大人の事情で昔より減ったとはいえ、仕事や親族訪問で中国へ行く日本人はいます。
そんな人達が困っているのが中国でのラインやYouTubeです。
ネット規制でラインもYouTubeも使えない
ご存知の通り、中国では外国のネットサービスが規制されていて以下のような日本でよく使われているサービスも使えません。
- YouTube(ユーチューブ)
- amazon.co.jp
- Amazonプライムビデオ
- Yahoo!検索
- ポケモンGO
- X (旧称Twitter)
YouTubeは見れない、Googleも使えない……
amazon.co.jpは直接見れませんが、なぜか規制されていない米国のamazon.comに一旦接続し、言語変更すれば見られます(この記事の更新時点)。
しかし、Amazonプライムビデオはダメです。
AmazonのKindleは既に中国から撤退、日本のKindle書籍をダウンロードすることもできません。
Yahoo!は検索がダメですが、Yahoo!メールは使えます(この記事の更新時点)。
Google関連は全滅ですので、GMailをメインで使っているとかなり困ります。
国際データローミングならネット規制がかからない
国際データローミングとは中国の携帯電話会社(中国移動や中国联通など)の回線を海外の携帯電話会社(日本のドコモや楽天モバイルなども含まれます)の契約で利用できるサービスです。
つまり、中国の国際データローミングに対応している日本のSIM(回線の契約情報が書き込まれたカード)を指したiPhoneやAndroidなら中国でそのままネット接続できます。
そして、国際データローミングにはネット規制がかけられていません。
中国でYouTubeも見れますし、Googleも使えます。
この手の話で必ず登場するVPNは不要です。
しかも、今まで国際データローミングに規制がかけられたことはないようです。
そのため、VPSよりは安心して使えます(それでも突然規制される可能性があるのが中国なのですが)。
15日間以内の滞在で30GB以下ならahamo
ahamoとは月2,970円で30GBが使えるドコモのオンライン専用料金プランです。
ドコモ回線ですから中国でのネット接続だけでなく、日本での普段使いでもコスパが高くおすすめです。
データローミングは申込不要でスマホ設定のみ
ahamoの契約だけすれば別途、国際データローミングの申込は不要です。
ただ、スマホのデータローミングはデフォルトでOFFになっているため、ONにする必要があります。
ONにするには「設定」画面で「モバイル通信」をタップします。

「通信のオプション」をタップします。

「データローミング」をONにします。

30GBを超えると速度制限
データ容量は30GBです。
1,980円の追加料金で30GBに80GBが追加され合計110GBが使える「大盛りオプション」もありますが、国際データローミングには適用されません。
30GBを超えると1Mbpsに速度制限されます。
速度制限といっても後述の128Kbpsではないため、Web閲覧やメールなどでは問題ありません。
15日間を超えると速度制限
データローミング開始から15日間を過ぎると128Kbpsに速度制限されます。
30GBを超えた場合の1Mbppsの速度制限と異なり、128KbpsではWeb閲覧でも遅いと感じます。
そのため、16日間以上の滞在では後述のプリペイドSIMなどが必要です。
パソコンでも使える
ahamoはテザリング(パソコンからスマホの携帯回線でネット接続する)ができます。
そして中国(海外)でもテザリングできるため、パソコンでもラインやYouTubeを使えます。
ただし、パソコンは通信料が多いため注意は必要です。
解約金の発生はなし
ahamoには解約金がない(ただし、利用実績がない場合や過去1年間に同一名義の他回線が解約されていた場合は解約金があります)ため、解約金の心配は不要です。
SIMのみか端末セットで申し込む
前述の通り、ahamoはオンライン専用プランのためドコモショップでは申し込めません(3,300円のサポート料金を払えば店員さんが申込の操作手順を教えてくれるサービスはあります)。
手持ちのスマホをそのまま使う場合はSIMカードのみを申込、端末も購入したい場合はiPhone/Androidのセットで申し込みます。
プリペイドSIM
プリペイドSIMとは30日間や8日間だけ有効なSIMカードです。
契約不要でSIMカードを購入してスマホに挿せばすぐに使えます。
前述のahamoと同様、中国のネット規制がかからないためVPN不要でラインやYouTubeが使えます。
ahamoと違うのは普段使いのスマホをプリペイドSIMに差し替えると当然、自分の電話番号は使えなくなります(中国国内でも通話ローミングで日本の携帯電話番号の発着信は可能です)。
そのため、普段使いのスマホとは別にプリペイドSIM用のSIMフリースマホか、
SIMフリーのモバイルルーターを使うのがおすすめです。
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