やっとJIS日本語配列に対応
iPadもiPhoneもBluetoothキーボード(ハードウェアキーボード)を接続できます。
しかし、JIS日本語配列のキーボードが英語配列として認識される問題がありました。
そのためiPadやiPhoneで使えるとして売られているキーボードの多くは英語配列です。
日本語配列と英語配列ではアルファベット(A〜Z)と数字の配列は同じなのですが記号の配列が大きく異なります。
パソコンで日本語キーボードを使っている人は記号の場所が違うのですから当然混乱します。
たとえ、iPad/iPhoneに日本語キーボードを接続しても刻印どおりの記号入力はできず、英語配列での記号が入力されていました。
例えば日本語キーボードでSHIFT + 8で記号「(」を入力しようとします。
しかし、実際に入力されるのは「*」でした。
Apple純正キーボード、エレコムやEwinのiOSモード付キーボードなど、一部の製品なら刻印通りの記号入力ができましたが、一般的なJIS日本語キーボードはすべてダメでした。
この問題は永年放置されてきたのですが、iPadOSとiOSのアップデートでやっと解決されました。
iPadOS 16.1以上のiPad、またはiOS 16.1以上のiPhoneではJIS日本語のBluetoothキーボードで刻印通りの記号を入力できます。
iPad用のMagic Keyboard
iPad用のMagic Keyboardはケース一体型JIS日本語配列キーボードです。
ローマ字入力だけでなくJISかな入力もできます。
かなで日本語入力、英数で英数字入力に切り替わります。
iPad | Magic Keyboard |
---|---|
iPad (第10世代) | Magic Keyboard Folio |
iPad Air 11インチ | Magic Keyboard(11インチ用) |
iPad Pro 13インチ | Magic Keyboard (13インチ用) |
トラックパッドを搭載しているのでiPadやiPhoneの画面に手を触れずに操作できます。
Mac用のMagic Keyboard
Mac用のJIS日本語配列のMagic KeyboardはiPadやiPhoneでも使えます。
前述のケース一体型キーボードにはiPad miniとiPhoneに対応する製品がありませんが、このMac用Magic KeyboardであればiPad miniとiPhoneでも使えます。
モバイルキーボードではありませんが、サイズは大きくないため以下のようなケースに入れれば持ち運びも十分可能です。
折りたたみ式
コンパクトに折りたためるキーボードは英語配列ばかりでJIS日本語配列の製品はほとんどありません。
あっても狭いスペースに日本語キーを詰め込むための特殊配列、狭くて打ちづらいキーピッチの製品がほとんどです。
そんな中、標準的なJIS日本語配列を採用しているのがMOBO Keyboardです。
通常キーボードと同等の19mmのキーピッチを確保しています。
前述のiPadケース一体型やMac用のMagic Keyboardと違って、iPad/iPhone以外にも使い回せるメリットもあります。
ポメラ
iPadやiPhoneのBluetoothキーボード購入を考える人ならテキスト入力専用機のポメラも検討したことがあるのではないでしょうか。
ポメラにはiPadやiPhoneのBluetoothキーボードとして使える機能があります。
コメント
はじめまして。
本サイト、とても参考になりました。
ありがとうございます。
ところで、iPadOS15へのアップデート後、ロジクールのCOMBO TOUCH日本語JIS配列キーボードケースは、US配列と誤認識されてしまう様になりました。
私は、現在、ロジクールさんのサポートを受けている最中なのですが、昨日の返信では、ロジクールさんとアップルさんとで、問題の情報共有したとのことで、そう遠からず、iPadOS、若しくは、キーボードケースのファームアップで、解決されるのではないかと期待しているところです。
ちょっと、お知らせまで。
こんにちは。
当現象は解決しましたか。こちらでは、その現象が継続しています。
返信が、大変おそくなり、申し訳ありません。
ロジクールのCOMBO TOUCH日本語JIS配列キーボードケースが、US配列と誤認識されてしまう現象は、iPadOS15.0.2 へのアップデートで解消しています。
新入社員として入社した会社で使っていたワークステーションはかな入力しか受け付けず、英文タイプが打てたにもかかわらず必死でかな入力を覚えた人間です。覚えてしまうともはやローマ字には戻れません。(なまじ英語のスペルを知っている外来語などが脳内で混乱するのです 例:ブック、インターネットなど) もう、iPadのキーボードは諦めていたところ、この記事を見つけありがたいと思っています。ありがとうございました。