
Amazon Kids+ (旧称 Amazon FreeTime Unlimited)はAmazonの子供向けの定額コンテンツ(電子書籍、ゲーム、ビデオ)サービスです。
子供の電子書籍読み放題サービスとしてはもちろん、大人が読み放題サービスとして使うこともできます。
子供に読ませたい本を管理できる
Amazon Kids+の最大の特徴は保護者が以下の基準で子供(最大4人)に読ませたい本を管理できる点です。
- 年齢範囲
- 知育系とエンターテイメント系
年齢範囲
大人なら例えばKindle Unlimitedの膨大な読み放題対象本の中から「検索」によって自分の読みたい本を探すことができます。
しかし、子供にタブレットを渡したところで「検索」で読みたい本を探す子供は少ないのではないでしょうか。
Amazon Kids+ なら保護者が「年齢範囲」を設定することで年齢にふさわしい本だけを表示することができます(どの本がどの年齢にふさわしいかは予め決まっていて保護者が変更することはできません)。

年齢範囲は子供の実年齢とは関係なく「2歳」から「13歳以上」の間に設定できます。
例えば9歳の子供に12歳向けの本を読ませたければ年齢範囲を9歳~12歳に設定することができます。
実際、実年齢から1歳か2歳上位の年齢範囲を指定するとちょうどいいコンテンツが表示されるようです。
欲を言えば年齢でなく、学年(1年生や年長など)で指定できるといいのですが。。。
知育系とエンターテイメント系
すべてのコンテンツは「知育系」か「エンターテイメント系」のどちらかに分類されています(どちらに分類されるかは予め決まっていて保護者が変更することはできません)。
知育系 | アプリ | 学習ゲーム |
---|---|---|
本 | 書籍 | |
学習マンガ | ||
オーディオブック | ||
ビデオ | 教育用のビデオ | |
エンターテイメント系 | アプリ | ゲーム |
ウェブ閲覧 | ||
保護者が共有したアプリ | ||
本 | マンガ | |
保護者が共有したKindle本 | ||
ビデオ | 一般のビデオ |
エンターテイメン系のコンテンツは「学習タイム」が終わるまで、表示されないように設定できます。
学習タイムとは知育系コンテンツを使う時間です。
例えば平日は本を30分読むまでを学習タイムとしてエンターテイメント系のコンテンツを表示しない、などといった設定ができます。

保護者のKindle本を子供と共有できる
通常、保護者のアカウントで子供に読ませるためのKindle本を購入し、端末を子供に渡すと子供に読ませたくない本まで表示されてしまっています。
しかし、Amazon Kids+ では子供に読ませたいKindle本だけを子供と共有することができます。
ただ、共有したコンテンツはすべてエンターテイメント系になる(上の表参照)ため、前述の学習タイムに読ませることはできません。
アプリも共有できるため、例えばPerfect Viewerを共有して子供に自炊本を読ませることもできます。
ビデオはAmazonプライム・ビデオではない
AmazonのビデオというとAmazonプライム・ビデオを想像すると思います。
Amazonプライム・ビデオしかし、Amazon Kids+の「ビデオ」はAmazonプライム・ビデオとは異なる子供向けの独自のラインナップです。
本に比べると子供が興味が示すビデオは多くない印象です(ゲームも同様ですが)。
利用料金と利用可能タブレット
Amazon Kids+ の利用料金は一応、月額980円となってますがこの金額に意味はありません。
まずアマゾンプライム会員なら月額480円になります。
プライム会員の会費は月払いで500円(年払いなど4,900円)のため、Amazon Kids+ だけを月額980円で利用するのは損でしかありません。
さらにFireタブレット キッズモデルを購入するとAmazon Kids+ が1年間使い放題になります。
キッズモデルでないFireタブレットやAndroidタブレットでも使えます(iPadでは使えません)が、1年間使い放題と以下の点からFire HD 10キッズモデルがおすすめです。
- 保護カバー
- 壊れたら交換の2年間保証
- 図鑑などが読みやすい
保護カバー

ウレタンのような素材でかなり厚みがあります。
子供はタブレットを落とすなど当たり前で投げたりもしますが、これだけの厚みがあれば安心できます。
逆にこれだけ厚みがあると大人が使うのはかなり恥ずかしいでしょう(キッズモデルといっても大人用に切り替えて通常のAndrloidタブレットして使うこともできます)。
壊れたら交換の2年間保証
保護カバーだけではあきたらず、タブレットが破損・故障した場合でも無償で交換する2年間の保証がついています。
図鑑などが読みやすい
Fireタブレットキッズモデルには10.1インチ、8インチ、7インチの3種類がありますが、8インチや7インチでは図鑑などの大きな本が読みづらいです。
そのため、10.1インチのFire HD 10キッズモデルがおすすめです。
電子ペーパーでも読める
Amazon Kids+ は目に優しい電子ペーパーのKindleキッズモデルでも使えます。
Kindleキッズモデルにも壊れたら交換の2年間保証がついています。
ただ、Kindleキッズモデルではアプリとビデオは利用できません。
本も図鑑など大きな本は読めませんし、もちろんカラー表示はできません。
また、低学年の子供だと電子ペーパーの反応の遅さを嫌って触りたがりません。
そのため、液晶画面のFireタブレットキッズモデルとの併用を前提に高学年の子供に文字主体の本を読ませるのに使わせるのがいいかと思います。
子供が本を読むようになった
YouTubeはタブレットでなくリビングのテレビだけで見せるようにし、iPadの代わりにFireタブレットのキッズモデルを子供に渡しました。
YouTubeが使えないように設定され、代わりに膨大な子供向けコンテンツが使えるタブレットを手にした子供の変化はというと・・・、
図書館の本もある意味読み放題ではありますが、子供はわざわざ何度も図書館に行ってまで本を読みません。
大人の読み放題にも
Amazon Kids+のアカウントは4人まで作れるのですが、そんなに子供がいないなら大人用のアカウントを作るのがおすすめです。
アカウントの年齢範囲は13歳以上にします(前述のように実年齢とAmazon Kids+の年齢範囲は一致させる必要はありません)。
その年齢向けのコンテンツは大人が読んでも楽しめるものがあります。
例えばドラえもんとか。
英語の本も多く(英語版のドラえもんもあります)、英語学習にもおすすめです。
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