
一般向けのWindows 11は2種類
現在、一般に入手できるWindows 11のライセンスは2種類です。
Windows 11 ProにはWindows 11 Homeのすべての機能が含まれます。
以下の機能はProにしかありません。
- BitLocker
- Windows Sandbox
- リモートデスクトップサーバー
- Windowsドメインへの参加
- Hyper-V
DSP版とは?
HomeとProのそれぞれに「DSP版」があります(マイクロソフトOfficeのDSP版もあります)。
DSP版(Delivery Service Partner version)とはハードウェア(メモリやLANボードなど)とセットで販売されるWindowsライセンスです。
通常のHomeやProに比べて安く購入できますが、ハードウェアに紐づけされるためライセンスを別のPCに移行できない制約があります。
BitLocker
ストレージ(SSDやHDD)を暗号化する機能です。
MacやChromeOSなら標準機能でストレージを暗号化できます。
しかし、Windowの暗号化機能はProにしか搭載されておらず、Homeでは暗号化できません。
Windowsにはログインパスワードがあります。
しかし、PCを分解してSSDやHDDを取り出せばデータを取り出せてしまいます。
ProのBitLockerで暗号化しておけば、たとえSSDやHDDを取り出されてもデータは取り出せません。
Windows Sandbox
Windows Sandboxは一時的なデスクトップ環境を作る機能です。
Windows内でもう一つ小さなWindows(Sandboxと呼ばれます)が動くようなイメージです。
信頼できない怪しいアプリを使わざるをえない場合、Sandbox内で使うことで安全を確保できます。
Sandbox内で動くアプリは通常のWindows環境に一切影響を与えないためです。
Windows Sandboxを終了するとSandbox内のすべての変更はなかったことになります。
リモートデスクトップサーバ
リモートデスクトップとは離れた場所からネット経由でWindowsを使えるようにする機能です。
リモートデスクトップを実現するための通信手順の名前でるRDP(Remote Desktop Protocol)と呼ばれる場合もあります。
このリモートデスクトップのクライアント機能はWindows 11 HomeやProはもちろん、MacやChome OSでも利用できます。
しかし、リモートデスクトップのサーバー機能はProにしか搭載されていません。
Windowsドメインへの参加
Windowsドメインとはローカルネットワーク内での各ユーザーの権限を集中管理するためのシネットワークシステムです。
たくさんのWindows PCがある企業などではこのWindowsドメインでユーザーを管理している場合がほとんどです。
そしてWindows 11 Homeではその「Home」という名前の通り、Windowsドメインに参加できません。
企業などのWindowsドメインに接続するのであればWindows 11 Proが必須です。
Hyper-V
Windows上で複数の仮想的なPCを動作させる機能です。
仮想的なPCにはWindowsやLinuxなどのOSをインストールして実行できます。
最大メモリ
Windows 11が扱える最大メモリが128GBまでですが、Windows 11 Proでは2TBです。
ただ、128GBものメモリはあまり現実的ではないため、この違いはあまり問題にならないと思います。
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