
Windows 10が重い、遅い……
そんな場合にWindows 10を高速化する方法です。
スタートアップアプリをオフにする
スタートアップアプリとはログイン時に自動的に起動されるアプリです。
確認するには「Windowsの設定」から「アプリ」をクリックします。

画面左側の「スタートアップ」をクリックするとスタートアップアプリの一覧が表示されます。

この中でログイン時に起動しなくてもいいアプリをオフにします。
Cortana
Cortana(コルタナ)とはWindows 10標準の音声アシスタントです。
パソコンのマイクに向かって話した内容をCortanaが理解し、Windowsを音声で操作できるというスグレモノ(?)です。
まあ、現実的にはマイクに話しかけるよりマウスとキーボードで操作した方が、よほど速いでしょう。
会社でCortanaさんとに話しかけていたらかなり変な人ですし、Cortanaさんと会話している他の社員も見かけたことがありません。
キーボードやマウスの使い方がわからないパソコンの超初心者が自宅でCortanaさんに話しかけるのはありかもしれませんが。
しかし、使わないCortanaでも自動起動されメモリを消費していますが、この画面でオフにすれば無駄な負荷がなくなります。
Microsoft OneDrive
OneDriveとはWindows標準のクラウドストレージです。
もしOneDriveを使わない、またはDropboxなどOneDrive以外のクラウドストレージを使うのであればオフにします。
Skype
Skypeはパソコンやスマホでビデオ通話をするためのアプリです。
Skypeも使わないのであればオフにします。
バックグラウンドアプリをオフにする
バッググラウンドアプリとは操作していなくても裏で動作しているアプリのことです。
裏で動作させる必要のないアプリをオフにすることで高速化します。
オフにするには「Windowsの設定」画面で「プライバシー」をクリックします。

画面左側を下にスクロールし「バックグラウンドアプリ」をクリックすると画面右側にバックグラウンドアプリの一覧が表示されます。

それを見て驚く人もいるかもしれません。
ゲームやニュースなど普通に考えれば裏で動く必要がないと思われるアプリもたくさんリストされているからです。
例えば、メールアプリなどどうしても裏で動いて欲しいアプリ以外はすべてオフにします。
そうしたアプリがなければ「アプリのバックグラウンド実行を許可する」をオフにするとバックグラウンドアプリをまとめてオフにできます。
Chromeをアンインストールする
Chromeをアンインストールしてしまったらブラウザはどうするんだ?……と思われるかもしれません。
Chromeの代わりにWindows 10標準ブラウザのEdgeを使うのです。
そもそも、Chromeを使い始めた理由はIEも昔のEdgeもダメダメだったからだと思います。
しかし、現在のEdgeはChromeと同じHTMLエンジンとJavaScriptエンジンを搭載したものに生まれ変わっています。
そしてChromeよりEdgeの方が軽く、Chrome拡張機能もEdgeでそのまま使えるため、現在では重いChromeを使う理由がなくなっています。
Edgeのスリープタブを設定する
「スリープタブ」とはしばらく使っていないタブをスリープ状態にするEdgeの機能です。
Windows 10が重くなるシナリオの1つにブラウザでのタブの開きすぎがあります。
Edgeのスリープタグを設定するとしばらく使っていないタブのリソースが解放されます。
設定するにはEdgeの設定画面で「システム」をクリックし、「スリープタブでリソースを保存する」をONにします。

タブがスリープ状態になるまでの時間を「非アクティブなタブを、指定された時間が経過した後、スリープ状態にします」で設定します。
できるだけ短めの時間に設定するとタブの開きすぎで重くなるのを避けられます。
アニメーションを無効にする
Windowsでは何か操作をするたびに「アニメーション」が実行されます。
例えば画面右下のスタートをクリックするとスタートメニューが下からスルスルと上に出てきます。
アニメーションを無効にすればクリック後、すぐにスタートメニューが表示されるようになります。
無効にするにはスタートメニューから「設定」画面を開き、「簡単操作」をクリックします。

