
ブラウザとはインターネットを閲覧するためのソフトウエアです。
おすすめはどのブラウザでしょうか。
デスクトップとモバイルは別
おすすめを考える上で重要なのは重要なのはデスクトップ(パソコン)版とモバイル(iOS/Android)版のブラウザは中身が異なるということです。
例えば同じChromeという名前がついていてもデスクトップ版Chromeとモバイル版Chromeは別物です。
同じブラウザを使うメリット
とはいえ、デスクトップとモバイルで同じブラウザを使うと以下の情報を同期できるメリットがあります。
- ブックマーク(お気に入り)
- 閲覧履歴
- パスワード
- 開いているタブ
- 設定
例えばデスクトップのブラウザで登録したブックマークはスマホのブラウザにも同期されます。
ブラウザの比較
2020年8年の日本でのシェアの高いブラウザを比較すると以下のようになります。
シェアの数値はstatcounterサイトから引用しています。
デスクトップ
Chrome | Edge | Safari | IE | Firefox | |
---|---|---|---|---|---|
シェア | 58.92% | 10.8% | 9.25% | 9.2% | 7.3% |
Windows | ○ | ○ (OS標準) | ☓ | ○ | ○ |
Mac | ○ | ○ | ○ (OS標準) | ☓ | ○ |
HTMLエンジン | Blink | EdgeHTML Blink | WebKit | Trident | Gekko |
JavaScriptエンジン | V8 | Chakra V8 | JavaScriptCore | Chakra | SpiderMonkey |
IEモード | ☓ | ○ | ☓ | – | ☓ |
モバイル
Safari | Chrome | Firefox | Edge | |
---|---|---|---|---|
シェア | 58.97% | 34.84% | – | – |
iPhone / iPad | ○ (OS標準) | ○ | ○ | |
Android | ☓ | ○ (OS標準) | ○ | |
HTMLエンジン (iOS) | WebKit | WebKit | ||
HTMLエンジン (Android) | – | Blink | Gecko | Blink |
JavaScriptエンジン | JavaScriptCore | V8 | SpiderMonkey | V8 |
ダークモード | ☓ | ○ |
まずはChrome
Chromeブラウザはデスクトップでは圧倒的なシェアです。
モバイルではiPhone/iPadの標準ブラウザでSafariに負けてはいますが、iPhone/iPadユーザーがSafari以外のブラウザを使うならやはりChromeです。
みんながChromeを選ぶのは機能も性能も優れているためでブラウザのおすすめはまずはChromeです。
企業ユーザーならChromium版Edge
昔のEdgeはEdgeHTML(IEに使われていたTridentをウェブ標準に合わせたようなHTMLエンジン)とChakra(IEと同じJavaScriptエンジン)が採用されていました。
しかし、Edgeはウェブ標準に準拠しているとは言い難く、上の表の「シェア」行からもわかる通り、多くのユーザーがEdgeよりウェブ標準に準拠しているChromeを使っている状況でした。
そのためか、2020年1月にChromium版のEdgeがリリースされました。
ChromiumとはChromeブラウザにも使われているオープンソースのBlink HTMLエンジンとV8 JavaScriptエンジンです。
このChromium版Edgeで従来問題だったウェブ標準の互換性問題が解決されることで、Edgeのシェアが大きく伸びる可能性があります。
Chromium版Edgeには以下のメリットがあるからです。
- Windows標準ブラウザ
- IE互換モード
- Windows、Mac、iOS、Androidで使える
Windows標準ブラウザ
EdgeはWindows 10にプリインストールされているWindowsの標準ブラウザです。
ChromeやFirefoxのように後からインストールする必要はありません。
そのため、Edgeを社内標準ブラウとしている会社も多いのではないでしょうか。
しかし、前述のように従来のEdgeは互換性の問題があったため、社内の許可を得て特別にChromeをインストールしたとか・・・。
しかし、Chromium版Edgeならそうした苦労は不要になるかもしれません。
IE互換モード
IEはEdge以上にウェブ標準に準拠していない上、既に開発が終了しています。
にもかかわらず、デスクトップでは未だに10%近いシェアがあります。
これは主にイントラネット(企業の内部ネット)のシステムをIEに合わせて作り込んだ企業がITを「仕方なく使っている」ためと思われます。
このIE問題を解決するためにChromiu版Edgeには「IE互換モード」が搭載されています。
IE互換モードとはイントラネットなど特定のサイトのみをIEのエンジンで表示するというものです。
つまり、IE専用のサイトもChromium版Edgeで表示できます。
Windows、Mac、iOS、Androidで使える
モバイル版ブラウザのシェアNo.1はSafariです。
そのSafariにはMac版はあるのですが、Windows版は存在しません。
EdgeならWindows、Mac、iOS、Androidで使えます(ChromeとFirefoxも同様ですが)。
Windows UdpateでChromium版に更新される
Chromium版Edgeはリリース当初、手動でインストールする必要がありました。
しかし、現在ではWindows Updateによる自動配布となっています。
つまり、旧版のEdgeはWindows UpdateのタイミングでChromium版へと置き換えられています。
モバイルでブルーライトや目の疲れが気になるなら
ブラウザは長時間使うアプリです。
そのため、長時間ブラウズではブルーライトが気になる、目の疲れを感じる人も多いかと思います。
デスクトップのブラウザであればブラウザ拡張機能を使うことでブラウザのブルーライトを削減することができます。
しかし、拡張機能はモバイルのブラウザでは使えません。
そのためモバイルでブルーライトや目の疲れが気になるのであれば、ダークモード(背景を暗い色にする)機能を持つEdgeかFireboxがおすすめです。
モバイルでもChrome
AndroidユーザーならAndroid標準かつ、世界で最も使われているChromeです。
iOS(iPhone/iPad)とMacだけ使うならSafariもいいかもしれませんが、SafariのWindows版はないため、Windowsを使うのであればChromeのほうが便利です。
Windows版やMac版とも同期できます。
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