
買い物をするとポイントがもらえ、ある程度貯まると何かもらえたり割引されたりするポイントサービスがあります。
ポイントカードが増えるし、ポイントの管理も面倒です。買い物客にとってはポイントサービスではなく、値引きをしてもらいたいです。
高く売れる人には高く、安くなければ買わない人には安く売る
ショップが値引きでなくポイントサービスをするのは、 高く売れる人には高く、安くなければ買わない人には安く売るためでしょう。
値引きとポイントサービスの違いは「価格差別」の有無です。
値引きとポイントサービスの違い
誰にでも同じ値段で価格差別をしないのが「値引き」、人によって値段を変える価格差別をするのが「ポイントサービス」といったところでしょうか。
価格差別
発展途上国で買い物をしようとするとそもそも品物の価格が明記されていないことがよくあります。
店員と客が話をして価格を決めていくシステムになっているためです。店員は客を見て価格を提示します。
店員の家族、親戚、友人、馴染客には出来るだけ安い価格を、一見客、外国人、嫌いな人には高い価格です。
しかし、店員に文句を言うと安い価格が提示されます(笑)。店員が客を見て価格を決めるとはそういうことです。
これだから発展途上国の価格が明記されていない店で外国人が現地の人と同じ価格で購入することはなかなかできません。
高く売れる人には高く、安くなければ買わない人には安く売る。これが価格差別です。
でもそんなの発展途上国の話で、先進国の日本には関係ないでしょう?
いいえ、先進国だろうが日本だろうが価格差別はあります。
まず、家や車のような超高額商品がそうですね。
店員が客を見て価格を決めるような大変非効率なシステムでも超高額商品であれば、先進国でもまだまだ成り立つわけです。
では、家や車でない一般の商品の場合は?
ここ日本で普通の買い物をするのに店員と話し合いで価格を決める店などあまり見たことはないと思います。そんな非効率な店は販売競争に負けて消滅するだけだからです。
しかし、考えてみると日本の一般商品でも非効率ではない価格差別はあります。
ポイントサービス
ポイントサービスも価格差別ですよね。
面倒なポイントを使ってまで安く買いたい客には安く売る、高くても面倒なポイントを使いたく客には高く売るわけですから。
そして、ショップはポイントサービスなど活用しない人を「高くても買う人」と認識するわけです。
学割
と思いがちですが、企業やショップは慈善団体ではありませんからね。
割引しないと買わない社会人への価格差別でしょう。
割引券(クーポン券)
割引しないと買わない人向けに割引券を発行します。
割引券情報を集めないような人には割引せず高く売ります。
と思いがちですが、企業やショップは慈善団体ではありませんから……(以下略)。
複雑怪奇な料金プラン
携帯電話でよくあるやつです。
理解するのが面倒な人には高いプランを継続させ、頑張って料金プランを理解する人には仕方なく安いプランを売ります。
キャンペーン
割引しないと買わない人向けにキャンペーンを設定する。
キャンペーンを待てない人には高く売る。
松竹梅の商品構成
普通の人には竹モデルを売ります。
竹モデルが高いと言う人には実は一番お買い得な松モデルを売ります。
高くても買う人には余計な機能をつけた松モデルを売ります。
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