無料で本を読める電子図書館は便利ですが、「全国の誰でも借りられる」「図書館の本をKindleに送れる」とは限りません。
自治体の電子図書館は、対象地域の住民、在勤者、在学者など、利用条件を満たした人向けのサービスが中心です。スマホやiPadで読めるサービスもあるので、専用端末を買う前に、手持ちの端末と図書館の利用条件を確認しましょう。
この記事では、無料の電子図書館の探し方、借り方、Kindleとの違いを整理します。利用できる図書館や読みたい本がない場合は、無料公開の本や、電子書籍の読み放題・購入を組み合わせる方法も紹介します。
- 地元の図書館で借りたい方は、地域別の図書館リンクへ。
- 住んでいる地域に関係なく無料の本を探したい方は、青空文庫と国立国会図書館の使い分けへ。
- 図書館に読みたい本がない方は、読み放題と電子書籍ストアの比較へ。
電子図書館は無料? 誰でも使える条件を確認
自治体の電子図書館は、インターネットを使って対象の電子書籍を借り、スマホやタブレット、パソコンなどで読むサービスです。貸出サービス自体は無料で提供されることが多いものの、通信料や端末代は利用者の負担です。
無料であることと、誰でも利用できることは別です。図書館の利用カードを持っていても、電子図書館の対象者には含まれない場合があります。
- 住んでいる市区町村や都道府県が対象か。
- 在勤者や在学者、近隣自治体の住民も対象か。
- 利用カードとは別に電子図書館の登録が必要か。
- カードや登録の有効期限が切れていないか。
- 自宅から利用できるか、図書館内でのみ利用できるか。
例えば、千代田Web図書館の利用案内では、千代田区在住・在勤・在学で貸出券を持つ人が対象とされています。一部のコンテンツはログインなしでも閲覧できますが、すべての本を全国の誰でも借りられるわけではありません。
また、東京都立図書館の電子書籍サービスは館内利用です。「都道府県の図書館だから自宅でも読める」と判断せず、サービスごとに確認してください。
無料の電子図書館を全国から探す方法
最初に、住んでいる自治体の図書館公式サイトを確認します。学校や勤務先のある自治体でも使える場合があるので、対象になりそうな地域を順に探しましょう。
- 「市区町村名 電子図書館」または「図書館名 電子書籍」で検索する。
- 図書館公式サイトの電子書籍・電子図書館の案内を開く。
- 利用対象、登録方法、対応端末、貸出期間を確認する。
- 読みたい本や著者名を検索し、貸出可能か、予約が必要かを見る。
紙の本の蔵書検索と、電子図書館の検索が別サイトになっている場合があります。「図書館に所蔵がある」だけでは、電子書籍として自宅で読めるとは限りません。
スマホ・iPadで電子図書館の本を借りる手順
閲覧方法は図書館によって異なります。ブラウザで読む方式もあれば、指定アプリを使う方式もあるため、その図書館の利用ガイドに従ってください。
登録とログイン
図書館の案内で対象者に当てはまることを確認し、必要なら貸出券の発行や電子図書館の登録を行います。図書館のWeb予約用パスワードを使う場合と、別の認証情報を使う場合があります。
iPhoneやiPadではSafari、AndroidではChromeなど、案内された対応ブラウザで公式サイトを開きます。アプリが必要な場合は、公式の案内からインストールしましょう。
本を検索して借りる
書名や著者名を入力して検索し、貸出可能な本を借ります。人気の本などは予約待ちになる場合があるため、予約枠と貸出枠を確認してください。
貸出冊数と期間は全国共通ではありません。例えば千代田Web図書館では、貸出5点、期間2週間の案内があります。利用する図書館の条件を優先しましょう。
閲覧と返却
「読む」などのボタンから閲覧画面を開きます。文字の大きさを変更できる本もありますが、固定レイアウトの本では文字だけを大きくできない場合があります。
期限が来ると利用が終了する仕組みが一般的です。読み終わったら早めに返却すると、次に借りたい人も利用しやすくなります。延長や再貸出ができるかは、予約状況と図書館の規定を確認してください。
電子図書館はKindleで読める? 専用端末とアプリの違い
日本の自治体で借りた電子書籍を、そのままKindleアプリやKindle専用端末の本棚へ送れるとは考えないでください。図書館が指定するブラウザやアプリで読むのが基本です。
