
Windowsは有料
Windows 11やWindows 10といったWindows OS(基本ソフト)は有料です。
試用期間の30日間は無料で使えますが、それ以降も継続して使用するためにはWindowsのライセンスを購入する必要があります。
それは販売されているほぼ全てのWindows PCには出荷時にWindowsがインストールされ、PCの価格にWindowsのライセンス料が含まれているためです。
ライセンスが必要になるのは以下のような環境にWindowsをインストールした場合です。
- 自作PC
- VMwareなどの仮想環境
- Intel MacのBootCamp
- MacのParallels Desktop
ライセンス認証
ライセンス認証とはプロダクトキーをWindowsに認証させる作業です。
ライセンス認証するにはWindowsの設定画面で「システム」-「ライセンス認証」の順にクリックします。

「変更」をクリックします。

プロダクトキー(「XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX」形式の文字)を入力して、「」「次へ」をクリックします。

プロダクトキー以下から購入できます(HomeとProの違いは後述)。
WindowsのHomeとProの違い
現在、一般に入手できるWindowsのライセンスは2種類です。
Windows 11 ProにはWindows 11 Homeのすべての機能が含まれます。
以下の機能はProにしかありません。
- BitLocker
- Windows Sandbox
- リモートデスクトップサーバー
- Windowsドメインへの参加
BitLocker
ストレージ(SSDやHDD)を暗号化する機能です。
MacやChrome OSなら標準機能でストレージを暗号化できます。
しかし、Windowの暗号化機能はProにしか搭載されておらず、Homeでは暗号化できません。
Windowsにはログインパスワードがあります。
しかし、PCを分解してストレージを取り出せばデータを取り出すことができます。
ProのBitLockerで暗号化しておけば、たとえストレージを取り出されてもデータを取り出すことができません。
Windows Sandbox
Windows Sandboxは一時的なデスクトップ環境を作る機能です。
Windows内でもう一つ小さなWindows(Sandboxと呼ばれます)が動くようなイメージです。
信頼できない怪しいアプリを使わざるをえない場合、Sandbox内で使うことで安全を確保できます。
Sandbox内で動くアプリは通常のWindows環境に一切影響を与えないためです。
Windows Sandboxを終了するとSandbox内のすべての変更はなかったことになります。
リモートデスクトップサーバ
リモートデスクトップとは離れた場所からネット経由でWindowsを使えるようにする機能です。
リモートデスクトップを実現するための通信手順の名前でるRDP(Remote Desktop Protocal)と呼ばれる場合もあります。
このリモートデスクトップのクライアント機能はWindows 11 HomeやProはもちろん、MacやChome OSでも利用できます。
しかし、リモートデスクトップのサーバー機能はProにしか搭載されていません。
Windowsドメインへの参加
Windowsドメインとはローカルネットワーク内での各ユーザーの権限を集中管理するためのシネットワークシステムです。
たくさんのWindows PCがある企業などではこのWindowsドメインでユーザーを管理している場合がほとんどです。
そしてWindows 11 Homeではその「Home」という名前の通り、Windowsドメインに参加することができません。
企業などのWindowsドメインに接続するのであればWindows 11 Proが必須です。
ライセンス認証しないとどうなる?
ライセンス認証しない状態でWindows 11を継続使用すると以下の問題が発生します。
- 利用規約違反
- 個人用設定ができない
- 警告が表示され続ける
- Windows Updateが制限される
利用規約違反
前述のようにWindowsは有料ソフトです。
30日の試用期間を過ぎてもライセンス認証せずに使い続けるのは利用規約違反です。
個人用設定ができない
ライセンス認証せずに「個人用設定」画面を開くと「PCの個人用設定を行う前に、Windowsのライセンス認証を行う必要があります。」と警告が表示されます。

認証せずこの警告が出ている状態では以下の個人用設定ができません。
- デスクトップ背景のカスタマイズ
- 色の変更
- テーマの変更
- ダークモード
- デスクトップアイコンの設定
警告が表示され続ける
ライセンス認証しないとログイン時に「Windowsを今すぐライセンス認証する」画面が表示されます。

また、画面右下に以下の警告が表示され続けます。
設定を開き、Windows のライセンス認証を行ってください。
透かしのような表示でかなり目につきます。
Windows Updateが制限される
ライセンス認証しないとWindows Updateが制限されます。
Windows Updateとはコンピューターウイルスなどへの脆弱性が対策された更新プログラムや新機能を自動的にダウンロードして適用する機能です。
つまり、ライセンス認証せずに継続利用するとコンピューターウイルスに感染する危険が高まります。
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