
Xboxとは
Xboxはマイクロソフトの据え置きゲーム機です。
据え置きとはNintendo SwitchやPlayStationのようにテレビに接続して遊ぶタイプです(Nintendo Switchは携帯型ゲーム機としても遊べますが)。
まあ、基本的にはNintendo SwitchでもPlayStationでも好きなゲームが遊べるゲーム機を買えばいいわけですが、それがXboxの場合、ちょっと躊躇する問題があります。
XboxとゲーミングPCの競合です。
ゲーミングPCとは
ゲーミングPCとはゲームに必要な処理性能を持つPC(パソコン)です。
一般的なPCとの一番大きな違いはGPU(画像処理装置)です。
通常のGPUではゲームに必要な大量の画像を高速に処理できません。
そのため、ゲームには高性能なGPUが必要です。
高性能GPUはゲーム専用というわけではありませんが、ゲームの画像処理をこなせるGPUを搭載したPCはゲーミングPCと呼ばれます。
このような高性能GPUは高価なため、ゲーミングPCも当然高価なものになります。
ゲーミングPCと競合する理由
ではなぜXboxがゲーミングPCと競合するかというとマイクロソフトがXboxとWindowsの融合を進めているためです。
多くのXboxゲームがWindowsでも遊べます。
ただ、Windowsとはいっても通常のPCではGPU性能的に無理でまともに遊べるのはゲーミングPCになりますが。
他にもXboxとPCを融合させるサービス・機能があります。
- Xbox Cloud Gaming
- キーボード・マウス対応
- Xbox Play Anywhere
Xbox Cloud Gaming
Xbox Cloud GamingとはクラウドでXboxを実行し、ゲーム画面をパソコン、タブレット、スマホなどの端末にストリーミング(動画配信サービスと同じような仕組みです)することでXboxのゲームが遊べるサービスです。
Xbox Cloud Gamingはテレビに接続するFire TV Stick 4K Maxでも遊べます。
そうなると、自分の部屋ではゲーミングPC、リビングのテレビではXboxという棲み分けも怪しくなり、
という疑問すら出てきます。
キーボード・マウス対応
PCゲームに慣れた人はゲームコントローラーよりキーボードとマウスのほうがゲームしやすいという人も多いのではないでしょうか。
XboxにはPC用のキーボードとマウスを接続し、対応ゲームをキーボードとマウスで操作できます。当然、
……という疑問が出てきます。
Xbox Play Anywhere
Xbox Play Anywhereとはマイクロソフトのストアでゲームを一度購入するとXboxでもWindowsでも遊べるサービスです。
しかも、XboxとWindows間でゲームのセーブデータも共有されます。
Xbox Play Anywhere対応ゲームなら追加料金なしでXboxとPCでマルチプレイという楽しみ方もできます。
ただし、どういうわけかマイクロソフトのゲームなのにXbox Play Anywhere未対応のものも存在します(例えばMinecraft)。
XboxとゲーミングPCの比較
多くのXboxゲームがWindowsでもできるならゲーミングPCがあればXboxはいらないのか?
本当にそうなのかを考えるためにXboxとゲーミングPCを比較してみます。
Xbox | ゲーミングPC | |
---|---|---|
価格 | 3万円強〜 | 15万円前後〜 |
GPU交換 | ☓ | デスクトップ型のみ |
Steam | ☓ | ○ |
リモートプレイ | ◯ | × |
ゲームコントローラーUI | ○ | ☓ |
4K UHD BD再生 | ○ (Series X) | 敷居が高い |
ドルビーアトモスヘッドフォン | ○ | ☓ |
無線ディスプレイ | ○ | ☓ |
圧倒的なコストパフォーマンスのXbox
XboxがゲーミングPCより圧倒的に有利な点はコストパフォーマンスです。
Xboxの現行機種はXbox Series XとXbox Series Sです。
Xbox Series X | Xbox Series S | ||
---|---|---|---|
画面 | 解像度 | 4K | 1440 |
4K対応 | ネイティブ | アップスケール | |
FPS | 60fps(最大120fps) | ||
CPU | チップ | 8コア AMD Zen 2 | |
クロック | 3.8GHz | 3.6GHz | |
GPU | チップ | AMD RDNA 2 | |
CU数 | 53 | 52 | |
性能 | 12.15TFLOPS | 4TFLOPS | |
光学ドライブ | ◯ | × | |
カラー | 黒 | 白 |
Xboxの現行機種はXbox Series XとXbox Series Sです。
これだけのスペックがこの価格です。
3万円台のPCもありますが、ゲーム云々以前にWindowsを動かすだけでアップアップのものばかりです……
GPU交換
コストではXboxに完敗するゲーミングPCですが、コスト的に有利は点が1つあります。
デスクトップ型ならGPUの交換が可能なことです。
GPUが搭載されたグラフィックボード(グラボ)を新しい製品に交換することでGPUを交換できます。