海外の記事で紹介されるLibbyからKindleへの送信は、Libby公式ヘルプでは米国の図書館向けの機能と説明されています。日本の図書館でも同じ手順を使えるわけではありません。
| 電子図書館を読む方法 | 確認すること | |
|---|---|---|
| iPhone・Android | 対応ブラウザ 指定アプリ | OSと閲覧環境 |
| iPad・Androidタブレット | 対応ブラウザ 指定アプリ | 固定レイアウトの読みやすさ |
| Windows・Mac | 対応ブラウザなど | 図書館の動作環境 |
| Kindle専用端末 | 日本の図書館の本をKindle本棚へ送る用途には選ばない | 図書館の対応案内 ブラウザの制約 |
| Android電子ペーパー | ブラウザやアプリを使える機種が候補 | 閲覧システムとの相性 動作保証の有無 |
Kindle専用端末にブラウザが付いていても、電子図書館の対応環境に含まれるとは限りません。詳しくはKindleのブラウザでできることと制約を確認してください。
Kindleの無料アプリはAmazonのKindle本を読むためのアプリです。図書館の貸出本を読むアプリとは区別しましょう。違いが分かりにくい場合は、Kindleを専用端末なしで使う方法が参考になります。
電子ペーパーで読みたい場合は、ブラウザや読書アプリを使えるAndroid電子ペーパーの比較へ。高額な端末を購入する前に、利用する図書館の対応環境を確認してください。
誰でも無料の本を探すなら青空文庫と国立国会図書館
文学作品を無料で読むなら青空文庫
青空文庫では、著作権が消滅した作品など、公開条件を満たす作品を読めます。自治体の貸出券がなくても探せるため、古典や文学作品を読みたい人に向いています。
新刊や現在販売されている本が何でも無料になるサービスではありません。作家名や作品名から、公開されているものを探しましょう。
Kindleで読む方法を探している方には、青空文庫の作品をKindleで読む手順を別記事でまとめています。
古い資料を調べるなら国立国会図書館
国立国会図書館デジタルコレクションには、インターネットで公開されている資料、登録利用者が個人送信で閲覧できる資料、館内などでのみ利用できる資料があります。個人向けデジタル化資料送信サービスは、日本国内に居住する登録利用者の本登録と規約への同意などが必要です。絶版等で入手困難な資料が対象で、新刊を自由に借りられるサービスではありません。利用条件は、国立国会図書館の個人送信の案内と、無料利用や登録に関するFAQで確認してください。
図書館に読みたい本がないときの選択肢
無料の電子図書館に読みたい本がなければ、読み放題の対象を探すか、必要な本だけを購入する方法があります。まず本のタイトルを検索し、そのサービスで読めるかを確認しましょう。
| 料金の考え方 | 向いている使い方 | |
|---|---|---|
| 自治体の電子図書館 | 対象者向けの無料貸出 | 所蔵と予約状況に合わせて借りる |
| Kindle Unlimited | 月額制 対象者向けの無料体験など | 対象の本を複数読む |
| DMMブックス | 作品ごとに購入 無料公開作品もある | 欲しい漫画や本を選んで買う |
| 楽天Kobo | 作品ごとに購入 無料公開作品もある | 楽天の電子書籍で読書する |
| Renta! | 購入 対象作品のレンタル | 漫画の購入とレンタルを比較する |
対象の本を何冊も読みたいならKindle Unlimited
Kindle Unlimitedは、対象の電子書籍を月額で読むサービスです。図書館の居住地域の条件に代わる選択肢ですが、Amazonのすべての本が読み放題になるわけではありません。Kindle専用端末を買わなくても、対応するスマホやiPadなどのKindleアプリで利用できます。最初に読みたい本が対象か確認すると、登録後に「読みたい本がなかった」と困りにくくなります。通常料金は月額980円ですが、無料体験やキャンペーンの表示はアカウントによって異なります。体験やキャンペーンの終了後は、解約しなければ有料で自動更新されます。申込画面の金額、期間、次回請求日を確認してください。
