古いMacBookにChromeOS Flexを入れると、Chromeブラウザ中心のパソコンとして再利用できる場合があります。ただし、Intel Macならどれでも使えるわけではありません。最初に確認したいのは、年式だけでなくモデル識別子、Googleの認定状況、サポート期限です。
2026年10月時点のGoogle公式リストでは、MacBook Air 6,1は2026年末、MacBook Air 7,2は2027年末がサポート終了予定です。どちらもウェブカメラが動作しないと記載されています。
この記事では、Macの対応機種を先に整理し、USBメモリで試す手順と、使えない場合の買取・買い替えまで説明します。ChromeOS Flexを試すためだけに、高価な機材をそろえる必要はありません。
ChromeOS FlexのMac対応機種とサポート期限
以下は2026年10月7日に確認した、Googleの認定モデルリストに掲載されているApple製品です。年式や見た目が似ていても、モデル識別子が違えば同じ認定モデルとして扱えません。
| 認定状況 | サポート終了 | |
|---|---|---|
| Mac mini Macmini7,1 | 認定済み | 2026年末 |
| MacBook Air MacBookAir6,1 | 認定済み | 2026年末 |
| MacBook Air MacBookAir7,2 | 認定済み | 2027年末 |
| MacBook Air MacBookAir5,1 | 非認定 | 2025年末に終了 |
| MacBook Pro MacBookPro9,2 | 非認定 | 2025年末に終了 |
| MacBook Pro MacBookPro11,2 | 非認定 | 2025年末に終了 |
最新の状況はGoogle公式の認定モデルリストで、Appleの項目を確認してください。サポート終了年は、その年の12月31日までを指します。
リストに載っていない機種でも動作する可能性はありますが、Googleは性能、機能、安定性を保証していません。起動できたことと、認定されて継続的に検証されていることは分けて考えましょう。
MacBook Air 2015は使える?
MacBook Airは同じ2015年モデルでも、画面サイズなどによってモデル識別子が異なります。GoogleのリストにあるMacBookAir7,2と一致するか確認してください。「MacBook Air 2015対応」という年式だけの説明では、購入やインストールの判断には足りません。
年式や外観から調べる場合は、MacBook Airの型番を見分ける方法も参考になります。
MacBook Pro Early 2015、MacBook 12インチ、iMacは?
今回確認したAppleの認定一覧には、MacBook Pro Early 2015、MacBook 12インチ、iMacの名称では掲載がありません。「Intel Macだから対応する」と判断せず、手元のモデル識別子で確認してください。
MacBook Proは、年式と型番の確認方法で機種を調べられます。MacBook 12インチ 2017を使い続けるか迷っている場合は、現在の用途と買い替え判断も合わせて確認すると選びやすくなります。
AppleシリコンのMacにはインストールできない
ChromeOS Flexの対象は、IntelまたはAMDのx86-64互換デバイスです。AppleシリコンのMacはこの対象に含まれません。MシリーズのMacをChromeOS Flexへ置き換える方法としては使えません。
自分のMacのモデル識別子を調べる方法
Googleのリストと照合するときは、底面にあるAから始まる型番だけでなく、MacBookAir7,2のようなモデル識別子を調べます。
- macOSでAppleメニューから、このMacについてを開く。
- システムレポートを開く。macOSのバージョンによっては、詳細情報からシステムレポートへ進む。
- ハードウェア概要にあるモデル識別子を確認する。
- Google公式リストのモデル名と照合する。
一致したあとも、サポート終了年と個別の注意事項を確認してください。認定済みの表示だけを見て、カメラやすべての端子が使えると判断しないようにしましょう。
試す前に必要なもの。USBメモリとバックアップ先
まずは手元の機材を確認しましょう。空にしてよいUSBメモリと、必要なデータを退避できる保存先があれば、最初から新しい周辺機器を買う必要はありません。
| 用途 | 選び方 | |
|---|---|---|
| USBメモリ | インストーラ作成 | 8GB以上 消去してよいもの |
| 外付けSSDなど | 写真や書類の退避 | 保存するデータ量以上の空き容量 |
| 変換アダプター | 端子形状を合わせる | USB-Cしかない機種などで必要 |
| 作成用パソコン | USBインストーラ作成 | 最新のChromeを使える端末 |
USBメモリは8GB以上。端子と相性を確認する
Googleの必要条件は8GB以上です。新しく用意するなら、16GBや32GBなどの容量を比較すると選びやすくなります。インストーラ作成時にUSBメモリの中身は消去されるため、重要なデータが入ったものをそのまま使わないでください。
