ノートパソコンをモニターとして使う

HDMI入力

ノートパソコンの画面が狭い

新型コロナによるテレワークが急ピッチで普及し、持ち運べないデスクトップPCから持ち運べるノートPCへ置き換えが進みました。

デスクトップPCと違って持ち運べるのはいいのですが、デスクトップに比べると画面が狭いのです。

しかし、仕事場にはWindowsのノートパソコンが何台もあります。

通常使うのは1台だけで、それ以外のノートパソコンは無駄に場所を取っているだけです。

そこで考えたのが普段使っていないノートパソコンをサブモニター化できないか? ということです。

ノートパソコンに映像入力端子はない

Windowsはサブディスプレイをサポートしていますが、それはあくまでパソコンに接続された2個目や3個目の映像出力端子にサブディスプレイ用の映像を出力するものです。

ノートパソコンをサブディスプレイにするためにはノートパソコンに映像入力端子が必要です。

しかし、ノートパソコンにはHDMI映像出力端子やD-Sub映像出力端子はありますが、映像入力端子はありません。

つまり、Windowsのノートパソコンにディスプレイケーブルを接続したところで、サブディスプレイにはなりません。

HDMI入力端子付のノートパソコン

富士通のLIFEBOOK NHはHDMI入力端子のある珍しいノートパソコンです。

一人暮らしでNintendo Switchなどのゲーム機等のためだけに仕方なくテレビを持っているならLIFEBOOK NHだけにすると部屋が広く使えそうです。

3つの方法

  • Miracast
  • USBリンクケーブル
  • HDMIキャプチャ

Miracast

以下の要件を満たしていればWindows標準のMiracast機能でサブディスプレイ化することができます。

  • 両方のPCがWindows
  • 両方のPCが同じネットワークに無線LAN接続している

Miracastとは画面を無線伝送するための規格です。

サブディスプレイ化するノートパソコンでは「接続」アプリを使います。

接続アプリはWindows 10 May 2020 Update (バージョン2004)以降だとプリインストールされていません。

インストールするには「Windowsの設定」でアプリをクリックします。

Windowsの設定

「アプリと機能」の「オプション機能」をクリックします。

アプリと機能

「オプション機能」画面の「機能の追加」をクリックします。

オプション機能

「オプション機能を追加する」画面で「ワイヤレスディスプレイ」を探してチェックし「インストール」をクリックすると接続アプリがインストールされます。

オプション機能を追加する

この「接続」アプリを起動するだけでパソコンがMiracastの接続待ちになります。

MiracastとはHDMI(パソコンとモニター間の接続に使用される規格)を無線化する技術です。

そして、クライアント側のWindows 10ではアクションセンターから「接続」をクリックすると接続待ち状態のMiracast端末を検索します。

「接続」アプリを起動したパソコンが検索され、選択するとMiracastで接続されます。

接続されるとHDMIケーブルでサブディスプレイ(サブモニター)を増設したかのようにふるまいます。

ただし、無線で画面を伝送しているためか遅れる感じはあります(とくにマウスカーソルは遅れを感じます)。

ちなみにFire TV Stick(ファイヤースティック)もMiracast対応のため、Fire TV Stickを持っていれば同様の方法でテレビにパソコンの画面を表示できます。

USBリンクケーブル

USBリンクケーブルとは2台のパソコン接続して、マウスとキーボードを共有したり、ファイル転送したりする製品です。

このUSBリンクケーブルにディスプレイ共有機能を付加したのがJUC700です。

リンクケーブルでディスプレイの映像データを転送することでUSB接続したパソコンをサブモニター化できます。

ただ、サブモニターだけの用途でこの価格はネックかと……

両方のPCにドライバをインストールする必要があります。

ドライバCDが付属していますが、ノートパソコンにはCDドライブがなければネットからドライバをダウンロードしてインストールできます。

仮想ディスプレイドライバがインストールされるようで、Windowsのコントロールパネルのディスプレイを見るとUSB接続したノートパソコンがサブディスプレイのように見えます。

ただし、動画が少しコマ落ちします。

HDMIキャプチャ

ビデオカメラなどのHDMI映像をパソコン(Windows/Mac)に取り込み、ライブ配信などを行うためのHDMIキャプチャ機器があります。

そのほとんどは遅延が大きいためディスプレイ目的には適しません。

そんな中、ノートパソコンでNitendo Switchなどのゲームをプレイできるほど遅延の少ないHDMIキャプチャがGenki ShadowCastです。

コストパフォーマンスは?

ノートパソコンをサブディスプレイにしたい理由は使わないノートパソコンを有効活用したいからだと思います。

しかし現在、ディスプレイは以下のような価格です。

また、EIZO株式会社のディスプレイは石川県白山市にふるさと納税すれば実質2,000円で入手できます。

また、コストパフォーマンスの高さで人気のあるFire HD 10には無料でサブディスプレイ化できるspacedeskというアプリもあります。

そのため、消費電力や面倒を考えると使わないノートパソコンは処分し、新しいディスプレイを購入してしまったほうがコストパフォーマンスはよさそうです。

コメント

  1. 匿名 より:

    接続アプリのMiracastの情報ありがとうございました。解決はできませんでしたが問題の種類が絞り込めたのと他端末でも可能かもしれないことがわかりました。重ねてお礼申し上げます

  2. しまくま より:

    HDMIキャプチャ機器を利用してモニター代わりにする場合、キャプチャした映像を表示するためのソフトは何を使えば良いですか?

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