翻訳こんにゃくが実現! POCKETALKのレビュー

翻訳こんにゃく(ほんやくこんにゃく)とはドラえもんのひみつ道具です。

コンニャクという名前の通り、見た目もコンニャクで食べられます。

そしてこの翻訳コンニャクを食べるとどんな言語を話す相手とも会話ができるようになるという、なんとも素晴らしいひみつ道具です。

翻訳こんにゃくのネーミングは「ほんやく(翻訳)」と「コンニャク」をかけた駄洒落なんでしょうね。

翻訳こんにゃくは荒唐無稽ではなかった

翻訳こんにゃくなど現実離れした荒唐無稽なもので実現など不可能、、、

そう思っていたのですが、その考えは改めさせられました。

これを入手したためです。

このスマホサイズの機械はPOCKETALKという「翻訳機」です。

例えば日本語しか話せない日本人と中国語しか話せない中国人でもこのPOCKETALKを介すと会話が成り立ってしまいます。

翻訳こんにゃくを実現する製品が自分の手元にあるのですから驚きです。

こんにゃくを食べるわけではない

このPOCKETALKの使い方はこんにゃくを食べるほどではないもの非常に単純です。

先程の日本人と中国人の例ではこんな感じです。

  1. 電源オンで即起動
  2. 翻訳機を使うことを中国語で伝える
  3. <ボタンと>ボタンが交互に押される

電源オンで即起動

POCKETALKは背面の電源スイッチを軽く押すとすぐに起動します。

POCKETALKは62言語に対応しているのですが、電源を切る前に翻訳していた言語がすぐが翻訳できる状態になります。

POCKETALKは会議机の上など、相手も自分もボタンを押せる場所に置きます。

翻訳機を使うことを中国語で伝える

POCKETALKの<ボタンを軽く押し、日本語で以下の内容を話します。

  • この翻訳機を使いたい
  • あなたが中国語で話す前に翻訳機の「>」ボタンを押して欲しい

長い言い回しでも大丈夫です。

<ボタンと>ボタンが交互に押される

会話中は基本的にPOCKETALKの<ボタンと>ボタンが交互に押されることになります。

  • <ボタンを押して日本語を話すと翻訳された中国語がテキスト表示される。
  • >ボタンを押して中国語を話すと翻訳された日本語が音声出力される。

ビジネスレベルでも使える性能

上の手順で実際に日本人と中国人との間で「普通の会話」ができてしまいます。

ここでいう「普通の会話」とは、

「駅まで歩くとどれくらいかかりますか?もし30分以上かかるなら、タクシーに乗ろうと思います。」

のような普段の話し言葉そのままの会話のことです。

POCKETALKはこうした「普通の会話」を日本語音声から中国語音声へもその逆の中国語音声から日本語音声へも見事に翻訳します。

話す前にPOCKETALKのボタンを押すというたったそれだけの手間で日本人と中国人で会話が成り立つのです。

さらに驚かされるのは専門用語を含むビジネスの会話も成り立つことです。

翻訳こんにゃくを実現させる秘密

ドラえもんのひみつ道具の秘密とは何が秘密なのが謎ですが、POCKETALKが翻訳こんにゃくを実現した秘密はいくつかの技術の組み合わせのようです。

  • 機械学習
  • グローバルSIM
  • 高性能マイクとスピーカー

機械学習

実は昔からコンピューターによる言語翻訳はありました。

しかし、それらは例えば「こんにちは」という単語を認識したら「hello」に置き換えるといったような「ルール翻訳」と言われるやり方です。

このルール翻訳による翻訳機も発売されていますが当然ながら用途は限定され、ほんやくコンニャクにはほど遠いものでした。

ili(イリー)という翻訳機があります。 冒頭の写真のような手のひらサイズのデバイスで日本語で話しかけると英語、韓国語、中国語...

POCKETALKが採用している翻訳エンジン(後述)では機械学習、または統計翻訳という翻訳技術が使われています。

機械学習とは膨大な対訳データをコンピューターに学習させる(データを統計処理することで翻訳ルールや辞書を生成させる)技術です。

POCKETALKがビジネスレベルの会話まで見事に翻訳する秘密はまさにこの機械学習です。

また、機械学習は言語の文法の解析や辞書作成などしなくても膨大な対訳データさえあれば実現できるため、多言語対応が可能です。

実際、POCKETALKは以下の63言語の翻訳に対応しています。

日本語、 英語、 中国語(簡体字)、 中国語(繁体字)、 広東語、 韓国語、 アラビア語、 アルメニア語、 アゼルバイジャン語、 バスク語、 ベンガル語、 ブルガリア語、 カタルーニャ語、 クロアチア語、 チェコ語、 デンマーク語、 オランダ語、 タガログ語(フィリピン語)、 フィンランド語、 フランス語、 ガリシア語、 ジョージア(グルジア)語、 ドイツ語、 ギリシャ語、 グジャラート語、 ヘブライ語、 ヒンディー語、 ハンガリー語、 アイスランド語、 インドネシア語、 イタリア語、 カンナダ語、 クメール語、 ラオ語(ラオス語)、 ラトビア語、 リトアニア語、 マレー語、 マラヤーラム語、 マラーティー語、 ネパール語、 ノルウェー語、 ペルシャ語、 ポーランド語、 ポルトガル語、 ルーマニア語、 ロシア語、 セルビア語、 シンハラ語、 スロバキア語、 スロベニア語、 ソマリ語、 スペイン語、 スンダ語、 スワヒリ語、 スウェーデン語、 タミル語、 テルグ語、 タイ語、 トルコ語、 ウクライナ語、 ウルドゥー語、 ベトナム語、 ズールー語

ただし、言語によっては翻訳結果の音声出力ができず、画面へのテキスト表示だけになります(詳細は以下の記事を参照ください)。

POCKETALKとは63の言語に対応した手のひらサイズの通訳機(翻訳機)です。 POCKETALKは基本的に日本語音...

