
Xboxはマイクロソフトの据え置きゲーム機です。
据え置きとはNintendo SwitchやPlayStation 4のようにテレビに接続して遊ぶタイプです(Nintendo Switchは携帯型ゲーム機としても遊べますが)。
まあ、基本的にはNintendo SwitchでもPlayStation 4でも好きなゲームが遊べるゲーム機を買えばいいわけですが、それがXboxの場合、ちょっと躊躇する問題があります。
XboxとゲーミングPCの競合です。
ゲーミングPCとは
ゲーミングPCとはゲームに必要な処理性能を持つPC(パソコン)です。
一般的なPCとの一番大きな違いはGPU(画像処理装置)です。
通常のGPUではゲームに必要な大量の画像を高速に処理することができません。
そのため、ゲームには高性能はGPUが必要です。
高性能GPUはゲーム専用というわけではありませんが、ゲームの画像処理をこなせるGPUを搭載したPCはゲーミングPCと呼ばれます。
このような高性能GPUは高価なため、ゲーミングPCも当然高価なものになります。
ゲーミングPCと競合する理由
ではなぜXboxがゲーミングPCと競合するかというとマイクロソフトがXboxとWindows 10の融合を進めているためです。
多くのXboxゲームがWindows 10でも遊べます。
ただ、Windows 10とはいっても通常のPCではGPU性能的に無理でまともに遊べるのはゲーミングPCになりますが。
他にもXboxとPCを融合するサービス・機能があります。
- Xbox Play Anywhere
- Xbox Game Pass Ultimate
- Windows 10のXboxアプリ
- キーボード・マウス対応
Xbox Play Anywhere
Xbox Play Anywhereとはマイクロソフトのストアでゲームを一度購入するとXboxでもWindows 10でも遊べるサービスです。
しかも、XboxとWindows 10間でゲームのセーブデータも共有されます。
Xbox Play Anywhere対応ゲームなら追加料金無しでXboxとPCでマルチプレイという楽しみ方もできます。
ただし、どういうわけかマイクロソフトのゲームなのにXbox Play Anywhere未対応のものも存在します(例えばMinecraft)。
Xbox Game Pass Ultimate
Xbox Game Pass Ultimateとは以下が使い放題となるサブスクリプション(定額制)サービスです。
- Xbox Game Pass (Xbox One)
- Xbox Game Pass for PC
- Xbox Live Gold
これ1つでXbox OneゲームもPCゲームも(Xbox One専用、PC専用のゲームもあります)も遊び放題になるお得なサービスです。
キーボード・マウス対応
PCゲームに慣れた人はゲームコントローラーよりキーボードとマウスのほうがゲームしやすいという人も多いのではないでしょうか。
XboxにはPC用のキーボードとマウスを接続し、対応ゲームをキーボード・マウスで操作できます。
XboxとゲーミングPCの比較
多くのXboxゲームがWindows 10でもできるならゲーミングPCがあればXboxはいらないのか?
本当にそうなのかを考えるためにXboxとゲーミングPCを比較してみます。
Xbox | ゲーミングPC | |
---|---|---|
価格 | 3万円強〜 | 15万円前後〜 |
GPU交換 | ☓ | デスクトップ型のみ |
Steam | ☓ | ○ |
リモートプレイ | ◯ | × |
ゲームコントローラーUI | ○ | ☓ |
4K UHD BD再生 | ○ (Series X) | 敷居が高い |
ドルビーアトモスヘッドフォン | ○ | ☓ |
無線ディスプレイ | ○ | ☓ |
圧倒的なコストパフォーマンスのXbox
XboxがゲーミングPCより圧倒的に有利な点はコストパフォーマンスです。
Xboxの現行機種はXbox Series XとXbox Series Sです。
Xbox Series X | Xbox Series S | ||
---|---|---|---|
画面 | 解像度 | 4K | 1440 |
4K対応 | ネイティブ | アップスケール | |
FPS | 60fps(最大120fps) | ||
CPU | チップ | 8コア AMD Zen 2 | |
クロック | 3.8GHz | 3.6GHz | |
GPU | チップ | AMD RDNA 2 | |
CU数 | 53 | 52 | |
性能 | 12.15TFLOPS | 4TFLOPS | |
光学ドライブ | ◯ | × | |
カラー | 黒 | 白 |
Xboxの現行機種はXbox Series XとXbox Series Sです。
これだけのスペックがこの価格です。
3万円台のPCもなくはないですが、ゲーム云々以前にWindowsを動かすだけでアップアップのものばかりです。。。
GPU交換
コストではXboxに完敗なゲーミングPCですが、コスト的に有利は点が1つあります。
デスクトップ型ならGPUの交換が可能なことです。
GPUが搭載されたグラフィックボード(グラボ)を新しい製品に交換することでGPUを交換できます。
GPUはPCの部品の中でも進化が速く、すぐに陳腐化します。
GPUだけ交換することでPC本体は長く使えるわけです。