「ディスプレイ」をクリックし、「Windowsにアニメーションを表示する」をオフにします。

Windowsのコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」をクリックします。

「システム」をクリックします。

「システムの詳細設定」をクリックします。

「詳細設定」タブの「パフォーマンス」の「設定ボタン」をクリックします。

「パフォーマンスオプション」画面の「視覚効果」タブを選択します。

「カスタム」を選択し、以下のように設定します。
- Windows内のアニメーションコントロールと要素
- アイコンの代わりに縮小版を表示する
- ウインドウの下に影を表示する。
- ウインドウを最大化や最小化するときにアニメーションで表示する
- コンボボックスをスライドして開く
- スクリーンフォントの縁を滑らかにする
- タスクバーでアニメーションを表示する
- タスクバーの縮小版のプレビューを保存する
- デスクトップのアイコン名に影をつける
- ドラッグ中にウインドウの内容を表示する
- ヒントをフェードまたはスライドで表示する
- プレビューを有効にする
- マウスポインターの下に影を表示する
- メニューをフェードまたはスライドして表示する
- メニュー項目をクリック後にフェードアウトする
- リストボックスを滑らかにスクロールする
- 半透明の[選択 ]ツールを表示する
この画面で「パフォーマンスを優先する」を選択すればさらに高速化できますが、標準と比べて見た目が大きく変わってしまいます。
すぐにわかるのは文字のギザギザが目立つようになることです。
これは上記の「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」がオフになることが原因です。
他にもさまざまな点で標準とは異なる表示になります。
そのため、上記の設定では何か操作をした際のアニメーションと操作中の視覚効果だけをオフにしています。
透明効果をオフにする
透明効果とはスタートメニューやタスクバーなどが半透明に表示されることです。
それらの背景が透けてきれいに見えるのですが、処理負荷が大きいため無効にすると軽量化できます。
しかし、透明効果をオフにすると前述のアニメーションオフのように操作中の視覚効果だけがなくなるのと違って、標準に比べて画面の見た目が変わります。
見た目が変わってもよければ「Windowsの設定」画面で「個人用設定」をクリックします。

画面左の「色」を選択し、「透明効果」をオフにします。

コンパクトOSにする
PCのストレージがSSDでなくHDD(ハードディスクドライブ)であればWindowsを「コンパクトOS」に設定します
コンパクトOSとはWindowsのシステムファイルを圧縮して小さくした状態です。
システムファイルが小さくなることでストレージからの読み込み時間が速くなりパフォーマンスが上がります。
ただし、ストレージがSSDの機種はコンパクトOSにしても、SSDがそもそも高速なためパフォーマンスは変わりません(圧縮展開のために逆に遅くなる可能性もあります)。
コンパクトOSを設定するにはWindowsの管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力します。
C:¥Windows¥system32>compact /CompactOS:always
このコマンドは数時間かかります。
ページングファイルを使わない
ページングファイルとはストレージ(SSDやHDD)をメモリとして使うためのファイルです。
ストレージをメモリとして使うことでPCに搭載されている物理メモリ量以上のメモリ量(仮想メモリ)を使えるようにします。
ただし、ストレージの速度はメモリよりはるかに遅いため、ページングファイルが使われるとWindowsは一気に重くなります。
そのため、ページングファイルを使わない設定にして重くなるのを避けようというわけです。
ただし、使えるメモリ量が減ってしまうためメモリ不足が発生する可能性が高くなります。
実際にメモリが足りなくなるか否かは使うアプリと使い方によるため、一度試してみてメモリ不足になるようならページングファイルを使う設定に戻すといいと思います。
使わない設定にするには前述のアニメーションを無効にするのと同様の操作で「システムのプロパティ」画面を表示し、「詳細設定」タブの「パフォーマンス」の「設定ボタン」をクリックします。

「パフォーマンスオプション」画面の「詳細設定」タブの「変更」ボタンをクリックします。

「仮想メモリ」画面の「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外し、「ページングファイルなし」を選択、「設定」ボタン、「OK」ボタンの順にクリックします。

これでWindowsを再起動するとページングファイルを使わなくなります。
手動では不可能な最適化
iolo technologies, LLC.のSystem Mechanicを使うと手動では不可能な以下の最適化によってWindowsをさらに軽くすることができます。
- メモリの断片化を解消
- Windows起動を最適化
- インターネット設定を最適化
- ファイルシステムエントロピーを抑制
- ハードドライブの断片化を解消
- リアルタイム高速化
- 自動パワー・プロセッターモードの切り替え
- CPUのバランス調整
- メモリーの有効活用
- 高速ディスク書き込み
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