
SteamVR(スチームブイアール)とはPC用のVRゲームのプラットフォームです。
VRヘッドセットのメーカーであるOculusやHTCもそれぞれ独自のストアを運営していますが、SteamVRで購入したゲームならヘッドセットを他メーカーのものに買い換えても遊べます。
そのSteamVR対応のヘッドセット(VRゴーグル)はどれがいいでしょうか。
ヘッドセットの比較
単体使用 | 外部センサー | 解像度 (左右合計) | リフレッシュ レート | 視野角 | |
---|---|---|---|---|---|
Meta Quest 2 | ◯ | 不要 | 3,664x 1,920 | 72Hz | 100度 |
Pico G2 4K | 3,840×2,160 | 75Hz | 101度 | ||
Oculus Rift S | × | 2,560×1,440 | 80Hz | 110度 | |
HTC Vive Cosmos Elite | 2,880×1,700 | 90Hz | 110度 | ||
Valve Index | 必要 | 2,880×1,600 | 最大144Hz | 最大130度 |
Meta Quest 2
Meta Quest 2とはPC不要でスタンドアロン動作するVRヘッドセットです。
スタンドアロンでOculus Quest Storeのアプリが使えます(アプリ数は多くありません)。
このMeta Quest 2は次のいずれかの方法でPCと接続することでSteamVRにも対応します。
- Oculus Link
- Virtual Desktop
Oculus Link
Oculus Linkとは別売りのUSB3.0ケーブルでPCと接続するOqulus Questの標準機能です。
ただし、PCと接続できるとは言っても通常のヘッドセットより画質は劣ります。
通常のヘッドセットがHDMIケーブルとUSBケーブルの2本でPCと接続するところをOculus LinkではUSBケーブル1本だけの接続ですから。
Virtual Desktop
Virtual DesktopとはWindowsやMacを操作するためのOculus Questのアプリです。
そのVirtual DesktopはSteamVRに対応しています(Windowsのみ、MacはそもそもSteamVRに未対応)。
SteamVRをケーブルなしで遊べるのはOculus Quest + Virtual Desktopのみです。
ただ、画質はOculus Linkよりさらに悪くなりますが。
Pico G2 4K
Pico G2 4KはMeta Quest 2と同様のスタンドアロン型のVRゴーグルです。
ただ、6DoF(上下左右前後の動きを認識)の他のヘッドセットに対してPico G2 4Kは3DoF(頭の回転のみ認識)でゲームには向きません。
その代わり、解像度は4Kと高く映像は鮮明です。
このPico G2 4Kは「AMD ReLive for VR」によるWi-Fi接続でSteamVRのゲームを遊べます。
AMD ReLive for VRは以下のAMDグラフィックボード搭載PCで動作しているSteamVRの映像を対応VRゴーグルにストリーミングします。
- Radeon RX470
- Radeon RX480
- Radeon RX570
- Radeon RX580
- Radeon RX590
- Radeon RX Vegaシリーズ
上記グラフィック搭載PCでSteamVRを起動し、Pico G2 4KではAMD ReLive VRアプリを起動するだけです。
ただ、あくまで3DoFであり、Pico G2 4Kのリモコンではできない操作もあります。
Oculus Rift S
Oculus Rift SはPC接続専用のヘッドセットです。
2021年7月でOculus社による販売は終了しています。
中古などで購入できるのであれば、SteamVRだけ遊べればいいと割り切って買うならお買い得かもしれません。
SteamVR以外にOculus Rift Storeのアプリを使えます(前述のOculus Quest Storeよりアプリ数は多いです)。
HTC Vive Cosmos Elite
HTC Vive Cosmos EliteもPC接続専用のヘッドセットです。
Oculus Rift Sよりも高い解像度を実現しています。
ただ、Oculus Rift Sよりかなり高価です。
Valve Index
Valve IndexはSteamVRを提供しているValve社のヘッドセットです。
ストラップで手に固定するコントローラーは他のヘッドセットでは不可能な「手を開く」動作が可能な上、5本の指の動きを認識できます。
最近のVRのお手軽路線には迎合せず、外部センサーの設置が必要ですがその分、トラッキング精度は高くなっています。
最高性能を求め、かつお金があるならValve Indexです。
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