
写真などの画像を加工するための定番ソフトといえばAdobeのPhotoshop(フォトショップ)です。
ただ、定番とはいえPhotoshopは高価なソフトです。
Photoshopには値段の安いPhotoshop Elements(フォトショップエレメンツ)もありますが、PhotoshopとPhotoshop Elementsは何が違うのでしょうか。
PhotoshopとPhotoshop Elementsの比較
PhotoshopとPhotoshop Elementsの主な差異は以下です。
Photoshop | Photoshop Elements | |
---|---|---|
対象ユーザー | プロ向け | 家庭向け |
購入方法 | 年契約 月契約 | 買い切り |
CMYKカラー | ◯ | ☓ |
ベクトルデータ | ◯ | ☓ |
bit / チャンネル | 8・16・32 | 8のみ |
Web版 | ◯ | ✕ |
Photoshopは買い切りできない
「買い切り」とは一度お金を払ってソフトウエアを購入すればずっとそのソフトウエアを使えることです。
昔のバージョンのPhotoshopはこの買い切りができたのですが、Creative Cloud フォトプランかCreative Cloudのサブスクリプション契約しかできません。
長く使えば使うほどお金がかかる仕組みです。
それに対してPhotoshop Elementsは買い切りです。
一度購入してしまえばもうお金はかかりません。
プロだけに必要な機能
プロ向けの製品であるPhotoshopには家庭用途ではまず使わない機能も搭載されています。
その代表が印刷所に渡す印刷データ形式であるCMYKカラーです。
プロでない人がPhotoshopを契約することはこのようなまず使わない機能にもお金を払うことを意味します。
編集を繰り返した場合の劣化を抑える機能
画像は基本的に編集すると劣化します。
1回の編集では人間の目ではまったくわからない劣化でも編集に編集を重ねると目で見てわかるようになる場合もあります。
ElementsでないPhotoshopにはそうした劣化を少しでも抑える機能が搭載されています。
16・32 bit / チャンネル
チャンネルとは色成分のことです。
たとえばRGBカラーならR(赤)、G(緑)、B(青)の各成分のことです。
この各チャンネルに割り当てられる階調数がbitで表されます。
8 bit | 256階調 |
---|---|
16 bit | 65,536階調 |
32 bit | 4,294,967,296階調 |
PhotoshopもPhotoshop Elementsも基本的には8 bit/チャンネルで色を扱います。
編集を繰り返さない限り、8 bit/チャンネルで問題ないためです。
Photoshopだけで使える16 bit/チャンネルと32 bit/チャンネルは8 bitに比べて階調数が大きいため編集を繰り返しても劣化が少ないというメリットがあります。
しかし、ファイルサイズがとても大きくなるため、劣化が気になる時以外はたとえPhotoshopでも8 bit/チャンネルを使います。
ベクトルデータ
ベクトルデータとは「点」で構成された写真などの画像データではなく、「線」と「塗り潰し」で描画されたロゴやアイコンなどの画像データです。
基本的に画像データは拡大や縮小すると劣化しますが、ベクトルデータは劣化無しに拡大・縮小できます。
Photoshopでは有料・無料の多数のベクトルデータ素材を利用できます。
Web版
PhotoshopはWebブラウザで以下が行えます。
ブラウザ操作 | Creative Cloud |
---|---|
ファイル表示 | 不要 |
コメントによるフィードバック | 不要 |
ファイル編集 | 必要 |
IllustratorにもWeb版があります。
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