MacでWindowsを使う方法には、Parallels Desktop、Windows 365、Windows VPSがあります。
3つともMacからWindowsを使えますが、仕組みは大きく異なります。
→ Parallels Desktop
Microsoftのクラウド上にWindows 11が欲しい
→ Windows 365
安いクラウド上のWindows環境が欲しい
→ Windows VPS
特に目的が「MacでWindowsアプリを使いたい」ことであれば、最初に検討したいのはParallels Desktopです。
Parallels DesktopならMacの中でWindows 11を起動でき、macOSとWindowsを同時に利用できます。
Windows 365やWindows VPSのように、Windowsを操作するたびにインターネット経由で別のコンピューターへ接続する必要もありません。
一方、MacのストレージやメモリをWindowsに使いたくない場合や、複数端末から同じWindows環境へアクセスしたい場合はWindows 365が向いています。
この記事ではWindows 365をMacで使う方法と、Parallels Desktop、Windows VPSとの違いを比較します。
- Windows 365はMacから使える
- MacからWindows 365へ接続する方法
- MacでWindowsを使うならParallels Desktopもある
- MacでWindowsを使う3つの方法を比較
- MacでWindowsを使うだけならParallels Desktopを優先
- Parallels Desktop 27はApple Silicon Mac向け
- Parallels Desktop StandardとProはどっち?
- Parallels Desktopは無料で試せる
- Windows 365がParallels Desktopより向いているケース
- Windows 365の料金は月額4,797円から
- Windows VPSが向いているMacユーザー
- Macで使う場合のParallels DesktopとWindows 365の違い
- Macで使う場合のParallels DesktopとWindows VPSの違い
- MacでWindowsアプリを使うならParallels Desktop
- MacでWindowsを使う方法の選び方
- Parallels Desktopを選ぶ前に確認すること
- よくある質問
- まとめ
Windows 365はMacから使える
Windows 365はMacから利用できます。
Windows 365のWindows本体はMacの中ではなくMicrosoftのクラウド上で動作します。
MacにはWindows Appをインストールし、Windows 365 Cloud PCへインターネット経由で接続します。
仕組みを簡単にすると、
↓
Windows App
↓
インターネット
↓
Windows 365 Cloud PC
となります。
Windows 365そのものについては、Windows 365のCloud PCがどのように動くのか解説した記事も参考にしてください。
MacからWindows 365へ接続する方法
- STEP1Windows 365を用意するWindows 365 Businessなどを契約し、利用するユーザーへCloud PCを割り当てます。
- STEP2MacへWindows AppをインストールするMac App StoreなどからMicrosoftのWindows Appをインストールします。
- STEP3Windows 365のアカウントでサインインするCloud PCが割り当てられているアカウントでWindows Appへサインインします。
- STEP4Cloud PCを選択する表示されたWindows 365 Cloud PCを選びます。
- STEP5Windows 11を操作するMac上にWindowsのデスクトップが表示され、キーボードやマウスで操作できます。
MacでWindowsを使うならParallels Desktopもある
Windows 365を検索している人でも、目的が単純に「MacでWindowsを使いたい」のであればParallels Desktopの方が使いやすい場合があります。
Parallels DesktopはMac用の仮想化ソフトです。
Windows 365とは異なり、WindowsをMac本体のCPU、メモリ、SSDを使って動かします。
Apple Silicon MacではWindows 11 Armを仮想マシンとして実行できます。
Parallels DesktopはMicrosoftからApple Silicon Mac上でWindows 11 Armを仮想環境として実行する方法として認定されています。
macOSとWindowsを同時に使える
Parallels Desktopでは、Macを再起動せずにWindowsを起動できます。
