マイクロソフトOfficeは複数人で共有できないの?
そんなふうに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
法人向けのマイクロソフトOfficeは複数人で使えるのですが、いろいろ面倒な設定が必要です。
Microsoft 365 Personalは複数人で使えません。
その隙間を埋めるのが簡単に複数人で共有できるMicrosoft 365 Familyです。
Microsoft 365 Familyとは
Microsoft 365 Familyとは最大6人でマイクロソフトOffice(Excel / Word / PowerPoint / Outlook / Access)と6TBのOneDriveを使えるサービスです。
Windows、Mac、iPad/iPhone、Androidに無制限にインストールできます。(同時に使えるのは最大5台)。
家族の定義は?
同居の家族だけ?
別居の家族でも大丈夫?
つまり家族の定義以前に家族は関係ありません。
こういうユーザーを混乱させる製品名はやめてほしい……
破格の6TB OneDrive
マイクロソフトOfficeを複数人(ただし契約者の世帯の一員)で使うならMicrosoft 365 FamilyはMicrosoft 365 Personal(後述)に比べてかなりお得です。
さらにOneDriveで使える容量も1人あたり1TB(1,024GB)、6人分でなんと6TB(6,144GB)です。
ちなみに定番オンラインストレージのDropboxは以下のようなお値段です。
商用利用可能
商用利用とは仕事(業務や収益を得るための活動)に使うことです。
Microsoft 365 Familyが日本で発売されたのは2022年7月ですが、当初は商用利用ができませんでした(海外版は現在でも商用利用できません)。
しかし現在、日本版は商用利用可能となっています。
Microsoft 365 CopilotのAIクレジットは共有できない
Microsoft 365 FamilyにはAIアシスタントのMicrosoft 365 Copilotが統合されています。
ただし、使用回数には制限があリます。
毎月1日に60回の「AIクレジット」がもらえます(翌月への繰越はできません)。
Copilotで文章やExcelの数式を生成するとAIクレジットが消費されます。
AIクレジットがゼロになると翌月1日までCopilotは使えなくなります。
そしてこのAIクレジットを使えるのはMicrosoft 365 Familyの契約者のみで他のユーザーに共有することはできません。
Microsoft 365 PersonalのAIクレジットも月60回なのですが、最大6人で使えるMicrosoft 365 Familyが
になるわけではないということです……
法人利用
一応はありですが、法人利用ではいくつか面倒な点があります。
下表はMicrosoft 365 Familyとスペックの近い法人向けのMicrosoft 365 Business Standardとの違いです。
Microsoft 365 Family |
Microsoft 365 Business Standard | |
---|---|---|
ライセンス | 最大6人/ライセンス | 1人/ライセンス |
アカウント | Microsoftアカウント | 職場アカウント |
OneDrive | OneDrive 1TB/人 | OneDrive for Business 1TB/人 |
Word Excel PowerPoint Outlook Access | ||
Exchange SharePoint |
WordやExcelのようなOfficeアプリはMicrosoft 365 FamilyとMicrosoft 365 Business Standardで全く同じです。
単純にライセンス料で比較すれば1つのライセンスで1人しか使えないBusiness Standardより最大6人が使えるFamilyのほうが圧倒的にお得です。
しかし、Familyには個人向けのMicrosoftアカウントでサインインします。
Businessにサインインする職場アカウントなら法人の管理者が一括管理できますがMicrosoftアカウントは一括管理できないため、各社員に管理を任せることになってしまいます。
また、FamilyのOneDriveとBusinessのOneDrive for Businessは別物です。
OneDrive for Businessには社員同士で共同作業するための高度な共有機能がありますが、OneDriveにはありません。
さらにFamilyではExchangeとSharePointも使えません。
そのため法人に必要なメールサーバー、スケジュール調整、コンテンツ管理といったグループウェアを別途用意する必要があります。
一人で使う?
1人で6つのMicrosoftアカウントを作成し、アカウントを使い分けることで
のOneDriveを使うことができます。
面倒ですけどね……
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