USB-A端子があるMacで使う候補として、エレコムの32GB USBメモリ MF-PKU3032GBK/Eがあります。USB-Cしかない機種では、端子に合うメモリや、データ通信対応の変換アダプターが必要です。
購入前にGoogleのインストール準備と必要条件を確認してください。手元のUSBメモリが使えるなら、まずそれで試す方法でも構いません。
バックアップ用SSDとインストーラ用USBは分ける
本体にChromeOS Flexをインストールすると、macOSや本体内のデータが消去されます。写真、書類、ダウンロードフォルダなどを保存してから作業してください。クラウドにあるつもりのファイルも、実際に同期が完了しているか確認しましょう。
バックアップ先がない場合は、バッファローの外付けSSD 1TB SSD-PUT1.0U3-B/Nなどが比較候補です。USB-A接続のため、Mac側の端子も確認してください。USBメモリに見える形でも、こちらはデータ保存用のSSDです。
容量は退避したいファイルの合計で決めます。小容量の書類だけなら既存の保存先で足りることもあります。Mac全体をTime Machineで保存する場合は、ファイルを手動でコピーする場合とは必要容量やフォーマットが異なります。
新しいSSDをMacで使うときは、対応OSとフォーマットを確認してください。紹介したバッファロー製品は出荷時NTFSです。macOSで書き込める形式へ変更する場合は、SSD内の既存データも消えるため、空の状態で行います。
ChromeOS FlexをMacで試す手順
最初はUSBから試用し、問題がなければ本体へのインストールを検討します。以下は一般的なIntel Macでの流れです。起動できない場合は、無理に本体のデータを消さず、型番と起動条件を再確認してください。
- STEP1機種とサポート期限を確認するモデル識別子をGoogle公式リストと照合します。非認定やサポート終了の機種は、長期利用を前提にせず判断してください。
- STEP2必要なデータを退避する写真や書類などを別の保存先にコピーし、コピー先で開けるか確認します。macOSに戻すための準備も先に行います。
- STEP3USBインストーラを作成する最新のChromeを使える端末でChromebookリカバリユーティリティを開きます。メーカーにGoogle ChromeOS Flex、製品にChromeOS Flexを選び、消去してよいUSBメモリへ書き込みます。
- STEP4MacをUSBから起動するMacを終了し、USBインストーラを接続します。Intel Macでは電源を入れた直後からOptionを押し、起動ディスクの選択画面でUSBの起動項目を選びます。表示名や起動条件は機種によって異なります。
- STEP5最初は試用を選ぶ画面の案内に従い、本体へのインストールではなく試用を選びます。Wi-Fi、音、キーボード、トラックパッド、スリープ復帰、必要な周辺機器を確認します。
- STEP6動作を確認してから本体へ入れる必要な機能が使え、バックアップが完了し、macOSを消してよい場合だけ本体へのインストールを検討します。試用結果は認定や長期動作の保証にはなりません。
詳しい画面操作は、GoogleのUSBインストーラ作成手順と、USBから起動する手順を確認してください。
USBから起動しない、Wi-Fiや音が使えないとき
起動できない場合は、USBインストーラを作り直す、別のUSB端子へ接続する、別のUSBメモリを試す順で切り分けます。機種によっては外部起動の設定も関係するため、Googleのインストール時の問題の確認手順を参照してください。
USB起動できても、Wi-Fiや音など必要な機能が使えなければ、本体へのインストールは見送りましょう。OSを変更しても、バッテリー劣化、キーボード故障、画面の不具合は解消されません。
ChromeOS Flexを入れたMacでできることとできないこと
ChromeOS Flexは、ブラウザ中心の使い方に向いています。macOS用アプリやWindows用アプリを、そのまま移して使うOSではありません。
| 使い方 | |
|---|---|
| Web検索やメール | ChromeやGmailなどを使う |
| 文章や表の作成 | Googleドキュメント Googleスプレッドシート Web版Officeなど |
| 動画視聴 | 対応するWebサービスを使う 画質や再生状況は実機で確認 |
| 一般のAndroidアプリ | Google Playからインストールする使い方は非対応 |
| macOS用アプリ | そのまま実行できない |
| Windows用アプリ | 別のWindows環境を用意し、対応する接続方法を検討する |
Google PlayやAPKについては、ChromeOS FlexでAndroidアプリを使えない理由で詳しく説明しています。通常のChromebookと同じアプリ対応だと思ってインストールしないようにしてください。
ExcelやWordを使いたい場合は、Web版OfficeとWindows版Officeの使い分けも確認しましょう。Web版では、デスクトップ版のすべての機能を使えるわけではありません。
