Parallels DesktopのStandardとProで迷ったら、Windowsで何を動かすかと、仮想マシンへ割り当てたいCPUとメモリで判断します。
Office、会計ソフト、年賀状ソフト、一般的なWindowsアプリが中心ならStandardが第一候補です。Visual Studio、複数VM、Vagrant、コマンドライン操作、高負荷アプリ、CADなどを使うならProを検討します。
StandardとProの違い
| Standard Edition | Pro Edition | |
|---|---|---|
| 主な対象 | 家庭利用 一般ユーザー | 開発者 クリエイター ヘビーユーザー |
| 最大仮想CPU | 4 vCPU | 32 vCPU |
| 最大仮想メモリ | 8GB vRAM | 128GB vRAM |
| Office、会計ソフト | 向いている | 利用できるが機能過多の場合がある |
| Visual Studio、複数VM | 上限に注意 | 向いている |
| コマンドライン | 高度な管理機能は限定 | prlctl、prlsrvctlに対応 |
| Vagrant、Packer、Jenkins | 用途により不足 | 開発ワークフロー向け |
| 購入形式 | 買い切り サブスク | サブスク |
ProはStandardの上位版ですが、全員に必要ではありません。Windows版Excelや軽い業務アプリを1つ使うだけなら、Proの32 vCPU、128GB vRAM、開発者ツールを使わない可能性があります。
Standardで十分な人
- Windows版Word、Excel、PowerPointを使う
- 会計、確定申告、年賀状などのWindows専用ソフトを使う
- Windowsアプリを1つか2つ起動する
- 複数の仮想マシンを同時に動かさない
- コマンドラインでVMを自動操作しない
- 買い切りを選びたい
Windows版Officeを使う目的なら、まずStandardで必要条件を満たせるか確認します。Mac版Officeとの違いは、MacでOfficeを使う方法も参考にして下さい。
Proが必要な人
- Visual StudioでWindowsアプリを開発する
- Windows、Linux、macOSの複数VMを使う
- VMへ8GBを超えるメモリを割り当てたい
- 4 vCPUを超えるCPUリソースが必要
- Vagrant、Packer、Jenkinsと連携する
- コマンドラインでVMを起動、停止、自動化する
- CAD、GIS、3Dなど高負荷のWindowsアプリを試す
- ヘッドレスモード、ポートフォワーディング、VM複製を使う
ProはVisual Studio、Visual Studio Code、複数OSでのテスト、コマンドライン統合など、開発者向けの機能が用意されています。
MacでWindows版Visual Studioを使う具体的な構成は、MacでVisual Studioを使う方法で解説しています。
最大仮想CPUとメモリの違い
StandardとProの最も分かりやすい差は、1台の仮想マシンへ割り当てられるリソースです。
- Standard: 最大4 vCPU、8GB vRAM
- Pro: 最大32 vCPU、128GB vRAM
ただし、Proを選べば必ず高速になるわけではありません。Mac本体に搭載されているCPUとメモリを超えて使えるわけではなく、macOS側の動作に必要なリソースも残す必要があります。
無料体験中に、MacのアクティビティモニタとWindowsのタスクマネージャーを確認し、実際の負荷に合う設定を探して下さい。
Visual Studioを使うならProを検討
Visual StudioでWindowsアプリを開発する場合、ソリューション規模、エミュレーター、SQL Server、Docker、同時起動するツールによって必要なリソースが増えます。
| Standard | Pro | |
|---|---|---|
| 小規模なC#、VB.NET | 試せる | 余裕を持たせやすい |
| 大規模ソリューション | 4 vCPU、8GBの上限に注意 | リソースを増やせる |
| 複数VMでテスト | Mac本体と上限に注意 | 開発用途向け |
| VM自動操作 | 高度なCLIなし | CLIと開発者ツール |
Visual Studioを起動できるかだけでなく、ビルド、デバッグ、テスト、データベース、ブラウザーを同時に動かして確認して下さい。
コマンドラインと自動化を使うならPro
