
電子書籍でいうところの自炊とは紙の本をスキャンし、電子書籍にすることです。
自炊した電子書籍はパソコンやタブレットで読むこともできますが、ブルーライトを出さない電子ペーパー(e-ink)のKindleならとても快適に読めます。
本当に自炊が必要か?
Kindleストアにはたくさんの無料本があります。自炊した本が実はKindleストアから無料でダウンロードできた・・・、ことが何度もありました。また、自炊した当時は無料ではなかった本が後から無料になったこともありました。
Kindleストアで無料で入手できる本を自炊するのは時間の無駄でしかありません。
また、自炊した本がKindle Unlimitedの読み放題対象になってがっかりしたことも一度や二度ではありません。
Kindle Unlimitedは安く使うこともできますので自炊する前に検討してはいかがでしょうか。
Kindle Unlimitedを契約していなくともAmazonプライム会員かPrime Student会員ならPrime Reading対象を無料で読めます。
自炊本のデメリット
自炊本では以下ができません。
- Kindleストアからのダウンロード。
- 端末間での読んでいるページの同期。
- フォントの変更(固定レイアウトでない本のみ可能)。
- 行間の変更(固定レイアウトでない本のみ可能)。
- 端末間でしおりやハイライトを共有(固定レイアウトでない本のみ可能)。
特に小説など固定レイアウトでない本は、自炊本よりKindle本のほうが遥かに便利です。
実書店と違って、Kindleストアではセールなどで安く購入することもできるため、自炊せずにKindleストアで購入し直すことも無駄ではないと思います。 Kindle本 セール&キャンペーン
本を裁断する
紙の本を電子書籍にするためには全てのページを切り取る裁断という作業が必要になります。
本をバラバラにするのはちょっともったいない気がしたのですが、実際には自炊してKindleで読めるようになると、いつでもどこでも本が読めるのでバラバラにする前より遥かに本を有効に活用できています。
電子書籍の自炊で一番手間がかかるのがこの裁断です。
自炊を初めた当初は普通のカッターで時間をかけて裁断していたのですが、自炊裁断機を導入してから裁断作業は全く苦にならなくなっています。
ただ、裁断機も後述のスキャナも安くはないため、本の自炊作業が短期間であれば購入するよりレンタルしたほうが安くつきます。 裁断機・スキャナのレンタル料金
裁断した本をスキャンする
スキャンとは最大した本をパソコン(WindowsでもMacでもOKです)に取り込む作業です。
通常のスキャナでは取り込み時間がかかり過ぎるため、ドキュメントスキャナが必要です。
ちなみにScanSnap iX1500は石川県かほく市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
PDFでなくJPG形式でスキャンする
ScanSnapを含むドキュメントスキャナは取り込んだファイルをPDFかJPGで保存できますが、自炊本を活用するならPDFよりJPGでスキャンするのがおすすめです。
CBZファイルを作成する
ドキュメントスキャンで保存した複数のJPGファイルをZIPにまとめて圧縮し、拡張子をCBZに変更します。
このようなCBZファイルは自炊本によく使われています。
既にPDF形式の自炊本がある場合
2つの方法があります。
Kindle Comic Creatorを使う方法
以下の記事をどうぞPDFからJPGを抽出する方法
以下の方法でPDFからJPGを抽出し、CBZファイルにまとめます。
PDFから画像を取り出すのは手間がかかりますが、CBZにしておけば解凍するだけで簡単に画像を取り出すことができます。
CBZファイルを保存しておく
スキャンした画像をKindle形式に変換すると画像はKindleに最適化され、オリジナルの品質は失われてしまいます。
Kindleだけで読めればいい、というならそれでもいいのですが、せっかく自炊した画像をKindle以外でも活用するためにCBZファイルをオンラインストレージ等に保存しておきます。
CBZファイルをKindle形式に変換する
ChainLPでCBZファイルをKindle形式に変換します。
ただ、ChainLPはWindowsでしか使えません。
Macユーザーには2つの選択肢があります。
MacでWindowsを動かすか、
Kindle Comic Converterを使うかです。
MobiファイルをKindleに転送する
KindleをUSBケーブルでパソコン(WindowsかMac)に接続するとKindleの中身がUSBやSDカードのように見えます。
そこでエクスプローラー(Windowsの場合)やFinder(Macの場合)で変換したKindle形式のmobiファイルをコピーします。
USBケーブルを外すとKindleのホーム画面にコピーした自炊本が見えてきます。
自炊向きの機種
現在、Kindleは4機種が発売されています。
ストレージ容量(8GB/32GB)や広告つき/広告なしも考えるとKindleの機種はもっと多くなります。
それらの中で自炊に向くのは以下の2つを満たす機種です。
- 解像度が300ppi
- ストレージが32GB
自炊した電子書籍は文字も画像です。
そのような画像の文字を快適に読むためには高い解像度が必要です。
300ppiならまったく問題なく自炊本を読めます。
しかし、167ppiでは自炊本の文字が掠れてしまい満足に読めないのです。
次に問題になるのはストレージ容量です。
ストレージ容量が少ないとサイズの大きな自炊本をたくさん保存しておくことができません。
自炊本はたとえ文字主体の本であっても全ページがスキャンした画像です。
そのため、文字データで構成されたKindleストアの本に比べてどうしてもサイズが大きくなります(漫画や雑誌などのKindle本なら画像で構成されているため自炊本とかわりません)。
Kindleストアで購入した本であれば、いつでもKindleにダウンロードでき、容量が足りなくなったら削除して、また読みたくなったらストアからダウンロードできます。
しかし、自炊本は当然Kindleストアからダウンロードできないため、Kindleにいれておきたくなります。
自炊向きの解像度300ppi、かつストレージ32GBのKindleは以下です。
コメント
この記事の情報はいつ頃作成された情報なのでしょうか?
詳しくまとまった良い記事なのですが記事の作成日付が見当たらないので
情報の活用時に、再度調べる必要がありそうで非常に残念な気がします。