Pico G2 4Kのレビュー

Pico G2 4K

Pico G2 4Kとは4K対応のスタンドアロン型VRゴーグルです。

スタンドアロン型VRゴーグルとは

スタンドアロン型VRゴーグルとはPCもスマホも不要で単独で動作するVRゴーグルです。

スタンドアロン型でもっとも有名なのはOculus Quest 2だと思われます。

Pico G2 4Kの特徴

Pico G2 4Kの特徴は同じスタンドアロン型であるOculus Quest 2と比べるとわかりやすいです。

Pico G2 4KOculus Quest 2
自由度 3DoF 6DoF
コントローラー 小型 x 1 大型 x 2
解像度
(左右合計)
3,840×2,160 3,664×1,920
視野角 101度 100度
暗い場所 使える 使えない
度付きレンズ あり
ストア Picoストア
VIVEPORTストア
Oculus Questストア
Androidアプリ
(大画面)
標準では不可
(できても狭い画面)
SMB 標準 対応アプリあり
ストレージ 32GB 64GB / 128GB
microSD ×
物理キーボード
/マウス
Androidアプリのみ テスト機能
SteamVR対応 AMD Relive for VR Oculus Link
Virtual Desktop
Windows操作 リモートデスクトップ Virtual Desktop
Mac操作 × Immersed

Pico G2 4Kは3DoFの自由度しかありません。

3DoFはOculus Quest 2の6DoFのように上下左右前後の動きは認識できず、認識できるのは頭の回転や傾きまでです。

つまり、VRゲームには向きません。

PicoストアとVIVEPORTストアを利用できますが、どちらも登録されているアプリは少なく本格的なVRゲームもありません。

しかし、Pico G2 4Kは以下の点ではOculus Quest 2より優れています。

  • 暗い場所でも使える
  • Androidアプリ

暗い場所でも使える

Oculus Quest 2は内蔵のカメラで位置などのトラッキングを行うため暗い場所では使えません。

寝室で子供を寝かしながら自分は動画を視聴するような使い方はできないのです。

Pico G2 4Kであれば暗い場所でも問題なく使えます。

Androidアプリ

Pico G2 4KはAndroidアプリをVRの巨大なスクリーンで使うことができます。

……というよりはPico G2 4Kの実体はディスプレイをVRゴーグルにしたAndroid 8.1といった感じです。

Google Playには対応していませんが、APKファイル(Androidアプリのインストールファイル)をインストールする仕組みが標準で用意されています。

ちなみにPico G2 4Kを含む中国製Android端末ではGoogle Play未対応は珍しくなく、以下の記事の中国製端末も同様です。

Oculus Quest 2も非標準の方法でAPKをインストールできるのですが、動かないアプリも多くあります。

動いてもAndroidアプリの表示領域が小さいため、せっかくのVRゴーグルなのに大画面で楽しむことはできません。

Oculus Quest 2もAndroidアプリに対応する?

ただ、Oculus社がOculus QuestのAndroidアプリ対応をテストしているという非公式の情報があります。はたしてOculus Quest 2でもPico G2 4Kのような大画面でAndroidアプリが使えるようになるのでしょう……

ストアアプリでできること

Androidアプリをインストールせず、ストアアプリ(プリインストールアプリ含む)だけで以下のようなことができます。

  • VR動画視聴
  • Amazon Prime Video VR
  • ブラウザ
  • 東京クロノス
  • SteamVR
  • スクリーンショットなど

VR動画視聴

4Kの高解像度でVR動画を視聴できます。

SMB(パソコンのファイル共有)に対応しているため、パソコンのVR動画ファイルも再生できます。

SDカードの動画ファイルもOKです。

VR動画を視聴するならPico G2 4Kが最強のVRゴーグルです。

Amazon Prime Video VR

意外(?)なことにAmazon Prime Video VRがプリインストールされています。

VR空間の超巨大なスクリーンでAmazon Prime Videoを視聴できます。

【30日間無料】Amazonプライムビデオ
500円/月
ビデオ見放題、Prime Music(音楽聴き放題)、Prime Reading(本読み放題)

ブラウザ

2種類のブラウザを使うことができます。

  • Browser
  • Firefox Reality

Browser

プリインストールされているブラウザです。

後述のFirefox Realityのほうが高機能なため、通常はそちらを使うことになリます。

それでもこのBrowserを使うのは物理キーボードとマウスで調べ物などをしたい時です。

今のところ、Firefox Realityではそれらが使えないためです。

Firefox Reality

VIVEPORTストアかPicoストアからインストールするVR対応のブラウザです。

Pico G2 4Kなら文字はハッキリ読めるため快適にブラウズできます。

YouTubeのVR動画もこれで視聴できます(Oculus Quest 2にあるYouTube VRアプリはPico G2 4Kにはありません)。

東京クロノス

前述の通り、ストアアプリは少ないのですが、VIVEPORTストアに東京クロノスがあります。

東京クロノスはVRミステリーアドベンチャーゲームです。

動きが少なく文字も多いのでPico G2 4Kで遊ぶのはオススメです。

SteamVR

SteamVRとはPC用のVRゲームのプラットフォームです。

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特定のAMDグラフィックボード搭載PCであれば「AMD ReLive for VR」アプリをVIVEPORTストアからダウンロードして使えます。

