
在日中国人が増えてきたなどもあり、日本語OSのパソコンでも中国語を入力する機会が増えてきました。
たとえ日本語OSでも中国語は入力できます。
繁体字と簡体字
中国語を書き表すための「公式」な文字は2種類あります。
簡体字と繁体字です。
現在、世界には中華民国(台湾)と中華人民共和国という2つの中国が存在します。
話し言葉は同じ中国語(実際には同じ国民同士でも理解できない程の方言があります)なのですが、中華民国(台湾)は繁体字を中華人民共和国は簡体字を公式な文字としているためです。
繁体字は日本語の旧字体によく似ている漢字で、もともと中国語は繁体字で表記されていました。
簡体字は繁体字の画数を減らすなどして簡略化した漢字です。
なぜそんなことをしたかというと繁体字が難しく読めないという国民が多くいたためです。
中華人民共和国は識字率を上げるために、簡単な簡体字を公式な文字としたというわけです。
在日中国人には当然ながら中華民国(台湾)の人と中華人民共和国の人がいます。
そんため、日本人がキーボードから入力する中国語は相手によって繁体字だったり簡体字だったりするわけです。
Google拼音输入法
「Google拼音输入法(Googleピンイン入力法)」とはGoogleが提供している中国語のIMEです。
Googleは日本語IMEである「Google日本語」も提供しています。
Windows標準の日本語IMEより使いやすいGoogle日本語を使ってる人は多いと思います。
Windows標準の中国語IMEもあるのですが、Google拼音输入法のほうがオススメです。
繁体字と簡体字に対応
Windows標準の中国語IMEは繁体字IMEと簡体字IMEの2種類があります。
繁体字と簡体字の両方を使う人は2つのIMEをインストールすることになります。
Google拼音输入法は単独のIMEですが、繁体字と簡体字の両方に対応しています。
不正確なピンインでも変換できる
ピンイン(拼音)とは中国語の発音をアルファベットで表記する方法です。
日本語のローマ字みたいなものです。
日本語IMEがローマ字で入力された日本語の発音を漢字に変換するように、中国語IMEではピンインで入力された中国語の発音を繁体字、または簡体字に変換します。
Windows標準の中国語IMEでは間違ったピンインを入力したために変換候補が表示されないことがよくあります。
入力が間違っているのですから当然なのですが、Google拼音输入法ならそのような場合でも正しいと思われる変換候補が表示されるのです。
ピンインは中国人でさえ正確に入力できない人も多い(ピンインは全然わからないという年配の人も多い)ため、何からの方法で正しいピンインを推測しているのだと思います。
これは日本人にはとってはとてもありがたい機能です。
変換候補に英単語が含まれる
入力したアルファベット(ピンイン)の変換候補として英単語も表示されます。
IMEをOFFすることなく、簡単に英単語が入力できるのは便利です。
インストール
Google拼音输入法のインストーラを以下のリンクからダウンロードします。
インストーラを実行すると使用許諾が表示されるので使用許諾にチェックし、「次へ」ボタンを押下します。

IEのホームページと検索エンジンをGoogleする設定です。
標準ではチェックされていますが、IEの環境を変えたくなければチェックを外して「次へ」ボタンを押下します。

Gooleピンイン入力法の情報送信許可とインストール終了後の設定画面の表示です。
情報送信はセキュリティ等が気になるならチェックを外します。
設定画面表示はとりあえず標準設定で使ってみるならチェックを外します。
「完了」ボタンを押下するとインストールが完了します。

タスクバーのIMEアイコンをクリックするとインストールされているIMEが一覧表示されます。
「谷歌拼音输入法」をクリックするとIMEがGoogleピンイン入力法に切り替わります。

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