
ある日、職場のWindows 7を起動し、エクスプローラーでフォルダをダブルクリックして開こうとするとエラーメッセージが表示され、フォルダを開くことができなくなっていました。
エラーメッセージの内容

もちろんエクスプローラーでフォルダが開けなければまったく仕事になりません。
本来は「フォルダ」でなく「ファイル」で発生する
このエラーは本来はファイルを開こうとした時に、そのファイルの拡張子に関連付けられたプログラムがない場合に発生します。
例えばファイルの拡張子が.docxであればWordが、.xlsxであればExcelが関連付けられています。
その関連付け情報はWindowsのレジストリに保存されているため、レジストリエディタで該当の場所(HKEY_CLASSES_ROOTUnknownshellOpenWithSetDefaultOn)を調べてみました。
しかし、そこに登録されているのは「ファイル」と関連付けらたプログラムであり、「フォルダ」が開かれようとした場合の情報など当然ありません。
システムの復元
しかも、その前日に退社するまでは普通にフォルダをオープンできていたのです。
そういえばPCを起動した時にWindowsアップデートの適用で待たされたことを思い出しました。
そのため、アップデート適用前の状態に戻すことにしました。
コントールパネルの「システムとセキュリティ」をクリックします。

アクションセンターの「コンピュータシステムを以前の状態に復元」をクリックします。

「システムの復元を開く」ボタンを押下します。

「システムの復元」画面で「別の復元ポイントを選択する」を選び、正常に動作していた状態を選択して復元します。

出勤後の忙しい時間帯にもかかわらず、長い時間のかかるシステムの復元を開始しました。
その間、PCは使用不可能です。
原因はKB3123862
復元終了後にエクスプローラーでフォルダをダブルクリックするとちゃんと開くことができました。
Windowsアップデートの履歴を見ると原因はKB3123862でした。
後日、KB3123862を適用するとやはり問題が再現し、はずすと再現しなくなることを確認しました。
このKB3123862はWindows 10へとアップグレードするための「パッチ」です。
パッチの内容からはなぜ標記の現象が引き起こされるのかまったく想像もできません。
それにしても「パッチ」とはバグ修正プログラムのことではないのでしょうか。
KB3123862のようなOS入れ替えのプログラムが「パッチ」と称され、Windowsアップデートで自動で適用されるのは理解に苦しみます。
しかも、今回のようなバグまであるというおまけつきです。
コメント