そんなことを考えたことはないでしょうか?
永続版のマイクロソフトOfficeにはサポート期限があります。
そして、サポート期限を過ぎたOfficeは事実上、使えません。
この記事では永続版Officeのサポート期限、サポート期限を過ぎるとどうなるか記載しています。
自分の使っているOfficeがサポート期限切れ、または期限切れが近い場合は別のOfficeに移行する必要があります。
Officeのサポート期限一覧
マイクロソフトOfficeは名前に「Office XXXX(西暦4桁)」がつく製品にはサポート期限があり名前に「Microsoft 365」がつく製品にはサポート期限がありません。
| 製品 | メインストリーム サポート期限 | 延長 サポート期限 |
|---|---|---|
| Microsoft 365 | なし | なし |
| Office 2024 |
2029年 10月 | 延長サポートなし |
| Office 2021 |
2026年 10月13日 | 延長サポートなし |
| Office 2019 | 2023年 10月10日 | 2025年 10月14日 |
| Office 2016 | 2020年 10月13日 | 2025年 10月14日 |
|
Office 2016 for Mac |
2020年 10月13日 | 延長サポートなし |
| Office 2013 |
2018年 4月10日 |
2023年 4月11日 |
| Office 2011 for Mac |
2017年 7月10日 | 延長サポートなし |
| Office 2010 |
2015年 10月13日 |
2020年 10月13日 |
| Office 2007 |
2012年 10月9日 |
2017年 10月10日 |
| Office 2003 |
2009年 4月14日 |
2014年 4月8日 |
| Office XP |
2006年 7月11日 |
2011年 7月12日 |
| Office 2000 |
2004年 6月30日 |
2009年 7月14日 |
上の表中の「メインストリームサポート」と「延長サポート」はOffice 2019以前に使われていたサポート区分です。
|
メインストリーム サポート | 延長サポート | |
|---|---|---|
| 期間 | 製品発売後5年間 | メインストリームサポート終了後5年間 |
| 新機能追加 | ||
| バグ修正 | ||
| 脆弱性修正 | ||
製品発売から5年間はメインストリームサポート期間として新機能の追加、バグ(脆弱性以外のプログラムの間違い)修正、脆弱性(ぜいじゃくせい)修正が行われました。
発売から5年以上経って見つかるような脆弱性以外のバグは無視でも別にいいということでしょう。
しかし、Officeがウイルスに感染すると情報漏洩等のリスクがあるため、脆弱性だけはメインストリームサポート終了から5年間、延長サポートとして修正されることになっていました。
Office 2019も2016も事実上使えない
Office 2019もOffice2016もそれ以前のOfficeもサポート期限を過ぎています。
サポート期間が過ぎていてもExcelやWordなどは起動しますし使うことはできます。
しかし、サポート期限切れて脆弱性対策されなくなったOfficeはコンピューターウイルスの格好のターゲットになります。
脆弱性とはプログラムのセキュリティ上の欠陥です。
マイクロソフトOfficeには専用プログラムを実行するVBA(マクロ)という機能があります。
このVBA機能のセキュリティホール(セキュリティ上の不具合)を突いて感染するコンピューターウイルスがあるのです。
サポート期限内までは、このウイルスが見つかってもセキュリティホールを修正するプログラムが配布され、ウイルスに感染しないようにOfficeが更新されます。
通常、コンピューターウイルスは作っても作ってもすぐに脆弱性対策によって無力化されますが、サポート期限が過ぎていれば安心してウイルスを作れますからね。
つまり、サポート終了後も使うことはできますが、遅かれ早かれウイルス感染します。
ファイルのやり取りは厳禁
サポートの切れたOfficeのファイルを顧客や取引先とやり取りすることは何を意味するでしょうか。
すでにサポート期限を過ぎ、コンピューターウイルスの感染リスクが高い古いOfficeのファイルを送付してくる会社や担当者……
直接的なウイルス感染より、こういった信用リスクのほうが高いかもしれません。
サポート期限切れOfficeはMicrosoft 365サービスのサポート対象外
Microsoft 365サービス(OneDrive for BusinessやExchange Online)はサポートが切れたマイクロソフトOfficeをサポートしません。
今のところは接続できるいるようですが、突然接続できなくなってもサポートはありません。
Office 2024かMicrosoft 365への移行
サポート期限切れのOfficeを使っているなら早急に2029年10月までサポートのあるかサポート期限のないMicrosoft 365に移行する必要があります。