Proでは、prlctl、prlsrvctlなどのコマンドラインインターフェースを利用し、仮想マシンと設定を操作できます。
- VMの起動、停止、一時停止
- 開発用VMの作成と複製
- スクリプトからの環境準備
- Vagrant、Packerとの連携
- Jenkinsを使ったビルド環境
- ポートフォワーディング
- GUIを表示しないヘッドレス実行
手作業でWindowsを起動し、アプリを使うだけならStandardで足ります。VM環境をコードやスクリプトで再現したい場合にProの価値が高くなります。
CAD、GIS、3Dアプリは無料体験が必須
Proは高負荷のWindowsアプリ向けですが、アプリがArm版Windowsで完全に動作することを保証するものではありません。
- アプリ本体がインストールできるか
- ライセンス認証できるか
- 必要なプラグインが動くか
- GPU機能とDirectX要件を満たすか
- USBドングルや周辺機器を認識するか
- メーカーが仮想環境をサポートしているか
CAD、GIS、3D、古い業務ソフトでは、スペック表だけで判断せず、14日間のPro無料体験で実際のプロジェクトを開いて下さい。
Proでも解決できないこと
Proは高性能なエディションですが、AppleシリコンMacではWindows 11 Arm版を利用します。Proを選んでも、Arm版Windowsの制約や仮想環境の制約が消えるわけではありません。
- Arm非対応のドライバー
- 一部のアンチチート対応ゲーム
- 特殊なUSB機器
- Windowsカーネルやドライバー開発
- メーカーが仮想マシンを非対応としているアプリ
Arm版Windowsで動かないソフトを使う場合は、Parallels DesktopとWindows VPSの比較も確認して下さい。
無料体験でStandardかProか判断する方法
買い切りを選びたいならStandard
Standardは買い切りとサブスクを選択できます。Proはサブスクのみです。
費用だけを理由にStandardを選ぶのではなく、必要なリソースと機能を満たすか確認して下さい。反対に、Pro専用機能を使わないのに、上位版という理由だけでProを選ぶ必要もありません。
購入形式の違いは、Parallels Desktopの買い切りとサブスク比較で詳しく解説しています。
Business Editionとの違い
Proは個人の開発者、クリエイター、ヘビーユーザー向けです。複数の社員へ配布し、ライセンスと設定を一元管理する場合はBusiness Editionを検討します。
- 個人で開発、検証する: Pro
- 一般的なWindowsアプリを個人で使う: Standard
- 会社で複数台のMacを管理する: BusinessまたはEnterprise
会社で使う場合でも、1人が自分のMacで開発するだけならProが候補です。管理者が複数ユーザーへ配布する場合はBusinessの管理機能を確認して下さい。
よくある質問
Office、会計ソフト、軽いWindowsアプリが中心ならStandardで足りる可能性が高いです。Pro専用のリソース上限と開発者機能を使うかで判断して下さい。
無料体験ではProの全機能を14日間利用できます。体験後はStandardを購入することもできます。
Proはサブスクリプションです。買い切りを選べるのはStandardです。
小規模な開発ならStandardの範囲で動く可能性があります。ただし、大規模ソリューション、複数VM、8GBを超える仮想メモリ、CLI、自動化が必要ならProが向いています。
動作はゲーム、DirectX、アンチチート、Arm版Windows対応で変わります。Proでも全ゲームの動作は保証されないため、無料体験で確認して下さい。
CLI、自動化、複数VMなどPro専用機能を使うなら意味があります。単に128GB vRAMの上限だけを目的にしても、Mac本体の物理メモリを超えて快適に使えるわけではありません。
まとめ
Visual Studio、複数VM、32 vCPU、128GB vRAM、CLI、自動化、高負荷アプリが必要ならProを検討して下さい。
無料体験はProの全機能を使えるため、実際の作業を再現してから購入するのが確実です。
まだ必要な機能が分からない場合は、14日間の無料体験で普段の作業を再現して下さい。判断できたら、購入ページでStandardとProの現在価格を比較できます。
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