サーフェス(Surface)とは
サーフェス(Surface)とはWindowsやマイクロソフトOfficeの開発元であるマイクロソフトが開発しているパソコン(PC)です。
Surfaceは「面」という意味で「サーフェス」や「サーフェイス」と読めますが、マイクロソフトのSurfaceは「サーフェス」と読むようです。
このサーフェスを「おすすめしない」と言う人は少なくありません。
その場合でもすべてのサーフェスをおすすめしないわけではなく、特に初心者にはわかりづらいのと思います。
キックスタンドの問題
サーフェスと聞いて多くの人が思い浮かべるのは2in1の機種だと思います。
2in1とはパソコンとしてもタブレットとしても使えるという意味です。
その2in1のサーフェスをノートパソコンとして使うと以下の問題があります。
- 置き場所に奥行きが必要
- 膝上で使いづらい
- キーボードがたわむ
これらの問題は2in1を実現するために「キックスタンド」でタブレット本体を支える構造が原因です。

置き場所に奥行きが必要
一般的なクラムシェル型(貝のように開閉するタイプ)のノートパソコンに比べて、キックスタンドの分だけ、テーブルに奥行きが必要です。
自宅や会社の机で使っている分にはあまり実感できないかもしれません。
しかし、飛行機や新幹線の小さなテーブル、学校の小さな机ではキックスタンドのサーフェスはクラムシェル型のノートパソコンに比べて窮屈になります。
膝上で使いづらい
それでも飛行機や新幹線は小さくてもテーブルがあるだけマシです。
普通電車や駅のベンチでは膝上で使うしかありません。
しかし、キックスタンドのサーフェスがクラムシェルに比べて膝上で使いやすいわけがありません。
これも自宅や会社の机で使っている分には気づきにくい盲点と言えます。
キーボードがたわむ
上の写真でキーボード部分(タイプカバー)の厚さをご覧ください。
この厚さのキーボードを強めにタイピングしたらどうなるか?
ご想像通り、キーボードの「たわみ」と「グラつき」が発生します。
バチバチと強めのに打鍵する人には特に使いづらく感じるかもしれません。
本当に2in1が必要か?
前述のようにサーフェスと聞くと2in1の機種を思い浮かべる人が多いと思いますが、本当に2in1は必要でしょうか?
どうしてもパソコンとタブレットを1台にまとめないといけない事情があれば仕方ありませんが、そもそも2in1には以下の問題があります。
- Windowsタブレットは使いづらい
- ノートパソコンとタブレットで使いやすい画面サイズが違う
Windowsタブレットは使いづらい
WindowsタブレットはiPadやAndroidタブレットに比べて使いやすくはありません。
Windowsタブレットにメリットがあるのは以下のような特殊な使い方をする場合位です。
- タブレットで通常版のマイクロソフトOfficeを使いたい
- タブレットでフルブラウザを使いたい
- タブレットでオーバーラップウィンドウを使いたい
特にそういった特殊な使い方をしない・できない初心者であれば2in1のサーフェスはおすすめできません。
ノートパソコンとタブレットで使いやすい画面サイズが違う
2in1のサーフェスでスタンダード(?)なのがSurface Pro 9です。
画面サイズはノートパソコンとしては標準的な13インチです。
しかし、Surface Pro 9をタブレットとして常用できるでしょうか。
いくらなんでも13インチのタブレットは大きすぎて常用する気にはならないのでは。
では10.5インチのSurface Go 3なら?
