Pico G2 4Kのレビュー

VRゴーグル

Pico G2 4Kとは4K対応のスタンドアロン型VRゴーゴルです。

スタンドアロン型VRゴーグルとは

スタンドアロン型VRゴーグルとはPCもスマホも不要で単独で動作するVRゴーグルです。

スタンドアロン型で最も有名なのはOculus Questだと思われます。

Pico G2 4Kの特徴

Pico G2 4Kの特徴は同じスタンドアロン型であるOculus Questと比べるとわかりやすいです。

Pico G2 4K Oculus Quest
自由度 3DoF 6DoF
コントローラー 小型 x 1 大型 x 2
ストア Picoストア
VIVEPORTストア
Oculus Questストア
Androidアプリ 標準では不可
解像度(左右合計) 3,840×2,160 2,880×1,600
視野角 101度 110度
文字 読みやすい 読みづらい
SMB 標準 対応アプリあり
microSD ×
物理キーボード 2Dアプリのみ
マウス 2Dアプリのみ ×
SteamVR対応 AMD Relive for VR Oculus Link
Virtual Desktop

Pico G2 4Kは3DoFの自由度しかありません。

3DoFはOculus Questの6DoFのように上下左右前後の動きは認識できず、認識できるのは頭の回転や傾きまでです。

つまり、VRゲームには向きません。

PicoストアとVIVEPORTストアを利用できますが、どちらも登録されているアプリは少なく本格的なVRゲームもありません。

しかし、Pico G2 4Kは以下の点ではOculus Questより優れています。

  • 4K解像度
  • Androidアプリ

4K解像度

Pico G2 4KはOculus Questの2倍近い解像度があります。

そのため、Oculus Questに比べてブラウザなどの文字がハッキリクッキリで読みやすいです。

Androidアプリ

Pico G2 4KはAndroidアプリをVRの巨大なスクリーンで使うことができます。

・・・というよりはPico G2 4Kの実体はディスプレイをVRゴーグルにしたAndroid 8.1といった感じです。

Google Playには対応していませんが、APKファイル(Androidアプリのインストールファイル)をインストールする仕組みが標準で用意されています。

ちなみにPico G2 4Kを含む中国製Android端末ではGoogle Play未対応は珍しくなく、以下の記事の中国製端末も同様です。

Oculus Questも非標準の方法でAPKをインストールできるのですが、動かないアプリも多くあります。

動いてもAndroidアプリの表示領域が狭い上、解像度も低いため実用性が低いです。

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ストアアプリでできること

Androidアプリをインストールせず、ストアアプリ(プリインストールアプリ含む)だけで以下のようなことができます。

  • VR動画視聴
  • Amazon Prime Video VR
  • ブラウザ
  • 東京クロノス
  • SteamVR
  • スクリーンショットなど

VR動画視聴

4Kの高解像度でVR動画を視聴できます。

SMB(パソコンのファイル共有)に対応しているため、パソコンのVR動画ファイルも再生できます。

SDカードの動画ファイルもOKです。

VR動画を視聴するならPico G2 4Kが最強のVRゴーグルかもしれません。

Amazon Prime Video VR

意外(?)なことにAmazon Prime Video VRがプリインストールされています。

VR空間の超巨大なスクリーンでAmazon Prime Videoを視聴できます。

アマゾンプライムビデオ
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ブラウザ

2種類のブラウザを使うことができます。

  • Browser
  • Firefox Reality

Browser

プリインストールされているブラウザです。

後述のFirefox Realityのほうが高機能なため、通常はそちらを使うことになると思います。

それでもこのBrowserを使うのは物理キーボードとマウスで調べ物などをしたい時です。

今のところ、Firefox Realityではそれらが使えないためです。

Firefox Reality

VIVEPORTストアかPicoストアからインストールするVR対応のブラウザです。

Oculus QuestもFirefox Realityを使えますが文字が見づらいです。

それに対し、Pico G2 4Kなら文字がハッキリ読めるため快適にブラウズできます。

YouTubeのVR動画もこれで視聴できます(Oculus QuestにあるYouTube VRアプリはPico G2 4Kにはありません)。

東京クロノス

前述の通り、ストアアプリは少ないのですが、VIVEPORTストアに東京クロノスがあります。

東京クロノスはVRミステリーアドベンチャーゲームです。

動きが少なく文字も多いのでPico G2 4Kで遊ぶのはおすすめです。

SteamVR

SteamVRとはPC用のVRゲームのプラットフォームです。

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特定のAMDグラフィックボード搭載PCであれば「AMD ReLive for VR」アプリをVIVEPORTストアからダウンロードして使えます。