使えない場合は、売却とChromebookへの買い替えを比較する
必要な機能が使えない、サポート期限が短い、バッテリーが劣化している場合は、周辺機器を追加し続ける前に、Macを手放すか別のパソコンを使うかを比較しましょう。
使わなくなるMacは、機種を調べてから査定する
ChromeOS Flexを使うのを諦め、そのMacを今後使わない場合は、Mac買取ネットで買取対象や見積もり方法を確認できます。古い機種や故障品が必ず値段の付く対象になるわけではないため、型番と状態を伝えて確認してください。
送付前には、バックアップ、アカウントの解除、データ消去などが必要です。先にOSを書き換えてしまうより、売却を検討する段階で手順を確認しておくと進めやすくなります。
売却方法を比べたい場合は、古いMacを宅配買取や店頭で売るときの確認点を参考にしてください。見積もりを確認してから、売却するかどうかを判断しましょう。
安くブラウザ用PCを用意するなら、ChromebookとChromebox
持ち運ぶならChromebook、モニターやキーボードをすでに持っているならChromeboxが候補になります。中古で選ぶ場合は、安さだけでなく、自動更新の有効期限、保証、電源アダプターの付属を確認しましょう。
Chromeboxは通常、画面や入力機器を別に用意する必要があります。周辺機器を持っていない場合は、その費用も含めて比較してください。機種の選び方は、Chromeboxの特徴と購入前の注意点で確認できます。
中古PCの購入先を比較する場合は、中古パソコンショップのリスタも候補です。ただし、ChromeOS機を扱っているとは限りません。Windows PCを選ぶ場合はWindowsを使う選択肢として比較し、ChromeOS Flexへの認定を確認しないままインストール用に買わないでください。
iPhone連携やmacOSアプリを使うならMacを選ぶ
AirDropやMac専用アプリを継続して使いたい場合は、ChromeOS Flexへの変更より、macOSを使えるMacへの買い替えが合います。再利用のための機材費と、買い替え費用、古いMacの買取額を合わせて判断しましょう。
まず必要なアプリを確認し、使わなくなるMacの状態と型番を整理したうえで、Mac買取ネットの買取案内を確認できます。買取金額や可否は機種と状態によって異なります。
Windowsソフトが必要なら、別のWindows環境を用意する
Windows版Excelのマクロや、Windows専用業務ソフトが必要な場合は、ブラウザ用OSへの変更だけでは解決しません。Windows PCを使うか、クラウド上のWindows環境へ接続する方法を比較します。
クラウドPCは月額費用が発生するため、無料でMacを延命したい人すべてに必要なものではありません。使用するソフトの動作条件やライセンス、接続方法を確認してから検討してください。
仮想デスクトップサービス『XServer クラウドPC』
はWindows環境を用意する候補です。ChromeOS Flex側からの接続可否は、利用する接続方法の対応状況と実機で確認してください。
具体的な選び方は、ChromeOS系の端末からWindowsを使う方法も参考になります。
ChromeOS FlexとMacのよくある質問
OSをダウンロードしてUSBから試す使い方に、個人向けOS購入費はかかりません。USBメモリやバックアップ先を新しく用意する場合は、その費用が必要です。組織向け管理などの契約とは分けて確認してください。
年式だけでは判断できません。モデル識別子がGoogleの認定リストと一致するか確認してください。掲載されているMacBookAir7,2でも、ウェブカメラは動作しないと記載されています。
動作する可能性はありますが、Googleは性能、機能、安定性を保証していません。試す場合もUSBから確認し、必要な機能が使えなければ本体へのインストールを見送ってください。
USBインストーラから一時的に実行できます。本体にインストールする操作は別です。画面の選択肢を確認し、最初は試用を選んでください。
本体へインストールするとmacOSとデータが消去されます。単に再起動して元に戻るわけではありません。対応するmacOSの再インストール方法と、バックアップからの復元方法を事前に確認してください。
終了後に直ちに起動不能になることと、認定・サポートが継続することは別です。終了後の継続検証や更新を保証する案内ではないため、これから長期利用する機材として選ばないようにしましょう。
まず機種を確認し、USBで試してから決める
古いMacのChromeOS Flex化は、モデル識別子とサポート期限の確認から始めましょう。条件が合えばUSBで試し、必要な機能が使えることを確認してから本体へのインストールを検討します。
- USBメモリがない場合は、端子に合う32GBのUSBメモリなどを比較する。
- 保存先がない場合は、データ量に合わせてバックアップ用の外付けSSDを検討する。
- 使えず、今後も使わないMacは、買取対象と売却条件を確認する。
既存のUSBメモリや保存先が使えるなら、追加購入は不要です。無料で試す範囲と、買い替えた方が合う用途を分けて、必要なものだけ用意してください。