GPUはPCの部品の中でも進化が速く、すぐに陳腐化します。
GPUだけ交換することでPC本体は長く使えるわけです。
それに対し、XboxはGPU交換などできません(ノート型のゲーミングPCも同様ですが)。
ただ、グラフィックボードはXboxに比べるとあまり安いとは言えません。
Steam
前述のように多くのXboxゲームがWindowsでも遊べます。
しかし、ゲーミングPCで遊べるSteam(PCのゲームプラットフォーム)のゲームがXboxで動くわけはありません。
もし、XboxがSteamに対応したらPlayStationやNintendo Switchと互角に戦える、とまでは言いませんが同じ土俵に上がることくらいは許されるのではないでしょうか。
まあ、それを言い出すとXboxをパソコン化できれば……などとキリがありませんが。
WindowsについてはXboxのOS(基本ソフト)はすでにWindowsベースになっており、同じマイクロソフトの製品なのでマイクロソフトがやろうと思えばパソコン化できるはずです。
もし万が一、パソコン化できるとなったらXboxはバカ売れするでしょうけどね。
リモートプレイ
リモートプレイとは以下のデバイスをXboxに無線接続してXboxのゲームを遊べる機能です。
- Windows
- Fireタブレット
- iPad
- iPhone
- Android
- Chromebook
これらのデバイスにBluetooth対応のXboxワイヤレスコントローラーを接続して遊びます。
WindowsではプリインストールされているXboxアプリでリモートプレイできます。

PCに接続されたXboxコントローラーも振動機能も含めて使えます。
リモートプレイによって、仕事用の非ゲーミングPCでもXboxのゲームが遊べてしまいます。
Windows PC以外ではXboxアプリをインストール(ChromebookはAndroidのXboxアプリをインストール)することでリモートプレイできます。
リモートプレイと前述のXbox Cloud Gamingとの違いは簡単に言えばゲームが自宅のXboxで実行されるか、クラウドのXboxで実行されるかの違いです。
Xbox Cloud GamingはXbox Game Pass Ultimateに加入し続ける必要がありますが、リモートプレイなら無料です。
ゲームコントローラーUI
30インチや40インチといった大画面テレビはリビングルームだけにあるのが普通です。
そうしたリビングの大画面テレビにゲーミングPCを接続するのは簡単なのですが、問題はUI(ユーザーインターフェイス)です。
マウス操作前提のPCのUIはリビングでは使いづらいのです。
リビングではPCよりゲームコントローラーによる操作前提のXboxのUIの方が使いやすいです。
そのため、たとえゲーミングPCを持っていてもリビングルーム専用と割り切ってXboxを購入するのもありかと。
ゲームコントローラーUIのないゲーミングPCをリビングで使うのは難しく、コスト的にもバカバカしいからです。
動画視聴もPCでもできますが、大画面テレビで離れたところから観るならやはりPCよりXboxです。
Xboxでは以下のような動画配信サービスを利用できます。
- Amazonプライムビデオ
- YouTube
- NETFLIX
- Apple TV
- MLB.TV
まあ、動画配信だけならXboxよりはるかに安価なFire TV Stickでも見られるのでXboxを買う理由としては弱いのですが……
4K UHD BD
4K UHD BD(ウルトラ・ブルーレイ)とは4K、かつHDRに対応しているブルーレイディスクの規格です。
そして、Xbox Series Xはこの4K UHD BDを再生できます(光学ディスクのないXbox Series Sでは当然再生できません)。
PCで4K UHD BDを再生するのはコスト的にも手間的にも敷居が高く、「そこまでしてPCで観る必要があるのか?」との疑問にぶち当たることになります。
ドルビーアトモスヘッドフォン
ドルビーアトモス(Dolby Atmos)とは天井スピーカーを含む7個以上のスピーカーを使って立体音響を再現する技術です。
もちろん一般家庭で気軽に楽しめるものではありません。
そんな敷居の高いドルビーアトモスを通常のヘッドフォンで楽しめるようにするのがドルビーアトモスヘッドフォン(Dolby Atmos for headphones)です。
Xbox Oneはドルビーアトモスヘッドフォンに対応しており、以下のようなコンテンツをヘッドフォンで手軽に立体音響を楽しめます。
- ゲーム(Gears of War 4等)
- Netflix
- 4K UHD BD
ヘッドフォンはXbox本体ではなく、コントローラーに接続しますので長いケーブルは不要です。
無線ディスプレイ
XboxとWireless Displayというアプリを使うとXboxと接続したテレビに無線でWindowsの画面を表示できます。
リビングのXboxから書斎のPCを操作できるわけです。
画面表示だけでなくXboxのコントローラーやXboxに接続したマウス・キーボードでWindowsを操作したり、Windowsのゲームで遊んだりできます。
コメント
Xboxマンセーな内容の記事で、
PCとの連携がどうとかそう言うのでは無い
オナニー記事だな。