AMD ReLive for VRはPCから映像をストリーミングすることでPico G2 4KでもSteamVRを遊べます。

ただ、前述のようにPico G2 4Kは3DoFであり、リモコンではできない操作もあります。

スクリーンショットなど

ホームを2回連続して押す(リモコンでも本体だけでも可能)と以下のメニューが表示されます。

  • スクリーンキャスト
  • スクリーンショット
  • スクリーンレコーディング
  • アプリ使用記録(アプリ切り替え)

スクリーンキャストはPicoに表示されている映像をMiracast対応機器にキャストする機能です。

Androidアプリでできること

AndroidアプリやWindows(詳細は後述)を超巨大画面で使えるのは大きなメリットです。

  • スマホ向けVRアプリ
  • 電子書籍
  • Windowsリモートデスクトップ

スマホ向けVRアプリ

Androidアプリの中にはスマホ用のVRヘッドセットを前提としたVRアプリがあります。

VRヘッドセットに装着されたAndroidスマホ画面にアプリがSBSで描画します。

SBS(Side by Side)とは右目用の画像と左目用の画像を並べて描画する方式です。

Pico本体の音量+決定を同時に押して「双眼モード」にするとこのSBSのアプリがPicoで正しく描画されます。

ただ、コントローラーでは双眼モードへの切り替えもスマホ向けVRアプリの操作もできません。

スマホ向けVRアプリは視線ポインタとPico本体のOKボタンで操作します。

電子書籍

KindleアプリもKoboアプリもPerfectViewer(自炊電子書籍ビューワー)も使えます。

Pico G2 4Kでマンガの見開きで読むと迫力満点です。

Firefox RealityでもKindle Cloud Readerで固定レイアウトの和書を読むことができます。

本体だけでページめくり

Androidの電子書籍アプリには音量ボタンでページめくりができるものがあります。

Pico G2 4Kは本体左下に音量ボタンがあり、コントローラーを使わなくてもその音量ボタンだけでページめくりができます。

Windowsリモートデスクトップ

「Remote Desktop」アプリをインストールすることでPico G2 4KからWindowsをリモート操作することができます。

Oculus Quest 2でも「Virtual Desktop」アプリでWindowsをリモート操作できますが、Pico G2 4KのRemote Desktopとはまったくと言っていいほど別物です。

Pico G2 4Kで
Remote Desktop
Oculus Quest 2で
Virtual Desktop
描画解像度/スケール 設定可 Windows PCに依存
デスクトップ描画 Pico G2 4K Windows PC
キーボード/マウス接続先 Pico G2 4K
(Bluetooth接続)
Windows PC
画質
Windows Server VPS×

鮮明なWindows画面

Pico G2 4KのRemote DesktopとOculus Quest 2のVirtual Desktopの両方を使ってすぐにわかるのがRemote Desktopの画面(とくに文字)の鮮明さです。

これはVirutal DesktopがWindows PCの解像度等に最適化して描画したデスクトップ画面を非可逆圧縮(画像が劣化する)してOculus Quest 2に転送するのに対し、Remote DesktopはPCでは描画せず、描画命令が転送されPico G2 4Kが描画をするためです。

デフォルトでは解像度1,368×768、スケール100%で描画されますが解像度は以下から、

スケールは100%~350%にカスタマイズできます。

Picoの解像度は左右で3840×2160ですから、片目は1920×2160です。

しかし、その解像度で101度の視野角をカバーするのですからAndroidアプリを描画する領域の解像度ははるかに小さくなります。

それだけ考えるとデフォルトの1368×768でもよさそうですが、実際はより広い領域に描画してからAndroidアプリ領域に縮小表示(解像度2880×1620、スケール200%など)したほうがより綺麗に見えるようです。

Virtual Desktopではこうしたカスタマイズはできません。

マウスの遅延は原理的にない

マウスはPico G2 4Kに接続しますから、マウスカーソルの遅延はそもそも発生しません。

タッチタイプ(キーボードを見ないでタイピングする)さえできれば、VRの巨大スクリーンで快適にWindowsを使えます。

Windows Server VPSとの組み合わせ

Windows Server VSPとは仮想化したWindowsをクラウドで提供するサービスです。

クラウドのWindowsにはリモートデスクトップで接続します。

このWindows Server VPSにPico G2 4KとBluetoothキーボード/マウスを組み合わせれば、いつでもどこでもPico G2 4Kの大画面でWindowsが使えることになります。

たとえ大画面ディスプレイを持ち運べない外出先であってもPico G2 4Kで大画面モバイルができます(インターネット接続は必須ですが)。

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VRゲーム以外ならオススメ

VRゲームならたしかにOculus Quest 2でしょう。

しかし、VRの巨大なスクリーンでゲーム以外の動画、ブラウジング、電子書籍、Windowsなどを楽しみたいならPico G2 4Kのほうがオススメです。

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