
拡張子
拡張子が.cbzのファイルは自炊した電子書籍(自炊本)によく使われるCBZファイルと呼ばれる形式です。
CBZを読む
CBZファイルは主に以下の方法で読むことができます。
電子書籍リーダー | CBZの主な読み方 |
---|---|
Kindle電子書籍リーダー | ChainLPでEPUBに変換 |
Kobo電子書籍リーダー | 標準ビューワ KOReader |
電子ペーパーのAndroid | Perfect Viewer KOReader |
Fireタブレット | Perfect Viewer |
iPad | ComicShare |
Androidタブレット | Perfect Viewer |
Windowsタブレット | Kinoppy |
CBZの解凍
CBZファイルの実体はZIPファイルのため、拡張子をCBZからZIPにリネームしてZIPファイルとして解凍(WindowsであればエクスプローラーでZIPファイルをダブルクリック)すれば解凍できます。
解凍すると自炊本の各ページの画像ファイルを取り出せます。
このように簡単に画像ファイルを取り出せるのがCBZの大きなメリットです。
ちなみにPDF形式の自炊本から画像ファイルを取り出すのは手間がかかります。
そのため、電子書籍を自炊するならPDFよりCBZのほうがオススメです。
CBZをPDFに変換するのは簡単(後述)ですが、その逆は簡単ではありません。
CBZファイルの作り方
CBZファイルの作成は解凍と逆の手順を実行するだけです。
つまり、自炊本の各ページの画像ファイルをZIP圧縮し、拡張子をCBZに変更するだけです。
本のスキャン時の設定はPDFファイルを出力するのでなく、画像ファイル(JPEGファイルかPNGファイル)を出力するようにします。
また、画像ファイルのファイル名の名前順がページ順になるように番号を付けます。
IMG_002.jpg
IMG_003.jpg
IMG_004.jpg
IMG_010.jpg
IMG_011.jpg
IMG_012.jpg
IMG_013.jpg
IMG_014.jpg
IMG_020.jpg
ファイル名の番号は途中で飛んでいても構いません(上の例だとIMG_004.jpgの次がIMG_010.jpg)。
また、ほとんどのスキャナーにはファイル名に年月日時分秒を含める機能があります。
例えばスキャンしたのが2021年1月27日10時05分11秒なら「IMG_20210127100511_01.jpg」のようにファイル名を付ける機能です。
その形式のファイル名で本をページ順にスキャンすればファイル名の変更は不要です。
Macで作成する場合
Windowsの標準機能で作成されるZIPファイルとMacの標準機能で作成されるZIPファイルとでは仕様が異なります。
CBZのビューワーにはMacで作成されるZIPに対応できないものもあるようです。
そのため、MacでCBZファイルを作成する場合には標準のZIP機能を使わないほうが無難です。
PDFに変換する
CBZは「Adobe Acrobat」か「いきなりPDF」でPDFに変換できます。
Adobe Acrobat
Adobe AcrobatとはPDFを開発したAdobe社純正のPDF編集ソフトでCreative Cloudに含まれています。
CBZの拡張子を「.zip」にリネームし、解凍して画像ファイルを取り出します。
Acrobatは画像ファイルからPDFを作成するだけでなく、目次作成などPDFのすべての機能を活用できます。
いきなりPDF
Adobe Acrobatはサブスクリプション(年間利用料や月間利用料が必要)で、継続支払いが必要なため、躊躇する人は多いと思います。
買い切り(継続支払い不要)のPDF編集ソフトとして「いきなりPDF」があります。
いきなりPDFでCBZをPDFに変換するにはあらかじめ拡張子を「.zip」にリネームしておきます。
いきなりPDFの画面には「Office形式のファイルなどをPDF」にありますが、CBZでもPDFにできますので「作成」をクリックします。

「+」をクリックします。

「対象ファイル選択」画面は初期状態ではOfficeファイルしか選択できませんが、「ZIPファイル(*.zip)」を選択すると(ZIPにリネームした)CBZファイルを選択できるようになります。

CBZ(ZIP)ファイル中の画像ファイルがリストされ、「実行」をクリックするとPDFに変換されます。

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