
ブックマークでなくWebページ全体を保存
仕事や勉強などでWebページを見ていると資料などとして保存しておきたいWebページが出てきます。
ブラウザの「お気に入り」に登録(ブックマーク)しても、後日アクセスしたらWebページの内容が変わっているかもしれません。
それどころかWebページ自体がなくなっているかもしれません。
そんなことにならないためにはブックマークでなくWebページ全体を保存します。
この記事で紹介する保存方法は5通りです。
- SingleFile
- Webキャプチャ
- Evernote Web Clipper
- OneNote Web Clipper
- Pocket Premium
SingleFile | Webキャプチャ | Evernote Web Clipper | OneNote Web Clipper | Pocket Premium | |
---|---|---|---|---|---|
Edge | ◯ | ||||
Chrome | ◯ | ✕ | ◯ | ||
Firefox | ◯ | ✕ | ◯ | ||
保存形式 | 単一HTML | JPEG | Evernote | OneNote | |
全文検索 | ファイル 全文検索 | ✕ | ◯ | ✕ | ◯ |
料金 | 無料 | 有料 |
SingleFile
ブラウザには標準でWebページをHTML、画像ファイル、CSSファイルなど複数のファイルに保存する機能があります。
しかし、複数ファイルは扱いが面倒な上、元のWebページが正確に再現できない場合もあります。
「SingleFile」はWebベージを単一のHTMLファイルに保存するブラウザ拡張機能です。
インストールするとブラウザのツールバーにSingleFileのアイコンが現れます(下図)。

保存したいWebページを開いた状態でアイコンをクリックすると「ダウンロード」フォルダにXXX.htmlファイルが1つだけ作成されます。
通常のhtmlファイルは画像、CSS、JavaScriptなどはすべて別ファイルを参照しています。
例えばJPG画像であれば以下のような感じです。
<img src="https://bibouroku.net/xxxx.jpg">
これではhtmlだけあっても参照先の画像がなくなってしまえば元のWebページは再現できません。
それに対してSingleFileは保存時に画像、CSS、JavaScriptなどをすべてHTMLに「data:」として含めます。
例えばJPG画像であれば以下のような感じです。
<img src="data:image/jpeg;base64,……">
EdgeのWebキャプチャ
Windowsの標準ブラウザであるEdgeにはWebページを保存する「Webキャプチャ」という機能があります。
ブラウザの拡張機能なども不要です。
やり方はEdgeのメニューから「Webキャプチャ」を選択します。

「ページ全体をキャプチャ」をクリックするとWebページ全体、エリアをキャプチャするとマウスで指定する領域がキャプチャされます。

キャプチャWebページには以下の操作ができます。

手書き | 手書きで描き込む |
---|---|
保存 | JPEG形式で「ダウンロード」フォルダに保存する |
コレクションへの追加 | コレクションへ保存する |
EdgeのコレクションとはWebページをスクラップする機能です。
ブックマーク機能と異なり、保存したWebページ(手書きの書き込みも含む)も保存できます。
Evernote Web Clipper
Evernote Web ClipperとはEvernoteにWebページを保存するためのブラウザ拡張です。
EdgeでもChromeでも使えます。
インストールするとブラウザのツールバーにEvernoteのアイコンが現れます。
ブラウザで保存したいページを表示してそのアイコンをクリックするとEvernote Web Clipperのメニューが出現します。

メニューではEvernoteにどのように保存するかを選択することができます。
メニュー | 保存内容 |
---|---|
記事 | サイドバーやヘッダー等が取り除かれた記事 |
簡易版の記事 | すべての装飾が取り除かれた記事 |
ページ全体 | サイドバーやヘッダー等を含むページ全体 |
ブックマーク | URL、アイキャッチ画像、 メタディスクリプション |
スクリーンショット | ページ全体か指定領域の画像 |
いずれの場合もWebページのタイトルがEvernoteのノートのタイトルになります。
大量のWebページを保存してもEvernoteの全文検索機能で簡単に保存したページを見つけることができます。
OneNote Web Clipper
OneNote Web ClipperとはOneNote(マイクロソフトのデジタルノートアプリ)にWebページを保存するためのブラウザ拡張です。
Evernote Web Clipperと同様、EdgeでもChromeでも使え、インストールするとブラウザのツールバーにOneNoteのアイコンが現れます。
ブラウザで保存したいページを表示してそのアイコンをクリックするとOneNote Web Clipperのメニューが出現します。

メニューではOneNoteにどのように保存するかを選択することができます。
メニュー | 保存内容 |
---|---|
ページ全体 | ページ全体の画像 |
領域 | 指定領域の画像 |
記事 | 記事内の文章と画像 |
ブックマーク | URL、アイキャッチ画像、 メタデスクリプション |
Evernote Web Clipperと同様、WebページのタイトルがOneNoteのノートのタイトルになります。
Evernote Web Clipperと大きく異なるのは「ページ全体」と「領域」メニューでは画像として保存される点です。
画像として保存すればWebページのレイアウトは完全に再現されますが、全文検索でWebページを探すことも文章をコピーすることもできません。
「記事」メニューならできますが、Webページのレイアウトは大きく崩れます。
Pocket Premium
クラウド(インターネット)上にWebページを保存し、メニュー、サイドバー、広告などの余計な領域を削除して読みやすくするPocketというサービスがあります。
これを聞くとWebページを保存する目的にも使えそうです。
しかし、Pocketはいわゆる「後で読む」サービスとしては有名ですが、Webページの保存目的に使うというのは聞いたことがないと思います。
その理由はPocketの無料版と有料版(Pocket Premium)で内容があまりにも違うからです。
Pocket(無料版) | Pocket premium | |
---|---|---|
保存可能数 | 無制限 | 無制限 |
保存対象 | WebページのURL | Webページの内容 |
検索対象 | Webページのタイトル | Webページの内容 |
無料版でも有料版でもクラウドに無制限にWebページを保存できるのは同じです。
しかし、実際に保存される内容は無料版と有料版でまったく異なるのです。
無料版では保存されるのはURLのみです。
URLとは「https://bibouroku.net/web-page-hozon」のような文字列のことです。
これはブラウザで「お気に入り」に登録(ブックマーク)するとブラウザにURLが保存されるのと同じで、後日PocketからアクセスしてもWebページの内容が変わっているかもしれませんし、Webページがなくなって見られなくなっているかもしれないのです。
つまり、無料版はWebページの保存目的としてはまったく使えません。
それに対して有料版ではクラウドにWebページの内容を保存するため、後からWebページの内容が変わろうが、保存された内容を見ることができます。
さらに保存したWebページに対する検索機能もまったく違います。
有料版ならたとえ何百個、何千個のWebページを保存していても、Webページの内容から検索して簡単にWebページを見つけることができます。
しかし、無料版では保存したWebページのタイトルからしか検索できない(Webページの内容が保存されないのですから当然と言えば当然ですが)ため、検索で目的のページを探すことが実質できません。
それに対してPocket Premiumであれば以下を実現できます。
- クラウドにWebページの内容を無制限に保存する。
- 保存したWebページの内容を検索する。
- メニュー、サイドバー、広告などの余計な領域を削除する(これだけは無料版のPocketでもできます)。
Webページ専用の保存場所が欲しい場合にはこのPocket Premiumがオススメです。
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OneNote Webクリッパー