例えば、
- Mac版Safari
- Windows版Excel
- Mac版Finder
- Windows版業務ソフト
を同時に開けます。
WindowsアプリをMacアプリのようにDockから起動することもできます。
インターネットがなくてもWindowsを使える
Windows 365やWindows VPSでは、Windows本体がクラウド側にあるため、利用には基本的にインターネット接続が必要です。
Parallels DesktopではWindowsがMac本体で動作するため、インストール済みアプリであればオフラインでも利用できます。
出張や移動中など、通信環境が安定しない場所でもWindowsを使いたい場合は大きな違いになります。
MacでWindowsを使う3つの方法を比較
| Parallels Desktop | Windows 365 | Windows VPS
| Windowsが動く場所
| Mac本体
| Microsoftクラウド
| VPS事業者
| 主なOS
| Windows 11
| Windows 11
| Windows Server
| インターネット
| オフライン利用可能
| 基本的に必要
| 基本的に必要
| 通信遅延
| なし
| 回線の影響あり
| 回線の影響あり
| MacのCPU・メモリ
| 使用する
| ほぼ使用しない
| ほぼ使用しない
| 24時間稼働
| Macを起動しておく
| クラウド側
| クラウド側
| Macとの一体感
| 高い
| リモート接続
| リモート接続
| 管理
| 比較的簡単
| 比較的簡単
| 自分で管理
| 向いている用途
| MacでWindowsアプリ
| クラウドPC
| リモートWindows | サーバー |
|---|
MacでWindowsを使うだけならParallels Desktopを優先
3つの方法の中で、目的が単純に「今使っているMacでWindowsを使いたい」ならParallels Desktopが最も目的に直接合っています。
理由は次のとおりです。
- Macの中でWindowsを起動できる
- macOSとWindowsを同時に使える
- 通信遅延がない
- オフラインでも使える
- MacとWindows間でファイルを扱いやすい
- WindowsアプリをMacアプリのように起動できる
- 別のクラウドPCを毎月契約する必要がない
例えば、
↓
Windows版ExcelやAccessを使いたい
↓
Windows専用業務ソフトも時々使いたい
という用途ならParallels Desktopが分かりやすい選択肢です。
Parallels Desktop 27を安く購入する方法やセールについては、Parallels Desktopの買い切り・サブスク・割引を比較した記事でまとめています。
Parallels Desktop 27はApple Silicon Mac向け
2026年に発売されたParallels Desktop 27はApple Silicon Mac向けです。
M1、M2、M3、M4、M5などのApple Silicon Macで利用できます。
Apple Silicon MacではArm版Windows 11を実行します。
Intel MacについてはParallels Desktop 27ではなく旧バージョンの対応状況を確認する必要があります。
Intel MacでWindowsを使う場合は、Apple Silicon MacでBoot Campが使えない理由とWindows 11を使う方法も参考になります。
Parallels Desktop StandardとProはどっち?
Macで一般的なWindowsアプリを使う目的なら、基本的にはStandardから検討できます。
| Standard | Pro
| 主な用途
| 一般的なWindows利用
| 開発 | CAD 複数VM Windows 11
| 対応
| 対応
| Windowsアプリ
| 対応
| 対応
| 最大vRAM
| 8GB
| 128GB
| 最大vCPU
| 4 vCPU
| 32 vCPU
| 高度な開発機能
| 少ない
| 多い
| |
|---|
Word、Excel、Access、会計ソフトなどを利用する目的ならStandardで足りるケースが多くなります。
Visual Studio、CAD、GIS、複数仮想マシンなどを使う場合はProを検討します。
詳しい違いは、Parallels Desktop 27のStandardとProを比較した記事で確認してください。
Parallels Desktopは無料で試せる
購入前に、自分のMacでWindowsアプリが正常に動くか確認したい場合は無料トライアルを利用できます。
無料体験の条件や終了方法については、Parallels Desktop 27の無料トライアルを利用する方法で解説しています。
Windows 365がParallels Desktopより向いているケース
