
サポート終了するとどうなるか?
Windowsのサポート期間中は新しいマルウェア(コンピューターウイルス)が出現しても、セキュリティ更新が提供されることで、パソコンがマルウェアに感染することを防いでいました。
しかし、サポート期間が終了しセキュリティ更新が提供されなくなれば、パソコンがマルウェアに感染するのは時間の問題となります。
そんな状態では危なくてパソコンを使い続けることはできません。
つまり、サポートが終了しているWindowsは事実上、使えないということです。
使い続ける方法は?
ただ、サポート終了したWindowsでも起動しますしサインインもできますし、アプリも使えます。
「どうしてもVistaを使い続ける」という人は以下のように外部との接続を遮断すればマルウェアに感染を避けられます。
- LANケーブルを抜く
- 無線LANをOFFにする
- USBメモリやハードディスクなどのストレージを接続しない(外部とのファイルのやりとりをしない)。
当然、ブラウザも使えませんし、新たなアプリのインストールやアプリの更新もできません。
という疑問はありますが……
Windows 11のサポート期限の一覧
Windows 11は年1回の機能アップデートによってバージョンが上がります。
各バージョンのサポート期間は2年(Home / Proエディション)です。
バージョン | アップデート名 | サポート期限 |
---|---|---|
22H2 | Windows 11 2022 Update | 2024年10月8日 |
21H2 | 初期バージョン | 2023年10月10日 |
Windows 11 PCのバージョンを確認するにはWin + Rを押して「ファイル名を指定して実行」を表示し、「名前」欄に「winver」と入力して「OK」をクリックします。

「Windowsのバージョン情報」画面にバージョンが表示されます。

Windows 10のサポート期限の一覧
Windows 10は現行バージョンである22H2が最終バージョンで、2025年10月14日にサポート終了します。
バージョン | アップデート名 | サポート期限 |
---|---|---|
22H2 (最終バージョン) | 2022 Update | 2025年10月14日 |
21H2 | November 2021 Update | 2023年6月13日 |
21H1 | May 2021 Update | 2022年12月13日 |
20H2 | October 2020 Update | 2022年5月10日 |
2004 | May 2020 Udpate | 2021年12月14日 |
1909 | November 2019 Update | 2021年5月11日 |
1903 | May 2019 Update | 2020年12月8日 |
1809 | October 2018 Update | 2020年5月12日 |
1803 | April 2018 Update | 2019年11月12日 |
1709 | Fall Creators Update | 2019年4月9日 |
1703 | Creators Update | 2018年10月9日 |
1607 | Anniversary Update | 2018年4月10日 |
1511 | November Update | 2017年10月10日 |
1507 | リリース版 | 2017年5月9日 |
Windows 10 PCのバージョンを確認するには「Windowsの設定」-「システム」-「バージョン情報」を表示します

Windows 8.1はサポート終了
Windows 8.1は2023年1月10日で「延長サポート」が終了しました。
メインストームサポート終了 | 延長サポート終了 | |
---|---|---|
Windows 8.1 | 2018/1/9 | 2023/1/10 |
Windows 8 | 2018/1/9 | 2023/1/10 |
Windows 8.1以前のWindowsには「メインストリームサポート」と「延長サポート」の2種類がありました。
メインストームサポート | 延長サポート | |
---|---|---|
概要 | すべてのサポート | 最小限のサポートのみ |
セキュリティ更新プログラム | ◯ | ◯ |
修正プログラム | ◯ | ☓ |
有償サポート | ◯ | ◯ |
インシデントサポート (有償/無償/他) | ◯ | ☓ |
メインストリームサポートはWindows発売から最低5年間、または新しいWindowsの発売から2年間提供されていました。
バグ(ソフトウエアの不具合)があったら修正する(Windows Updateで修正内容を配布)、という当たり前のサポートです。
メインストリームサポート期間が終了すると、5年間の延長サポート期間が提供されていました。
延長サポートではセキュリティバグのみを修正します。
セキュリティバグとはコンピューターウイルスの侵入を許してしまう脆弱性のことです。
コンピューターウイルスはこのセキュリティバグを探して作成されます。
つまり、コンピューターウイルス作成者によるセキュリティバグ発見とマイクロソフトによるセキュリティバグ修正のイタチごっこが延長サポート終了まで続くわけです。
Windows 7はサポート終了
Windows 7はメインストリームサポートも延長サポートもすでに終了しています。
メインストームサポート終了 | 延長サポート終了 | |
---|---|---|
Windows 7 | 2015/1/13 | 2020/1/14 |
そのため現在、Windows 7にログインすると以下のメッセージが表示されるはずです。
お使いのWindows 7 PCはサポート対象外になっています。
2020年1月14日をもってWindows 7のサポートは終了しています。お使いのPCは次の理由でウイルスやマルウエアに対する脆弱性が高まっています。
- セキュリティ更新プログラムが提供されません。
- ソフトウエア更新プログラムが提供されません。
- テクニカルサポートが受けられません。
以下のエディションのWindows 7であれば「ESU」を購入することで、2023年1月までセキュリティアップデートを適用できましたが、それも終了しています。
- Windows 7 Professional
- Windows 7 Enterprise
ESUとは「Windows 7 Extended Security Update」の略で、「Windows 7延長セキュリティアップデート」のことです。
ESUはマイクロソフトのパートナーが法人向けに提供していて、ボリュームライセンス契約がなくても購入可能でした。
Windows Vistaはサポート終了
Windows Vistaの延長サポートも2017年4月17日で終了しています。
メインストームサポート終了 | 延長サポート終了 | |
---|---|---|
Windows Vista | 2012/4/10 | 2017/4/11 |
Windows XPはサポート終了
Windows XPの延長サポートも2014年4月8日で終了しています。
メインストームサポート終了 | 延長サポート終了 | |
---|---|---|
Windows XP | 2009/4/14 | 2014/4/8 |
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