
仕事や勉強などでWebページを見ていると資料などとして保存しておきたいWebページが出てきます。
ブラウザの「お気に入り」に登録(ブックマーク)しても、後日アクセスしたらWebページの内容が変わっているかもしれません。
それどころかWebページがなくなっているかもしれません。
PDFとして保存する
最も安直な方法はWebページをPDFファイルとして保存することです。
MacのSafariの場合
Safariの「ファイル」-「PDFとして書き出す」メニューを選択します。
Windows 10のEdge / IEの場合
「印刷」メニューから印刷ダイアログを表示し、プリンターとして「Print as a PDF」を選択します。
そして「印刷」ボタンを押下するとドキュメントフォルダにPDFが作成されます。
Windows 8.1以前のIEの場合
Windows 8.1以前のWindowsにはPDFファイル作成機能が搭載されていないため、Webページの内容をPDFに保存するために「いきなりPDF」等の追加ソフトが必要です。
PDF保存の問題点
仕事や勉強などの資料とするためにWebページをPDFファイルとしてどんどん保存していくとやがて壁にぶち当たります。
どのWebページがどのPDFなのかわからなくなる
PDFファイルが5個や6個ならいいのですが、増えてくるとどのWebページがどのPDFファイルなのかわからなくなってきます。
PDFのファイル名の付け方を工夫するなどである程度はしのげますが、遅かれ早かれ破綻します。
余計な領域が大きすぎる
Webページはメニュー、サイドバー、広告などといったコンテンツ(本来保存したい内容)以外がかなりの領域を占めています。
ブラウザでWebページを見ている時はそれらコンテンツ以外の領域の大きさはあまり気になりません。
しかし、PDFファイルにすると途端にそれらの領域が気になり出します。
それはなぜかというと、ブラウザ上では広告は別としてメニューはサイドバーをクリックすると何らかの動作をする必要な領域ですが、PDF上ではまったく無駄な領域となるからです。
大量のWebページを必要な領域だけ保存する2つの方法
そうしたPDF保存の問題点を解決する方法が2つあります。
- Evernote Webクリッパー
- Pocket premium
どちらも保存した大量のWebページを保存しても後からすぐに検索することができます。
しかも、Webページの必要な領域だけが保存されます。
Evernote Webクリッパー
Evernote WebクリッパーとはEvernoteにWebページを保存するためのChromeブラウザの拡張機能です。
インストールするとChromeブラウザのツールバーにEvernoteのアイコンが現れます。
ブラウザで保存したいページを表示してそのアイコンをクリックするとWebクリッパーのメニューが出現します(下図の赤丸部分)。

メニューではEvernoteにどのように保存するかを選択することができます。
記事 | サイドバーやヘッダー等を取り除いた記事本文だけを保存します。 |
---|---|
簡易版の記事 | 上記の「記事」からさらに記事内の広告、評価の枠線、 余計な装飾などを取り除きます。 |
ページ全体 | サイドバーやヘッダー等を含むページ全体を保存します。 |
ブックマーク | ページのURL、アイキャッチ画像、先頭の文章のみを保存します。 |
スクリーンショット | ページを画像として保存します |
いずれの場合もWebページのタイトルがEvernoteのノートのタイトルになります。
大量のWebページを保存してもEvernoteの全文検索機能で簡単に保存したページを見つけることができます。
Pocket premium
クラウド(インターネット)上にWebページを保存し、メニュー、サイドバー、広告などの余計な領域を削除して読みやすくするPocketというサービスがあります。
これを聞くとWebページを保存する目的にも使えそうです。
しかし、Pocketはいわゆる「後で読む」サービスとしては有名ですが、Webページの保存目的に使うというのは聞いたことがないと思います。
その理由はPocketの無料版と有料版(Pocket premium)で内容があまりにも違うからです。
Pocket(無料版) | Pocket premium | |
---|---|---|
保存可能数 | 無制限 | 無制限 |
保存対象 | WebページのURL | Webページの内容 |
検索対象 | Webページのタイトル | Webページの内容 |
無料版でも有料版でもクラウドに無制限にWebページを保存できるのは同じです。
しかし、実際に保存される内容は無料版と有料版で全く異なるのです。
無料版では保存されるのはURLのみです。
URLとは https://bibouroku.net/web-page-hozon のような文字列のことです。
これはブラウザで「お気に入り」に登録(ブックマーク)するとブラウザにURLが保存されるのと同じで、後日PocketからアクセスしてもWebページの内容が変わっているかもしれませんし、Webページがなくなって見れなくなっているかもしれないのです。
つまり、無料版はWebページの保存目的としてはまったく使えません。
それに対して有料版ではクラウドにWebページの内容を保存するため、後からWebページの内容が変わろうが、保存された内容を見ることができます。
さらに保存したWebページに対する検索機能もまったく違います。
有料版ならたとえ何百個、何千個のWebページを保存していても、Webページの内容から検索して簡単にWebページを見つけることができます。
WebページをPDFとして保存する場合のような問題はないわけです。
しかし、無料版では保存したWebページのタイトルからしか検索できない(Webページの内容が保存されないのですから当然と言えば当然ですが)ため、検索で目的のページを探すことが実質できません。
それに対してPocket premiumであれば以下を実現できます。
- クラウドにWebページの内容を無制限に保存する。
- 保存したWebページの内容を検索する。
- メニュー、サイドバー、広告などの余計な領域を削除する(これだけは無料版のPocketでもできます)。
Evernoteに大量にWebページを保存したくない、Webページ専用の保存場所が欲しい場合にはこのPocket Premiumがおすすめです。
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OneNote Webクリッパー