「ワードの代わり」でいいのか?
Macユーザーの元へ拡張子が「.docx」のファイルが送られてきたとします。
「.docx」はマイクロソフトWordの文書ファイルです。
ワードの代わりのアプリでもいいの?
そう考えるMacユーザーは少なくないのではないでしょうか。
互換性を気にしなければワードの代わりはいくらでもあります。
Apple謹製のPagesでも .docx を読み込めます。
単純なレイアウトのWord文書ならPagesでも表示できる場合が多いのですが、複雑なレイアウトはPagesでは表示が崩れる場合があります。
さらにPagesで編集した結果を .docx に書き出すこともできます。
しかし、文書ファイルを送ってきた相手から文書に追記して送り返すように依頼されていたらPagesで書き出した .docx を送れるでしょうか?
少なくとも仕事の文書であれば到底無理ではないでしょうか。
自分一人だけで文書ファイルを扱うならPagesでもGoogleドキュメントでも「ワードの代わり」で問題ありません。
しかし、他人と文書ファイルをやりとりするなら「ワードの代わり」ではダメで、マイクロソフト純正のWordが必要です。
そして現在、ビジネス文書はWord、Excel、PowerPointといった「マイクロソフトOffice」がデファクトスタンドードになっています。
ビジネスで文書ファイルをやりとりするならMacユーザーもマイクロソフトOfficeが必要ではないでしょうか。
Mac用のマイクロソフトOfficeで作成されるExcelやWordのファイルはWindows版と同一のため、Windowsと相互にやりとりできます。
MacBook Airにエクセルは入ってる?
WindowsならOffice付きで売られているパソコンがあります。
それに対して、Office付きのMacBook Airは売られていません……というより、Office付きのMacは存在しません。
一応、マイクロソフトOffice製品とMacの同時購入で3,000円OFFというのはありますが。
Outlookは無料
Outlookとはメール、予定表、連絡先、タスクの管理ソフトで、マイクロソフトOfficeアプリの1つです。
Windows版は有料ですがなぜかMac版OutlookはMac App Storeから無料でダウンロードできます。
Office Home 2024
永続版(毎年の支払い不要な買い切り)のOfficeにはOffice Home 2024とOffice Home & Business 2024があり、どちらもMacとWindowsの両方に対応しています。
違いはOutlookの有無だけでHomeにはOutlookが含まれません。
前述のようにMac版のOutlookは無料提供されていますのでMacユーザーならOffice Home 2024を買えばOKです。
COM/XLLアドインが必要なら
「アドイン」とはマイクロソフトOfficeを拡張するためのモジュールです。
このアドインはサードパーディやユーザーが開発します。
アドインにはいくつか種類があるのですが、COMアドイン(拡張子 .dll)とXLLアドイン(拡張子 .dll)はWindowsのAPIを利用し、Intel CPU向けにビルドされるため、Macでは動作しません。
しかし、だからといってMacでCOM/XLLアドインが使えないという話にはなりません。
前述の通り、MacではWindows版Officeも使えるためです。
Intel Macの場合
COM/XLLアドインには64bit版と32bit版があるのですが、Intel Macであればどちらも使えます。
Officeは特に指定しなければ64bit版Officeがインストールされているはずなので、64bit版アドインが使えます。
32bit版アドインを使う場合、32bit版Officeをインストールする必要があります。
M4/M3/M2/M1 Macの場合
現行MacはIntelでなくAppleシリコン(M4/M3/M2/M1) Macです。
……と思うのが当然ですが、なんと以下の条件であれば動きます。
- 64bit版アドイン
- Windows 11
これはOfficeがARM64EC(ARM64 Emulation Compatible)でビルドされているためです。
ただ、32bit版アドインはM3/M2/M1 Macでは使えませんのであきらめるしかありませんが。
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