Parallels Desktopがすべての用途に向いているわけではありません。
次のような場合はWindows 365の方が適しています。
- MacのメモリをWindowsに使いたくない
- MacのSSD容量を消費したくない
- 複数の端末から同じWindowsへ接続したい
- 会社から支給するCloud PCとして使いたい
- Macを買い替えても同じWindows環境を使いたい
Windows 365ではWindows環境自体がMicrosoftクラウドにあるため、Macの性能への依存を抑えられます。
Macのスペックが低くてもCloud PC側で処理する
Parallels DesktopはMacのCPUとメモリをWindowsにも割り当てます。
そのため、メモリが少ないMacではmacOSとWindowsを同時に使うと負荷が大きくなる場合があります。
Windows 365ではWindowsの処理をCloud PC側で行うため、Macは主に画面表示と入力を担当します。
複数の端末から同じWindowsを使える
Windows 365なら、
- Mac
- Windows PC
- iPad
- iPhone
などから同じCloud PCへ接続できます。
Windows 365の個人利用については、個人でWindows 365を使う場合の料金と条件も参考にしてください。
Windows 365の料金は月額4,797円から
2026年10月時点では、Windows 365 Businessの最安構成は、
- 2 vCPU
- 4GB RAM
- 64GBストレージ
で月額4,797円です。
価格は税別です。
2 vCPU、8GB RAM、128GBストレージでは月額6,746円です。
Windows 365は継続利用する限り毎月料金が発生します。
料金が高いと感じる場合は、Windows 365の料金と安い代替方法を比較した記事も確認してください。
Windows VPSが向いているMacユーザー
Windows VPSもMacからWindowsを利用する方法です。
Windows VPSでは、VPS事業者が提供するクラウド上のWindows Serverへリモートデスクトップ接続します。
MacのWindows Appなどから接続できます。
Windowsを24時間動かしたい場合
Windows VPSはサーバー側でWindowsが稼働します。
そのためMacBookの電源を切ってもVPS側ではWindowsを動かし続けられます。
例えば、
- 自動処理
- FXのMT4・MT5
- 監視ソフト
- サーバーアプリ
- 長時間の処理
などと相性があります。
Windows Serverで問題なければ安くできる
Windows 11のデスクトップ環境である必要がなく、Windows Serverでも利用したいアプリが動くなら、Windows VPSは料金を抑えられる場合があります。
Windows VPSを比較する場合は、Windows VPSを料金・メモリ・RDS込みで比較した記事を確認してください。
Macで使う場合のParallels DesktopとWindows 365の違い
| Parallels Desktop | Windows 365
| 動作場所
| Mac
| クラウド
| Windows
| Windows 11 Arm
| Windows 11など
| オフライン
| 可能
| 基本不可
| 通信遅延
| なし
| あり
| Macとの連携
| 高い
| リモート接続
| Macの負荷
| 大きい
| 小さい
| 複数端末
| 基本Mac中心
| 利用しやすい
| |
|---|
Macで使う場合のParallels DesktopとWindows VPSの違い
| Parallels Desktop | Windows VPS
| OS
| Windows 11 Arm
| Windows Server
| 動作場所
| Mac
| クラウド
| 操作感
| ローカルPCに近い
| 通信環境に依存
| 24時間稼働
| Macの電源が必要
| Mac不要
| サーバー用途
| 主目的ではない
| 向いている
| 一般的なMac利用
| 向いている
| 用途次第
| |
|---|
MacでWindowsアプリを使うならParallels Desktop
MacユーザーがWindows環境を探す理由で多いのは、Windows専用アプリを使うことです。
例えば、
- Windows版Excel
- Access
- 会計ソフト
- 年賀状ソフト
- Windows専用業務ソフト
- Visual Studio
などです。
この目的なら、毎回クラウドへ接続するWindows 365やWindows VPSより、Mac内でWindowsを実行できるParallels Desktopの方がシンプルです。
→ Parallels Desktop
Windowsをクラウドに置くことが目的
→ Windows 365
安いWindows Serverや24時間稼働が目的
→ Windows VPS
