
子ども向けの読み放題サービス
電子書籍の読み放題サービスはいろいろあります。
ただ、子供に本を読ませるために通常の読み放題サービスを使わせようと思うと、あまり子供に読ませなくない本まで子供の目に入ってしまいます。
Amazon Kids+(旧称 Amazon FreeTime Unlimited)は読める本を子供向けに限定し、さらに使う子供の年齢によって表示される本を制限できる電子書籍の読み放題サービスです。
ビデオはAmazonプライム・ビデオではない
Amazon Kids+には電子書籍読み放題の他にビデオ見放題やゲームアプリ使い放題も含まれます。
AmazonのビデオというとAmazonプライム・ビデオを想像すると思います。
しかし、Amazon Kids+のビデオ見放題はAmazonプライム・ビデオとは異なる子供向けの独自のラインナップです。
本に比べると子供が興味を示すビデオは少なく、YouTubeやAmazonプライムビデオのほうが面白いようで……。
アプリ使い放題も同様で子供にはAmazon Kids+のゲームよりNintendo Switchなどのゲームのほうが面白いようです。
そんなわけで我が家ではAmazon Kids+を子供向けの電子書籍読み放題サービスとして使っています。
年齢別のコンテンツ数
Amazon Kids+はAndroidやKindleでも使えますが(詳細は後述)、年齢別のコンテンツ数を確認できるのはFireタブレット用のアプリのみのようです。

記事更新時点の年齢毎のコンテンツ数は以下です。
年齢 | 本 | ビデオ | アプリ | 合計 |
---|---|---|---|---|
2歳 | 360冊 | 2400本 | 250本 | 3,010本 |
3歳 | 570冊 | 3,830本 | 340本 | 4,740本 |
4歳 | 720冊 | 4,000本 | 430本 | 5,150本 |
5歳 | 870冊 | 5,000本 | 490本 | 6,360本 |
6歳 | 1,070冊 | 5,820本 | 480本 | 7,370本 |
7歳 | 1,240冊 | 6,530本 | 420本 | 8,190本 |
8歳 | 1,670冊 | 5,960本 | 410本 | 8,040本 |
9歳 | 2,020冊 | 6,900本 | 350本 | 9,270本 |
10歳 | 2,200冊 | 6,910本 | 320本 | 9,430本 |
11歳 | 2,150冊 | 6,560本 | 300本 | 9,010本 |
12歳 | 2,130冊 | 6,940本 | 280本 | 9,350本 |
13歳以上 | 1,090冊 | 6,090本 | 220本 | 7,400本 |
書籍、マンガ、学習マンガ、図鑑など本にはいろいろありますが、ここではひとくくりに「本」の冊数として表示されます。
低年齢向けの本が少ないのは絵本などがあまり電子書籍化されていないからだと思われます。
逆に9歳〜12歳位向けの本の冊数は多くなっています。
これは実際に未就学児と小学校高学年に使わせてみても実感します。
未就学児に読ませる絵本などは少なくものたりない感じです。
逆に高学年向けの本は小説、マンガ、学習マンガ、図鑑……と充実しています。
子供に読ませたい本の対象年齢を設定できる
大人なら例えばKindle Unlimitedの膨大な読み放題対象本の中から「検索」によって自分の読みたい本を探すことができます。
しかし、子供にタブレットを渡したところで「検索」で読みたい本を探す子供は少ないのではないでしょうか。
Amazon Kids+ なら保護者が「年齢範囲」を設定することで年齢にふさわしい本だけを表示することができます(どの本がどの年齢にふさわしいかは予め決まっていて保護者が変更することはできません)。
年齢範囲は子供の実年齢とは関係なく「2歳」から「13歳以上」の間に設定できます。
例えば実年齢が9歳の子供に年齢範囲が8歳~10歳の本を読ませる設定をすることができます。

欲を言えば年齢でなく、学年(1年生や年長など)で指定できるといいのですが……
人気の本
記事更新時点ではAmazon Kids+で以下のような本が人気となっています。
2歳

3歳

4歳

5歳

6歳

7歳

8歳

9歳

10歳

11歳

12歳

13歳以上

知育系とエンターテイメント系
本は「知育系」か「エンターテイメント系」のどちらかに分類されています。
知育系 | 書籍 学習マンガ オーディオブック |
---|---|
エンターテイメント系 | マンガ 共有したKindle本 |
どちらに分類されるかは予め決まっていて保護者が変更することはできません。
エンターテイメン系の本は「学習タイム」が終わるまで、表示されないように設定できます。
学習タイムとは知育系コンテンツを使う時間です。
例えば平日は本を30分読むまでを学習タイムとしてエンターテイメント系のコンテンツを表示しない、などといった設定ができます。

保護者のKindle本を共有
通常、保護者のAmazonアカウントで子供に読ませるためのKindle本を購入し、端末を子供に渡すと子供に読ませたくない本まで表示されてしまっています。
しかし、Amazon Kids+ では子供に読ませたいKindle本だけを子供と共有することができます。
ただ、共有したKindle本はエンターテイメント系になる(上の表参照)ため、前述の学習タイムに読ませることはできません。
アプリも共有できるため、例えばPerfect Viewerを共有して子供に自炊本を読ませることもできます。
利用料金
Amazon Kids+ の利用料金は一応、月額980円となっています。
しかし、アマゾンプライム会員なら月額480円になります。
プライム会員の会費は月払いで500円(年払いなら4,900円)のため、Amazon Kids+ だけを月額980円で利用するのは損でしかありません。
この料金で最大4人のアカウントを作成して読み放題サービスを利用できます。
大人の読み放題にも
4人も子供がいないなら大人用のアカウントを作るのがオススメです。
アカウントの年齢範囲は13歳以上にします(前述のように実年齢とAmazon Kids+の年齢範囲は一致させる必要はありません)。
その年齢向けのコンテンツは大人が読んでも楽しめるものが多くあります。
英語の本も多く(英語版のドラえもんもあります)、英語学習にもオススメです。
利用可能端末
Amazon Kids+は以下の端末で利用できます。
- Kindle
- Fire HD 10(Fireタブレット)
- Androidタブレット
- Chromebook
Kindle
電子ペーパーのKindleは読み放題には最適と思われるかもしれません。
しかし、Amazon Kids+にKindleは以下の理由でおすすめできません。
- 図鑑など大判でカラー前提の本が読みづらい
- 子供が電子ペーパーの遅さを嫌がる
カラー液晶のタブレットをメインで、文字主体の本やモノクロのマンガを読むためにKindleをサブとして使うのはありだと思いますが。
Fire HD 10(Fireタブレット)
おすすめはFire HD 10キッズモデルです。
Fire HD 10キッズモデルとは以下がセットになったモデルです。
- Fire HD 10タブレット
- Amazon Kids+ の1年間利用権利
- 保護カバー
- 壊れたら交換の2年間保証
Fireタブレットには8インチのFire HD 8や7インチのFire 7もありますが、図鑑など大判の本が読みづらいためおすすめできません。
Android / Chromebook
Google PlayでAmazon Kids+のAndroidアプリが提供されています。
Andoidタブレットはもちろん、ChromebookのAndroid機能でも使えます。
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