前述のWindowsタブレットの使いづらさに目を瞑ればタブレットとして常用できなくはありません。
しかし、ノートパソコンとしては10.5インチの画面は窮屈です。
このようにノートパソコンとタブレットでは使いやすい画面サイズが異なります。
つまり、2in1として1つにまとめるのはそもそも無理があるのではないでしょうか。
アップルがMacとiPadを2in1にしないのもそんな理由なのかもしれません。
サーフェスのメリット
そんなわけで2in1には問題があるもののサーフェスには他のパソコンにないメリットもあります。
- マイクロソフト純正
- Office Home and Business搭載
- マイクロソフトストアによるサポート
- 縦長画面
マイクロソフト純正
マイクロソフト社はWindowsやマイクロソフトOfficeを開発している会社です。
Windowsパソコンは通常、パソコンメーカーがハードウエアを開発しますが、WindowsやOfficeはマイクロソフトから提供されたものを搭載します。
それに対し、マイクロソフトがハードウエアとソフトウエアの両方を開発する唯一のWindowsパソコンがサーフェスです。
特に初心者にとっては安心材料です。
ちなみにMacもアップルがハードとソフトの両方を開発していますが、macOSがMac以外に提供されることはありません。
Office Home and Business搭載
廉価なパソコンにはマイクロソフトOfficeが搭載されていません。
Office搭載でもOffice Personalというパソコンも少なくありません。
Office PersonalにはPowerPointが含まれていません。
マイクロソフトOfficeはパソコンとは別に購入することもできますが、Office Home and Business搭載のパソコンを購入したほうがお得です。
サーフェスは全機種がOffice Home and Businessを搭載しています。
まあ前述の通り、Officeはサーフェスと同じマイクロソフトが開発していますから、社内から安く調達できるのでしょう。
マイクロソフトストアによるサポート
マイクロソフトは直営のマイクロソフトストアでサーフェスを販売しています。
マイクロソフトストアから購入すれば直営ショップならではの以下のような手厚いサポートを受けられます。
90日間の無償テクニカルサポート
問題が起こった場合私たちがお手伝いいたします。すべての Surface には、購入後 90 日間、無償のテクニカルサポートが付属しています。60日間返品無料
Surfaceを60日間お試しください。何らかの理由で満足できない場合は、元のパッケージで新品同様の状態で返品いただけます。60日間の最低価格の約束
Surface を Microsoft Store から購入して、購入後 60 日以内に価格が下がった場合は、差額を払い戻します。全商品送料無料
全国送料無料です。最低購入額はありません。
特に初心者にとって90日間の無償テクニカルサポートは大きなメリットです。
縦長画面
現在、パソコン画面の横縦の比率は16:9が主流となっています。
これは多くの動画の縦横比が16:9のためです。
対してサーフェスの画面比率は3:2と16:9に比べて縦長になっています。
ExcelやWordなどのオフィス文書やウェブサイトは縦長のため、一般的なパソコンより縦長画面のサーフェスのほうが大きく表示されます。
逆に16:9が多い動画では同じ画面サイズでもサーフェスのほうが小さく表示されます。
動画ではなく、オフィス文書やウェブサイト閲覧のために縦長画面を求めるならサーフェス以外の選択肢はほとんどありません。
クラムシェル型のサーフェス
サーフェスには2in1だけでなくクラムシェル型のSurface Laptopもあります。
「それはサーフェス(面)じゃないじゃん……」と思うかもしれません。
しかし、Surface Laptopはタブレットとして使えないというだけで、前述のメリットは2in1と同じなのです。
もちろん、キックスタンドの問題はありません。
機種選択も単純で持ち運び重視なら12.4インチのSurface Laptop Go 3、
会社や自宅での腰を落ち着けての作業重視なら13.5インチか15インチのSurface Laptop 5です。
2in1のように「大きい画面はタブレットでは使いづらい」などと悩む必要はありません。
2in1のようなややこしさもないため、初心者にもおすすです。
ノートパソコンとタブレットの両方が必要なら2in1のサーフェスでなく、Surface LaptopとiPadを買ったほうが後悔しないのではないでしょうか。
タブレットに変形するサーフェス
基本的にクラムシェルですが、タブレットに変形するSurface Laptop Studio 2もあります。
キーボードが分離するわけではないので、ペンによるイラスト描き、ゲーム、動画鑑賞などに向いています。
デスクトップ型もある
デスクトップのSurfaceがあるのか、と驚かれる人もいるかもしれません。
iMacのようなディスプレイ一体型のSurfaceがSurface Studio 2+です。
タッチ操作可能な28インチ画面、付属のペンでの操作と異色のSurfaceです。
GeForce RTX 3060、32GB RAM、1TB SSDと余裕すぎるスペックですがお値段はお高いです……
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