MacでWindowsを使う方法の選び方
- STEP1WindowsをMacの中で動かしたいか確認するMacの性能を使ってWindowsをローカル実行したいならParallels Desktopを選びます。
- STEP2Cloud PCが必要か確認するWindows環境をMacから分離し、複数端末から利用したいならWindows 365を検討します。
- STEP3Windows Serverでもよいか確認するWindows 11でなくてもよく、料金や24時間稼働を重視するならWindows VPSも候補です。
- STEP4Windowsアプリの互換性を確認するApple Silicon MacのParallels DesktopではWindows 11 Armを利用するため、特殊なドライバーやゲームなどは対応状況を確認します。
Parallels Desktopを選ぶ前に確認すること
Windows 11のライセンスは別に確認する
Parallels Desktopは仮想化ソフトです。
Windows 11のライセンスについては別途確認が必要です。
詳しくは、Parallels DesktopでWindows 11を使う場合のライセンスを確認してください。
MacのメモリとSSD容量を確認する
Parallels DesktopではMac上にWindows仮想マシンを保存します。
そのためWindows本体、アプリ、更新ファイルなどのSSD容量が必要です。
またmacOSとWindowsを同時に動かすため、メモリにも余裕がある方が快適です。
ゲームは互換性を確認する
Windows 11 Armや仮想GPUでは、すべてのWindowsゲームが動作するわけではありません。
特にDirectX 12やアンチチートなどを利用するゲームは注意が必要です。
ゲーム用途については、Parallels Desktopで遊べるSteamゲームと動かないゲームの見分け方を参考にしてください。
よくある質問
はい。MacへWindows Appをインストールし、Windows 365 Cloud PCへ接続して利用できます。
Mac上でWindowsアプリを使うことが主目的ならParallels Desktopが使いやすい方法です。Macの性能をWindowsに使いたくない、複数端末から同じWindowsを使いたい場合はWindows 365が向いています。
WindowsやアプリがMac内にインストールされていれば、オンライン認証などが必要な場面を除き、ローカルでWindowsを動かせます。Windows 365やWindows VPSはリモート接続のため基本的に通信環境が必要です。
Parallels Desktop 27はApple Silicon Macに対応し、Windows 11 Armを利用できます。Windows 365やWindows VPSはクラウド側でWindowsが動くため、Mac側のCPUアーキテクチャへの依存は小さくなります。
Parallels Desktop 27はApple Silicon Mac向けです。Intel Macでは旧バージョンのParallels DesktopやBoot Campなど、Macの世代に応じた方法を確認してください。
料金体系が異なります。Windows 365はユーザー単位の月額料金が継続して発生します。Parallels DesktopにはサブスクリプションとStandardの買い切りがあります。最新価格や割引はParallels Desktopを安く購入する方法で確認してください。
Macの電源を切ってもWindowsを動かし続けたいなら、Windows 365またはWindows VPSのようなクラウド側で動くWindows環境が適しています。特にサーバー用途や自動処理ではWindows VPSが候補になります。
まとめ
Windows 365、Parallels Desktop、Windows VPSはいずれもMacからWindowsを使う方法ですが、仕組みが異なります。
| 目的 | 候補
| MacでWindowsアプリを使いたい
| Parallels Desktop
| Mac上でWindows 11を使いたい
| Parallels Desktop
| 複数端末から同じWindowsを使いたい
| Windows 365
| Macの性能をWindowsに使いたくない
| Windows 365
| Windowsを24時間動かしたい
| Windows VPS
| Windows Serverでもよく料金を抑えたい
| Windows VPS
| |
|---|
特に「MacでWindowsを使うこと」が目的なら、まずParallels Desktopを試すのがおすすめです。
macOSとWindowsを同時に使え、インターネット接続や通信遅延を気にせずWindowsアプリを利用できます。
価格や買い切りとサブスクの違いを先に確認したい場合は、Parallels Desktop 27を安く購入する方法も参考にしてください。