それに対し、XboxはGPU交換などできません(ノート型のゲーミングPCも同様ですが)。
ただ、グラフィックボードはXboxに比べるとあまり安いとは言えません。
Steam
前述のように多くのXboxゲームがWindows 10でも遊べます。
しかし、ゲーミングPCで遊べるSteam(PCのゲームプラットフォーム)のゲームがXboxで動くわけはありません。
もし、XboxがSteamに対応したらPlayStation 4やNintendo Switchと互角に戦える、とまでは言いませんが同じ土俵に上がることくらいは許されるのではないでしょうか。
まあ、それを言い出すとXboxをパソコン化できれば・・・、などとキリがありませんが。
Windows 10についてはXboxのOS(基本ソフト)はすでにWindows 10ベースになっており、同じマイクロソフトの製品なのでマイクロソフトがやろうと思えばパソコン化できるはずです。
もし万が一、パソコン化できるとなったらXboxはバカ売れするでしょうけどね。
リモートプレイ
リモートプレイとはiPad / iPad / Android / PCをXboxに無線接続してXboxのゲームを遊べる機能です。
iPad / iPad / AndroidではXboxアプリをインストールすることでリモートプレイできます。
Bluetooth対応のXboxワイヤレスコントローラーをiPad / iPad / Androidに接続して遊びます。
Windows 10ではプリインストールされているXboxアプリでリモートプレイできます。

PCに接続されたXboxコントローラーも振動機能も含めて使えます。
リモートプレイによって、仕事用の非ゲーミングPCでもXboxのゲームが遊べてしまいます。
ちなみに同様の仕組みをインターネット上で実現しているのがクラウドゲームサービスのGeForce NOWです。
GeForce NOWとはインターネット上のゲーミングPC(ユーザーが購入する必要はありません)でゲームが遊べるサービスです。
ゲームコントローラーUI
30インチや40インチといった大画面テレビはリビングルームだけにあるのが普通です。
そうしたリビングの大画面テレビにゲーミングPCを接続するのは簡単なのですが、問題はUI(ユーザーインターフェイス)です。
マウス操作前提のPCのUIはリビングでは使いづらいのです。
リビングでの操作性ではPCよりゲームコントローラーでの操作前提のXboxのUIが使いやすいです。
そのため、たとえゲーミングPCを持っていてもリビングルーム専用と割り切ってXboxを購入するのもありかと。
ゲームコントローラーUIのないゲーミングPCをリビングで使うのは難しく、コスト的にもバカバカしいからです。
動画視聴もPCでもできますが、大画面TVで離れたところから観るならやはりPCよりXboxのほうが操作しやすいです。
Xboxでは以下のような動画配信サービスを利用できます。
料金 | 見放題タイトル数 | |
---|---|---|
Amazonプライムビデオ (学生) | 2,450円/年 (205円/月換算) | 約8,000 |
Amazonプライムビデオ (一般) | 4,900円/年 (409円/月換算) | |
ABEMAプレミアム | 960円/月 | - |
hulu | 1,026円/月 | 約30,000 |
DAZN | 1,925円/月 | 年間10,000試合以上 |
U-NEXT | 2,189円/月 (1,200円分ポイント込) | 約140,000 |
まあ、動画配信だけなら遥かに安価なFire TVでも観れるのでXboxを買う理由としては弱いのですが。。。
4K UHD BD
4K UHD BD(ウルトラ・ブルーレイ)とは4K、かつHDRに対応しているブルーレイディスクの規格です。
そして、Xbox Series Xはこの4K UHD BDを再生できます(光学ディスクのないXbox Series Sでは当然再生はできません)。
PCで4K UHD BDを再生するのはコスト的にも手間的にも敷居が高く、「そこまでしてPCで観る必要があるのか?」という疑問にぶち当たることになります。
ドルビーアトモスヘッドフォン
ドルビーアトモス(Dolby Atmos)とは天井スピーカーを含む7個以上のスピーカーを使って立体音響を再現する技術です。
もちろん一般家庭で気軽に楽しめるものではありません。
そんな敷居の高いドルビーアトモスを通常のヘッドフォンで楽しめるようにするのがドルビーアトモスヘッドフォン(Dolby Atmos for headphones)です。
Xbox Oneはドルビーアトモスヘッドフォンに対応しており、以下のようなコンテンツでヘッドフォンで手軽に立体音響を楽しめます。
- ゲーム(Gears of War 4等)
- Netflix
- 4K UHD BD
ヘッドフォンはXbox本体ではなく、コントローラーに接続しますので長いケーブルなんて不要です。
無線ディスプレイ
XboxとWireless Displayというアプリを使うとXBoxと接続したテレビに無線でWindowsの画面を表示できます。
リビングのXboxから書斎のPCを操作したりできるわけです。
画面表示だけでなくXboxのコントローラーやXboxに接続したマウス・キーボードでWindowsを操作したり、Windowsのゲームで遊ぶこともできます。
コメント
Xboxマンセーな内容の記事で、
PCとの連携がどうとかそう言うのでは無い
オナニー記事だな。