写真などの画像を加工するための定番ソフトといえばAdobeのPhotoshopです。
ただ、定番とはいえPhotoshopは高価なソフトです。
Photoshopには値段の安いのPhotoshop Elementsもありますが、PhotoshopとPhotoshop Elementsは何が違うのでしょうか。
PhotoshopとPhotoshop Elementsの比較
PhotoshopとPhotoshop Elementsの主な差異は以下です。
Photoshop | Photoshop Elements | |
---|---|---|
対象ユーザー | プロ向け | 家庭向け |
購入方法 | 年契約 月契約 | 買い切り |
CMYKカラー | ◯ | ☓ |
ベクトルデータ | ◯ | ☓ |
bit / チャンネル | 8・16・32 | 8のみ |
Photoshopは買い切りできない
「買い切り」とは一度お金を払ってソフトウエアを購入すればずっとそのソフトウエアを使えることです。
古いバージョンのPhotoshopはこの買い切りができたのですが、現在はCC(Creative Cloud)と呼ばれる12ヶ月単位、月単位で使用料金を払う形での購入しかできません。
Photoshopを使うためには12ヶ月毎に28,253円かかります。
長く使えば使うほどお金がかかる仕組みです。
それに対してPhotoshop Elementsは買い切りです。
一度購入してしまえばもうお金はかかりません。
プロだけに必要な機能
プロ向けの製品であるPhotoshopには家庭用途ではまず使わない機能も搭載されています。
その代表が印刷所に渡す印刷データ形式であるCMYKカラーです。
プロでない人がPhotoshopを契約することはこのようなまず使わない機能にもお金を払うことを意味します。
編集を繰り返した場合の劣化を抑える機能
画像は基本的に編集すると劣化します。
1回の編集では人間の目ではまったくわからない劣化でも編集に編集を重ねると目で見てわかるようになる場合もあります。
ElementsでないPhotoshopにはそうした劣化を少しでも押さえる機能が搭載されています。
16・32bit / チャンネル
チャンネルとは色成分のことです。
たとえばRGBカラーならR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分のことです。
この各チャンネルに割り当てられる階調数がbitで表されます。
8bit | 256階調 |
---|---|
16bit | 65,536階調 |
32bit | 4,294,967,296階調 |
PhotoshopもPhotoshop Elementsも基本的には8bit/チャンネルで色を扱います。
編集を繰り返さない限り、8bit/チャンネルで問題ないためです。
Photoshopだけで使える16bit/チャンネルと32bit/チャンネルは8bitに比べて階調数が大きいため編集を繰り返しても劣化が少ないというメリットがあります。
しかし、ファイルサイズがとても大きくなるため、劣化が気になる時以外はたとえPhotoshopでも8bit/チャンネルを使います。
ベクトルデータ
ベクトルデータとは「点」で構成された写真などの画像データではなく、「線」と「塗り潰し」で描画されたロゴやアイコンなどの画像データです。
基本的に画像データは拡大や縮小すると劣化しますが、ベクトルデータは劣化無しに拡大・縮小することができます。
Photoshopでは有料・無料の多数のベクトルデータ素材を利用できます。
Photoshop ElementsをWindowsでしか使わないなら
マイクロソフトストアではPhotoshop Elementsが安く売られています。
通常のPhotoshop Elementsは2台までのパソコンにインストールできるのですが、同時に使用できるのは1台のみです。
マイクロソフトストアのPhotoshop Elementsはなんと10台までのパソコンにインストールできます。
ただし、Windows限定でMacにはインストールできません。
そのため、Macで使う予定がなければマイクロソフトストアでPhotoshop Elementsを購入するのがお得です。
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