グローバルSIM

そんな凄い機械学習ですが、さすがに機械学習の翻訳エンジンはPOCKETALKのような小さなデバイスには入りません。

実はPOCKETALKはマイクから入力された文章をインターネット上の翻訳エンジンに送り、翻訳エンジンが翻訳した結果をスピーカーで音声出力しています。

これは合理的な仕組みですが、当然インターネットに繋がらない場所では使えません。

翻訳機ですから海外で使うことは多いと思います。

POCKETALKには一応、Wi-Fi(無線LAN)は内蔵されているのですが、Wi-Fiが使える場所は限られます。

この問題に対するPOCKETALKの回答がグローバルSIMです。

グローバルSIMとは以下の62の地域で携帯電話回線を使ってネット接続できるPOCKETALK専用の通信カードです。

アイスランド、アイルランド、アメリカ(グアムとサイパンでは使えません)、アラブ首長国連邦、アルバニア、 イギリス、イタリア、インド、インドネシア、 ウクライナ、 エストニア、 オーストラリア、オーストリア、オランダ、 カーボベルデ、カナダ、韓国、 ギリシャ、キルギスタン、 クウェート、クロアチア、 ジブラルタル、ジャージー、シンガポール、 スイス、スウェーデン、スペイン、スリランカ、スロバキア、 スロベニア、 セルビア、 タイ、台湾、 チェコ、中国(マカオでは使えません)、チリ、 デンマーク、 ドイツ、トルコ、 日本、ニュージーランド、 パナマ、 フィンランド、プエルトリコ、ブラジル、フランス、ブルガリア、 ベルギー、 ポーランド、ボスニアヘルツェゴビナ、ポルトガル、香港、 マケドニア、マルタ、 南アフリカ、ミャンマー、 メキシコ、 モンテネグロ、 ラトビア、 リトアニア、 ルクセンブルク、 ロシア

携帯電話用のSIMと違い通信費がかかりません。

このグローバルSIMのおかげでインターネット上の翻訳エンジンの力を使えるというわけです。

高性能マイクとスピーカー

スマホには机の上などにおいて会話できるハンズフリーという機能があります。

実際に使ってみると電話相手から自分の声が聞き取りづらいと言われ、相手の声も聞きづらいため、よほど手が放せない時以外は使う気になれません。

それに対してPOCKETALKはテーブルにおいた状態でも自分の声もしっかり拾ってくれます。

これはノイズキャンセル(雑音除去)機能付きのマイクを2つも搭載しているためです。

POCKETALKの裏面には2つのマイク穴が確認できます(下図の赤丸部分)。

また、テーブルにおいた状態でも相手の声をはっきりと確認できます。

こちらは騒がしい場所でもクリアに聞こえるダイナミックスピーカーを本体上部(下図の赤丸部分)に搭載しているためです。

もし、これらの高性能マイクとスピーカーがなければ、会話する相手と交互にPOCKETALKを携帯電話のように顔に近づけて使うことになってしまいます。

語学学習にも使える

POCKETALKは翻訳機としてだけでなく、語学学習にも使うことができます。

  • ヘッドホンが使える
  • 画面に文字が表示される
  • 熟語や言い回しの翻訳もできる

ヘッドホンが使える

POCKETALLにはヘッドホン端子があります。

一人で語学学習に使う場合にはヘッドホンを使うこともできます。

また、外国語の会議などで会話に自信がないならPOCKETALKに日本語に翻訳させ、こっそりヘッドホンで聞くといった使い方もできます。

画面に文字が表示される

POCKETALKの画面には音声入出力された内容が文字で表示されます。

これによってPOCKETALKを電子辞書として使うことが可能です。

また、自分の話した外国語をPOCKETALKの画面で確認することで発音チェックもできます。

熟語や言い回しの翻訳もできる

前述の通り、インターネット上の翻訳エンジンは専門用語すらなんなく翻訳してくれるほど強力です。

辞書で熟語や言い回しを調べるのは骨が折れますが、POCKETALKであれば文章として音声入力すれば適切な翻訳をしてくれます。

購入するならグローバルSIM付

POCKETALKにはグローバルSIMの有無によって2つのモデルがあります。

価格(税抜)
POCKETALK +
専用グローバルSIM
29,800円
POCKETALK単体 24,800円

もちろん、おすすめはグローバルSIM付きです。

・・・というよりグローバルSIMがなければ翻訳こんにゃくのようには使えません。

たとえ、グローバルSIMが使えない国でPOCKETALKを使うにしても日本ではグローバルSIMで便利に使えます。

POCKETALK本体を保護するシリコン製の専用ケース(下図)は1,800円です。

端末保証とは

POCKETALKの購入時には2,980円で端末保証を付けることができます。

これは標準の保証に以下の内容をプラスするものです。

  • 標準の保証期間「6ヶ月」を「36ヶ月」に延長
  • 標準の「自然故障のみ」の保証を「落下や水没まで拡大」

通訳の経費を削減する

もし、通訳を使っていた、または使う予定ならPOCKETALKによって不要になる可能性があります。

通訳の費用に比べればPOCKETALKの価格などタダ同然ともいえます。

翻訳こんにゃくを実現するPOKETALKの詳細