
システム要件
全てのWindows 11 PCでAndroidアプリが使えるわけではありません。
Androidアプリを使うためには以下のシステム要件を満たしている必要があります。
メモリ | 8GB(最小) 16GB(推奨) |
---|---|
ストレージ | SSD |
CPU | 第8世代Intel Core i3以上 AMD Ryzen 3000以上 Qualcomm Snapdragon 8c以上 |
仮想マシン プラットフォーム | 有効 |
Windows 11 | Version 22H2以上 |
Microsoft Storeアプリ | Version 22206.1401.6以上 |
Google Playストアは使えない
日本や米国で販売されているAndroidスマホやAndroidタブレットの多くはGoogle PlayストアからAndroidアプリを入手します。
それに対し、Windows 11ではGoogle PlayストアではなくAmazonアプリストアからAndroidアプリを入手します。
Amazonアプリストアとはその名の通り、Amazonが運営しているアプリストアでAmazonのAndroidタブレットであるFire HD 10などで利用されています。
AmazonアプリストアはGoogle Playストアに比べてアプリ数がかなり少ないのですが、Windows 11でAndroidアプリを使う人が増えてくればその状況が改善されるかもしれません。
APKファイル(Androidアプリのインストールファイル)をサイドロード(アプリストアを使わずに直接インストールすること)することも可能です。
Amazonアカウントの確認
Windows 11でAndroidアプリを使うためにはAmazon.co.jpのアカウントが必要です。
アカウントを持っていなけば取得しておきます。
Amazonアプリストアのインストール
Microsoft Storeアプリに「amazon」と入力し、をクリックし、検索結果の「Amazonアプリストア」をクリックします。

検索結果にAmazonアプリストアが出ない場合、前述の要件を満たしていない可能性があります。
「インストール」をクリックします。

「ダウンロード」をクリックします。Windows Subsysytem for Androidがダウンロードされるため少し時間がかかります。

「次へ」をクリックします。

「再起動」をクリックするとPCが再起動します。

Windows 11が再起動してしばらくすると自動的にAmazonアプリストアが起動します。起動したら「サインイン」をクリックしてAmazon.co.jpのアカウントでサインインします。

Androidアプリのインストール
AmazonアプリストアでAndroidアプリを検索して インストールします。

インストールしたAndroidアプリはWindows 11のスタートメニューに追加されます。

上図では「アプリストア」がAmazonアプリストア、「PAC-MAN256」と「Kindle」がAndroidアプリ、「Android用Windowsサブシステム設定」がその名の通り、Windows Subsysytem for Androidの設定です。

タッチパネルがないと厳しい
インストールしたAndroidアプリはタッチパネルによる操作ができます。
そのため、Surface Goのようにタッチパネル搭載でキーボードが分離できるパソコンだとタブレットのように使え、Androidアプリとの相性がいいです。
ただ、Surface Goがパソコンとして使いやすいかというと微妙ですが。
一応、マウスかタッチパッド(ノートパソコンのキーボードの手前についているヤツです)でも操作できるのですが操作への追従性が悪く、厳しいものがあります。
キーボードが分離しないパソコンでもSurface Laptopのようなタッチパネル付なら問題ありませんが。
Androidアプリが使えてうれしいことって?
Windows 11でAndroidアプリが動くのは技術的には凄いことかもしれませんが、Androidアプリが使えてうれしいのか?という根本的な疑問があります。
デスクトップOSが公式にタブレット/スマホアプリをサポートするのは流行なのでしょうか。
デスクトップOS | サポートされるタブレット/スマホアプリ |
---|---|
Windows 11 | Androidアプリ |
Mac(M2 / M1) | iPad / iPhoneアプリ |
Chrome OS | Androidアプリ |
基本的にブラウザしか使えないでChrome OS(Chromebook)でOSの機能不足を補うためにAndroidアプリを使うのはわかります。
でもWindowsやMacで使えると何がうれしいのでしょうか。
ちなみに過去にリリースされたWindowsがどれも評判よかったかと言うとそうではありません。
下表の評判は管理人の主観ですが「余計なこと」をやったバージョンのWindowsはあまり評判がよくないように思います。
リリース時期 | Windows バージョン | 評判 (管理人主観) | ダメな点 |
---|---|---|---|
2021年 | Windows 11 | ? | |
2015年 | Windows 10 | ||
2013年 | Windows 8.1 | スタートボタンを復活させただけ | |
2012年 | Windows 8 | タブレットUI | |
2009年 | Windows 7 | ||
2006年 | Windows Vista | ウィンドウの3D表示(PC性能が必要) | |
2001年 | Windows XP |
例えば、Windows Vistaはウィンドウを3Dで見栄えよくするために多大なPC性能を要求しました。
でもウィンドウが3Dで表示されたからと言ってアプリでできることは何も変わりません。
Windows 8ではタッチで操作しやすいというタブレットUIが導入され、スタートボタンすらなくなりました。
でもWindowsをタブレットとして使っている人がどれだけいるでしょうか。
スタートボタンまでなくしたのがあまりにも不評だったためかWindows 8.1で復活、でもタブレットUIのまま頑張りました。
次のWindows 10ではタブレットUIは「タブレットモード」として大きく後退しました。
結局、Windows 11でタブレットモードは廃止され、2in1パソコンでキーボードが取り外されるか360度回転させた場合に「タブレットに最適化されたUI」になるだけになりました。
他にも古いハードウエアのサポートを切り捨ててシンプルにした感はありますが、Androidアプリという「余計なこと」に地雷臭がします。
Windowsに求めることはアプリを軽快に実行する安定した環境。
そう考えているユーザーが多かったからWindows 10、7、XPの評判がよかったのではないでしょうか。
コメント
Androidが動くことによって
重くなる懸念はありますが…
まぁBluestacksより重いって事は流石にないでしょう()
> 例えば、Windows Vistaはウィンドウを3Dで見栄えよくするために多大なPC性能を要求しました。
> でもウィンドウが3Dで表示されたからと言ってアプリでできることは何も変わりません。
これ、「Vistaからウィンドウを3Dで表示できるようになった」ということと「Vistaが思いと言われていた」ということだけ見て、勝手に妄想して事実のように言ってませんか?
実際は、VistaからDWMが実装されたので、ついでにその機能を使ってフリップ3D等が実装されたという話で、フリップ3Dとか自体は大した負荷ではなかったと思います。肝はDWMの実装というところで、これは今のWindowsでも使われているとても重要かつ必要な変化だったと思います。アプリでできることもしっかりかわっています。
否定的やん。嬉しいかどうかはあんたが決めることやないで。地雷臭はお互い様やん
ちゃんと 主観って書いてあるやん 噛みつくだけの能無しがいる様子やなぁ
ビスタは酷かった これまでのPCを使い物にならなくした罪は大きい。XP時代のPCがアップグレードできない事件が多発し、企業の数百台あるPC購入に大きなダメージを与えた。XPのサポートが伸びた理由。
ビスタの様な変更は徐々に進めるべきである。今回の要件 セキュアブート対応UEFIはビスタアップデート時の混乱を防ぐため、Media Creation Toolを提供しているのでしょう 僕も実施済み 問題なしに起動中。
※Vistaを否定はしていません。
windows11でandroidアプリが動くのはいいことですよ。
なんならiosアプリが動いてくれたっていい。
そういったアプリとコピペやデータのやりとりができることが前提だけれど。
それで安定性が落ちるのは駄目ですが、重いのはマシンパワーを上げれば済むだけの話。
ついでに低スペPC向けにアプリ動作機能をOn/Off又はwindows機能追加/削除が出来れば問題ないんじゃないですかね。