Kindle Unlimitedの無料体験対象と申込条件を確認する。
読める本や料金の仕組みを先に知りたい方は、Kindle Unlimitedの対象本と料金の確認方法へ。開催中の案内はKindle関連のキャンペーン情報でも整理しています。
読みたい本が決まっているならDMMブックス・楽天Kobo
特定の作品を読みたい場合は、読み放題に入るより1冊ずつ買うほうが合うこともあります。図書館で予約を待つ方法と、購入して読む方法を比較しましょう。
DMMブックスで読みたい作品と価格を確認する。無料公開や試し読みは、全巻を無料で読めるとは限りません。
楽天のサービスを使っている方は、楽天Koboで作品の価格と無料公開範囲を確認する方法もあります。購入済みの本を読むアプリや端末は、Koboの対応環境を確認してください。
漫画を短期間で読みたい場合は、Renta!でレンタル対象と購入価格を比較すると選びやすくなります。すべての作品に短期間のレンタルがあるわけではありません。
画面で読むより聴きたいならAudible
通勤中や家事中に本を楽しみたい場合は、音声の読書も候補です。電子書籍とオーディオブックは別のサービスで、同じ本でも提供の有無や対象プランが異なります。Audibleで聴きたい本とプランの条件を確認する。無料体験が表示される場合も、終了後の料金と更新条件を確認してください。
地域別の電子図書館・図書館サービスへのリンク
以前から掲載している自治体のリンクを、地域ごとにまとめました。都道府県名を押すとリンク一覧が開きます。全国すべての導入自治体を網羅する一覧ではありません。
電子図書館の入口と、図書館公式サイトの案内ページが混在しています。登録資格、自宅での利用可否、対応端末はリンク先の最新の利用案内を確認してください。URLが変わっている場合は、自治体の図書館公式サイトから探し直してください。
北海道・東北
関東
埼玉県
東京都
中部
近畿
大阪府
中国・四国
島根県
九州・沖縄
福岡県
沖縄県
無料の電子図書館でよくある質問
在勤者や在学者などを対象に含む図書館もあります。紙の本を借りられる条件と、電子書籍を借りられる条件が異なる場合もあるため、電子図書館の利用案内を確認してください。全国共通の貸出登録はありません。
ブラウザで読めるサービスも、指定アプリを使うサービスもあります。アプリストアで探す前に、図書館公式サイトで案内される閲覧方法を確認してください。
利用する図書館がiPadのOSとブラウザなどに対応していれば候補になります。登録資格を満たし、図書館が指定する方法でログインして借りてください。紙の本を自動的に電子書籍へ変換して読めるわけではありません。
川口市の電子図書館や江戸川区の電子図書サービスの利用案内で、対象者と登録方法を確認してください。江戸川区の公式のサービス紹介では、外国人向けの電子図書サービスが案内されています。蔵書の言語や対象作品も確認すると探しやすくなります。
この一覧にないことだけでは判断できません。調布市立図書館の公式サイトなど、各自治体の案内で電子書籍サービスの有無を確認してください。紙の本のネット予約と電子書籍の貸出は別です。
貸出本は利用期間や閲覧方法の制限があります。ダウンロードの可否やオフライン閲覧はサービスによって異なりますが、貸出期限を超えて自由に保存・閲覧できるとは限りません。各サービスの利用条件に従ってください。
無料で読める本の中から選びたいなら、利用資格のある電子図書館から始めましょう。図書館にない本を複数読みたい場合は、読みたい作品がKindle Unlimitedの対象か確認してください。特定の1冊だけなら購入も比較します。
まず無料の図書館を確認し、読みたい本に合わせて選ぼう
無料の電子図書館は、登録資格と閲覧環境が合えば、手持ちのスマホやiPadから始められます。最初から新しい端末を購入する必要はありません。
図書館で見つからない本は、青空文庫などの無料公開、読み放題、1冊ごとの購入を組み合わせて探しましょう。読み放題なら、登録前に対象作品を確認することが大切です。
Kindle Unlimitedの無料体験対象と料金を確認する。
欲しい本が決まっている方は、DMMブックスで作品を探すか、楽天Koboで作品を探す方法もあります。