なぜiPhoneなのか?
そう考えてiPhone用にBluetoothキーボードを購入したものの、パソコン代わりにすることに挫折した人は多いのではないでしょうか。
iPhoneをパソコン代わりといってもパソコンのように何でもできるわけではありません(それはiPadでも同じですが……)。
そのため、「なぜiPhoneなのか?」をしっかり押さえておかないと
となってしまいます。
- 常時、持ち歩いている
- 紛失リスクが低い
- 常時接続
- 通信量が少ない(通信料金が安い)
iPhoneなら外出のたびに「iPad(またはノートパソコン)を持って行くか?」と悩む必要がありません。
iPad用に物理キーボードを購入したものの持ち歩くのが億劫で結局使わなくなった、という人も多いのではないでしょうか。
そもそもiPad+物理キーボードの重量は小型ノートパソコンと変わりません。
iPadやノートパソコンには「置き忘れ」による紛失リスクがつきまといます。
そして紛失リスクは情報漏洩リスクです。
しかし、肌身離さず持ち歩いているiPhoneなら置き忘れによる紛失リスクは低くなります。
iPhone用のBluetoothキーボードやマウス(後述)は常時持ち運びませんが、情報は入っていませんからたとえ紛失しても大きな問題にはなりません。
さらにiPhoneは当然、常時接続なのでiPadやノートパソコンのようなネット接続の苦労もありません。
通信量も少ないため、通信料金も安くすみます。
iPadやノートパソコンの一部にはLTEモデルもありますが、もちろん通信契約がiPhoneとは別に必要です。
必要なもの
iPhoneをパソコン代わりにするためには以下が必要です。
- 3ボタン以上のBluetoothマウス
- 背の高いスマホスタンド
- パソコンのものに近いBluetoothキーボード
- Windows VPS仮想デスクトップ
それらを使うにはデスクも必要になります。
クラムシェル型のノートパソコンは膝上で使うこともできますが、iPhoneを膝上で使えるような物理キーボードやマウスは今のところ発売されていないようです。
まあ、膝上で使えないのはキックスタンド型のSurfaceなども同じですが。
3ボタン以上のBluetoothマウス
と疑問に思われるかもしれません。
マウスが必要な理由は重要な順に以下です。
- iPhoneのアプリ切り替え問題を解決するため
- ワンタッチでメニューを開くため
- 背の高いスマホスタンドではタッチ操作が難しいため
マウスボタンは以下のように設定します。
左ボタン | シングルタップ |
---|---|
右ボタン | メニューを開く |
中央ボタン | Appスイッチャー |
また、iPhoneのサイドボタンでマウスポインタを表示/非表示にするために「アクセシビリティのショートカット」も設定します。
背の高いスマホスタンド
ノートパソコンに比べて画面の小さいiPhoneをデスクに置くとかなり首を曲げて視線を落とす必要があります(下図左)。
首や肩の疲労を避けるためにできるだけ背の高いスマホスタンドを使います(上図右)。
パソコンのものに近いBluetoothキーボード
以下のようなBluetoothキーボードがよく「iPhone用」として販売されています。
- 英語配列
- キーピッチが狭い
- キー配列が特殊
- iPhoneスタンド一体型
1つでも当てはまればiPhoneをパソコン代わりにするのは難しいと思います。
普段、パソコンでJIS日本語配列のキーボードを使っているのにiPhoneでは英語配列というのは無理があります。
「iPhone用」とされているキーボードにはコンパクトにするためにキーピッチが狭く特殊なキー配列のものがあります。
そのようなキーボードはたとえパソコンにBluetooth接続してもまともにタイピングできないのではないでしょうか。
また、iPhoneスタンド一体型のキーボードは前述のようにかなり首を曲げて視線を落とす必要があります。
iPhoneでWindowsを使う
iPhoneでWindowを使うにはWindows App Mobileアプリをインストールします。
Windowsプランを開き、必要なメモリとストレージによってWin1〜Win5プランを選択します。

- 通常の(大きくて重くない)Windowsアプリを1つ動かすだけなら「Win2」プランでいいかと思います。
- 同じプランでもSSDよりHDDのほうが大容量(Win2プランのみSSDが大容量)ですが、速度の面でやはりHDDよりSSDかと。
無料でお試しするには「お支払い方法」として「クレジットカード試用期間あり」か「コンビニ払い」を選択します(コンビニ払いの場合は支払い期限の10日間が試用期間となります)。

下へスクロールし、2箇所の「同意する」にチェックして「契約期間の選択へ進む」をクリックします。

サーバー契約期間を選択します。契約期間が長いほどお得になります。

リモートデスクトップサービス(RDS)ライセンスは利用するユーザー数分必要です。
利用するのが1人だけなら「1」です。

マイクロソフトOfficeを使うならMicrosoft Office SALのライセンス数を選択します。

画面右下の「見積り画面へ進む」をクリックします。

「同意する」にチェックし、「WindowsServer2022」を選択します。

画面右下の「申込者情報の入力へ進む」をクリックします。

名前や住所などの情報を入力します。
サーバーの準備が整うとWindows Server VPSが起動し、ABLENETから件名「[ABLENET:VPS] VPS(Winプラン)設定完了通知/試用について」のメールが届きます。
メール本文にはWindows VPS仮想デスクトップに接続するための以下の情報が記載されています。
- 仮想デスクトップのIPアドレス
- 仮想デスクトップの初期パスワード
iPhoneにインストールしたMicrosoftリモートデスクトップアプリを起動し、画面最下部の「+」、「PCの追加」の順にタップします。

「PC名」にメールに記載されている仮想デスクトップのIPアドレスを入力し、「保存」をクリックします。

追加されたPCをタップします。

Windowsのログイン画面が表示されたら「USERNAME」に「Administrator」、「PASSWORD」にメールに記載されている初期パスワードを入力して、「CONTINUE」をクリックします。
これでいつでもどこでもiPhoneでWindowsが使えるようになります。
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