AMD ReLive for VRはPCから映像をストリーミングすることでPico G2 4KでSteamVRを遊べます。

ただ、前述のようにPico G2 4Kは3DoFであり、リモコンではできない操作もあります。

スクリーンショットなど

ホームを2回連続して押す(リモコンでも本体だけでも可能)と以下のメニューが表示されます。

  • スクリーンキャスト
  • スクリーンショット
  • スクリーンレコーディング
  • アプリ使用記録(アプリ切替)

スクリーンキャストはPicoに表示されている映像をMiracast対応機器にキャストする機能です。

Androidアプリでできること

Androidアプリを超巨大なスクリーンで使えるのは大きなメリットです。

  • スマホ向けVRアプリ
  • Windowsリモートデスクトップ
  • 電子書籍

スマホ向けVRアプリ

Androidアプリの中にはスマホ用のVRヘッドセットを前提としたVRアプリがあります。

VRヘッドセットに装着されたAndroidスマホ画面にアプリがSBSで描画します。

SBS(Side by Side)とは右目用の画像と左目用の画像を並べて描画する方式です。

Pico本体の音量+決定を同時に押して「双眼モード」にするとこのSBSのアプリがPicoで正しく描画されます。

ただ、コントローラーでは双眼モードへの切替もスマホ向けVRアプリの操作もできません。

スマホ向けVRアプリは視線ポインタとPico本体のOKボタンで操作します。

Windowsリモートデスクトップ

「Remote Desktop」アプリをインストールすることでPico G2 4KからWindowsをリモート操作することができます。

ただし、Remote DesktopをサポートしたProエディションのWindowsが必要です。

Windows 10 Pro
マイクロソフト
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Oculus Questでも「Virutal Desktop」アプリでWindowsをリモート操作できますが、Pico G2 4KのRemote Desktopとは全くと言っていいほど別物です。

Pico G2 4Kで
Remote Desktop
Oculus Questで
Virtual Desktop
Windowsエディション Proのみ Homeでも可
描画解像度/スケール 設定可 Windows PCに依存
デスクトップ描画 Pico G2 4K Windows PC
キーボード/マウス接続先 Pico G2 4K
(Bluetooth接続)
Windows PC
遅延
画質

鮮明なWindows画面

Pico G2 4KのRemote DesktopとOculus QuestのVirtual Desktopの両方を使ってすぐにわかるのがRemote Desktopの画面(特に文字)の鮮明さです。

これはPico G2 4Kの解像度の高さの他に描画方法の違いがあります。

Virutal DesktopがWindows PCがWindows PCの解像度等に最適化して描画したデスクトップ画面を非可逆圧縮(画像が劣化する)してOculus Questに転送するのに対し、Remote DesktopはPCでは描画せず、描画命令が転送されPico G2 4Kが描画をします。

そのためRemote Desktopでは遅延も感じません。

デフォルトでは解像度1,368×768、スケール100%で描画されますが解像度は以下から、

スケールは100%~350%にカスタマイズできます。

Picoの解像度は左右で3840×2160ですから、片目は1920×2160です。

しかし、その解像度で101度の視野角をカバーするのですからAndroidアプリを描画する領域の解像度は遥かに小さくなります。

それだけ考えるとデフォルトの1368×768でもよさそうですが、実際はより広い領域に描画してからAndroidアプリ領域に縮小表示したほうがより綺麗に見えるようです。

そのため、解像度2880×1620、スケール200%にカスタマイズしています。

Virtual Desktopではこうしたカスタマイズはできません。

マウスの遅延は原理的にない

マウスはPico G2 4Kに接続しますから、マウスカーソルの遅延はそもそも発生しません。

ブラインドタッチ(キーボードを見ないでタイピングする)さえできれば、VRの巨大スクリーンで快適にWindowsを使えます。

電子書籍

KindleアプリもKoboアプリもPerfectViewer(自炊電子書籍ビューワー)も使えます。

Pico G2 4Kでマンガの見開きで読むと迫力満点です。

ちなみにOculus Questには電子書籍アプリはありません。

Firefox RealityでKindle Cloud Readerを使って固定レイアウトの和書を読むことはできるのですが、低解像度のために文字が読みづらいです。

本体だけでページめくり

Androidの電子書籍アプリには音量ボタンでページめくりができるものがあります。

Pico G2 4Kは本体左下に音量ボタンがあり、コントローラーを使わなくてもその音量ボタンだけでページめくりができます。

VRゲーム以外ならおすすめ

VRゲームならたしかにOculus Questでしょう。

しかし、VRの巨大なスクリーンでゲーム以外の動画、ブラウジング、電子書籍、Windowsなどを楽しみたいならPico G2 4Kのほうがおすすめです。

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