード)に一本化する、という通知を出しました。

Wordに移行する理由が「働き方改革」というのもアレですが、その時の世間の反応は「え?!一太郎?!」というものでした。

さらに2021年3月に再度、農水省が一太郎でなくWord使用を徹底するよう通知を出しています。

つまり、2017年の通知後も一太郎を使い続けていた職員がいるということですが、一太郎にはそれだけ根強いファンがいるのでしょうか。

一太郎からWordへの移行をためらう理由の1つは、一太郎で作成した文書ファイル(拡張子jtd)資産でしょう。

一太郎でWord形式に変換する

以下の手順で一太郎文書を最新のWord形式に変換できます。

  1. 一太郎で文書をWord 2003形式(拡張子doc)で保存します。
  2. 最新版WordでWord 2023形式(拡張子doc)を開きます。
  3. 最新版Wordで最新形式(拡張子docx)で保存します。

この方法は最も簡単ですが、最新Wordでレイアウトが崩れる可能性が高くなります。

理由は一太郎が変換して保存するWordのバージョンが2003と最新版とかなり離れているためです。

Word 2007で一太郎文書を変換する

前述の方法ではレイアウト崩れが大きい文書でもWord 2007で読み込むと崩れを抑えられる場合があります。

  1. Word 2007で一太郎文書ファイルを開きます。
  2. Word 2007で保存します(拡張子docxになります)。
  3. 最新版Wordで拡張子docxを開きます。
  4. 最新版Wordで上書き保存します。

この方法ではWord 2007まで搭載されてした一太郎コンバーター(一太郎のファイルをWordに変換して読み込む機能)が使われます(一太郎コンバーターはWord 2010以降には搭載されていません)。

ただし、Word 2007のサポートは終了しています。

新品のOffice 2007付きPCを購入する

Office 2007(Word 2007が含まれる)付きのPCは現在でも新品購入可能です。

2007年のPCではありません、現在の最新スペックのPCをOffice 2007付きで購入できます。

DSP版のOffice 2007をPCと同時購入する方法です。

DSP版とはPCとセットで販売されるマイクロソフトOfficeです。

一太郎ビューア

もし、一太郎文書をWordに変換したい理由が一太郎のない環境で、

  • 一太郎文書を確認したい
  • 一太郎文書を印刷したい
  • 一太郎文書をPDF変換(して配布)したい

であれば一太郎ビューアが使えます。

一太郎ビューアとは一太郎の開発元であるジャストシステムが提供しているフリーソフトです。

当然、レイアウト崩れは発生しません(文書の編集はできませんが)。

ちなみに一太郎ビューアで一太郎文書をPDFに変換するには「ファイル」-「印刷」メニューを選択して「印刷」ダイアログを表示し、プリンタ名として「Microsoft Print to PDF」を選択して「OK」ボタンをクリックします。

一太郎ビューア