
これは超お買い得!
そう思える製品は年に1つあるかないかではないでしょうか。
そんな超お買い得な製品の1つがAmazonのFire HD 10(Fireタブレット)です。
お買い得の理由
Fire HD 10の最大の特徴はその性能に比べて価格が安い、つまりコストパフォーマンスがいい、つまりお買い得という点です。
なにしろ10.1インチのフルHDを超える解像度(1,920×1,200)のタブレットがこういう価格で買えるわけですから。
そのお買い得の理由はアマゾンとしてはFire HD 10自体で利益を出すのではなく、以下のようなアマゾンのコンテンツが消費されることで利益を出そうと考えているからだと思われます。
Fire HD 10はAndroid
誤解している人が多いと思いますが、Fire HD 10のOS(Operating System、基本ソフトウエア)はAndroidです。
と思われるかもしれませんが、アマゾンがカスタマイズ(改造)したAndroid OSをFire OSと呼んでいるだけです。
Androidは各メーカーによってカスタマイズされる
AndroidとはGoogleが開発したスマホ・タブレット向けのOSです。
Android OSのソースコード(プログラムの設計図)は公開されており、誰でも自由に使うことができます。
各メーカーはそのAndroid OSをカスタマイズして自社のスマホやタブレットに搭載しています。
VRゴーグルであるOculus QuestもAndroidを搭載しています。
Androidスマホと一口に言ってもメーカーによってホーム画面や操作方法等が違い、動かないアプリもあるのはこのカスタマイズのためです。
しかし、多くのメーカーはカスタマイズしたAndroidに「XXX OS」のような独自の名前などつけていません。
それに対し、わざわざ独自の名前をつけているのがFire OSというわけです。
Amazon独自ストアというカスタマイズ
Androidアプリは「ストア」から入手します。
ストアとはアプリを無償・有償で提供するためのサービスです。
多くのAndroidタブレットにはGoogleが運営している「Google Playストア」からアプリを入手するための「Google Play」アプリがインストールされています。
Androidタブレットのメーカーが独自のストアを運営することもできます。
例えば中国ではGoogleへのアクセスが規制されているため、Google Play以外のAndroidアプリストアが使われています。
AmazonはFire HD 10やFire TV Stick(ファイヤースティック)などの自社デバイス向けの「Amazonアプリストア」を運営しています。
そのため、Fire HD 10は標準ではGoogle Playはインストールされていません。
代わりにAmazonアプリストアがインストールされています。
前述の独自OS名に加え、この独自ストアというカスタマイズも「Google Playのアプリが使えないからFire HD 10はAndroidではない」
という誤解を生んでいる原因と思われます。
Androidタブレットキラーかも
さまざまなメーカーが開発できるAndroidタブレットは、アップルだけしか開発・販売できないiPadに比べて、価格競争が働くためコストパフォーマンスの良い端末が出るのは当然と言えます。
しかしですよ、Fire HD 10よりコストパフォーマンスがいいAndroidタブレットって難しいのではないでしょうか。
Fire HD 10を安くできる理由はAmazonが前述の「コンテンツ」で利益を出すからであって、Androidタブレット自体で利益を出そうとするメーカーでは勝負にならないのでは。
さすがにAndroidではないiPadは生き残るでしょうから「iPadかAndroidタブレットか」ではなく「iPadかFire HD 10か」になるかもしれません(Windowsタブレットはとりあえずおいておきます)。
実はAndroidであるFire HD 10が他のAndroidタブレットを駆逐するかもということです。
Google PlayストアとAmazonアプリストア
しかし、実際にはFire HD 10でもGoogle PlayをインストールすることでGoogle Playストアも使えます。
標準のAmazonアプリストアとGoogle Playストアの2つのストアが使えるわけです。
AmazonアプリストアはGoogle Playストアに比べてアプリ数は少ないものの安全性が高い(とされている)のが特徴です。
Amazonアプリストア | Google Playストア | |
---|---|---|
アプリ数 | 少ない | 多い |
安全性 | 高い(とされている) | 低い |
Amazonアプリストアのアプリ
いくらGoogle Playが使えると言われても、安全性が高い(とされている)標準のAmazonアプリストアで間に合うのであればそれで済ませたい、という人は多いと思います。
使える定番アプリ
Google Playストアの定番アプリはほとんどAmazonストアにもあります。
- AirReceiver
- Minecraft – Pocket Edition
- Perfect Viewer
- AirPlayMirror Receiver
- Disney+
- ABEMA
- DAZN
- Paravi(パラビ)
- NHKプラス
- バンダイチャンネル
- カラオケ@DAM
- YouTube
- AirScreen - AirPlay & Cast & Miracast & DLNA
- Twitch
- U-NEXT/ユーネクスト:映画・ドラマ・アニメなど見放題
- Video For YouTube
- Hulu / フールー
- Red Bull TV
- TikTok
- QRコードリーダー - 公式キューアールコード読み取りアプリ
- 東映特撮ファンクラブ
- Search+ For Google
ちなみに前述のようにGoogle PlayストアとAmazonアプリストアでは運営者が異なるため、アプリの価格が異なる場合があります。
例えば上記のPerfect Viewerは自炊本を読むための定番アプリです。
Perfect ViewerはGoogle Playストアでは無料なのですが、Amazonアプリストアではなぜか有料になっています。
無料で使いたい人はGoogle Playをインストールということに……
使えない定番アプリ
以下の定番アプリはAmazonアプリストアにないため、Google PlayをインストールしないとFire HD 10では使えません。
- LINE
- Chrome
- Google Map
Echoのように使える
AmazonのEchoとは話しかけるだけで天気、ニュース、時計、音楽などを簡単に操作したり、ビデオ通話したりできるAlexa(音声アシスタント)が搭載されたスマートスピーカーです。
Fire HD 10にもAlexaが搭載されており、AlexaをEcho Show(スクリーン付きスマートスピーカー)のように使えるShow Modeがあります。
Echoはタブレットとしては使えませんが、Fire HD 10であればタブレットとスクリーン付きスマートスピーカーのどちらにも使えるというわけです。
Fire HD 10とFire HD 10 Plusの違い
Fire HD 10(無印)とFire HD 10 Plusの違いは以下です。
Fire HD 10 | Fire HD 10 Plus | |
---|---|---|
メモリ | 32GB | 64GB |
ワイヤレス充電 | 未対応 | ワイスレス充電スタンド対応 |
より快適に使いたいならメモリ4GBのFire HD 10 Plusがオススメです。
キッズモデル
子供がFire HD 10を使う場合、以下のような機能制限ができます。
- X曜日のXX時〜XX時までしか使えなくする
- ウェブサイトは見れないようにする
- 課金できないようにする
- 他
タブレットでありながら機能制限をすることで学習専用機や利用時間制限付のゲーム専用機にできるのです。
また、これらの機能制限をさらに利用しやすくし、子供向けのカバーとAmazon Kids+(子供向けの本、ビデオ、アプリ使い放題サービス)を組み合わせたのがキッズモデルです。
Fire HD 10 Plusベースのキッズモデルはなく、メモリ3GB、ストレージ32GBの一択です。
コメント
Fire HD 10 買いました。
Huluはアマゾンアプリストアにあるよ。
指摘いただきありがとうございます。
Huluの記述を削除しました。