XServerには従来のXServer VPSと、2026年8月31日に始まったXServer VPS クラウドがあります。名前は似ていますが、選べる最小スペック、ストレージ、契約期間、バックアップ、複数台構成の作りやすさが違います。
4GBで150GBのストレージを使いたい、24ヶ月や36ヶ月契約を選びたいならXServer VPSが分かりやすいです。 一方、4GB以上で日次バックアップを標準利用し、将来DB分離や負荷分散まで広げたいならXServer VPS クラウドが向いています。なお、XServer VPSの2GBプランは2026年7月14日から新規受付が一時停止されています。
サービス全体の特徴やメリット、デメリットを先に確認したい場合はXServer VPS クラウドの総合評価を参照してください。
結論。単体VPSの選択肢を広く取りたいならXServer VPS、拡張性ならVPS クラウド
| XServer VPS | XServer VPS クラウド | |
|---|---|---|
| 新規契約できる最小メモリ | 4GB 2GBは新規受付一時停止 | 4GB |
| 4GBの12ヶ月月額換算 | 2,200円 | 2,068円 |
| 4GBの最小SSD | 150GB | 50GB |
| 契約期間 | 1、3、6、12、24、36ヶ月 | 1、12ヶ月 |
| VPS日次バックアップ | サービス、プランの仕様を確認 | 1日1回、最大7日分を標準 |
| マネージドDB | なし | MariaDB、PostgreSQL |
| NFS | なし | 追加可能 |
| L4ロードバランサー | なし | 追加可能 |
4GB料金だけならVPS クラウドが安いが、SSD容量が違う
2026年9月1日時点の12ヶ月契約の月額換算では、通常のXServer VPS 4GBが2,200円、VPS クラウド4GBの最小SSDタイプが2,068円です。料金だけを見るとVPS クラウドがわずかに安いですが、ストレージは通常VPSが150GB、VPS クラウドの最小タイプが50GBです。
VPS クラウド4GBで200GB SSDを選ぶと12ヶ月契約の月額換算は3,100円です。同じメモリ容量でもSSD容量が違うため、月額だけで比較しないことが重要です。
VPS クラウドの詳細料金は4GB、8GB、16GBの料金比較を確認してください。
バックアップの違い
VPS クラウドは全VPSインスタンスを対象に、1日1回、最大7日分の自動バックアップを標準提供しています。追加作業なしで日次復元ポイントを持てるため、Webサイトや業務システムを継続運用する用途と相性が良いです。
通常のXServer VPSを選ぶ場合は、契約するプランのバックアップ仕様をその時点の公式ページで確認してください。
DBサーバー、NFS、ロードバランサーの違い
VPS クラウドを選ぶ最大の理由は、VPS本体以外のリソースを追加しやすいことです。
- DBサーバーでWebとDBを分離する
- NFSで複数VPSから同じファイルを共有する
- L4ロードバランサーで通信を複数VPSへ分散する
- プライベートネットワークでリソース間を接続する
DB分離についてはDBサーバーの料金、MariaDBとPostgreSQLの選び方、複数台構成はロードバランサーとNFSを組み合わせる例で解説しています。
WordPressならどちら?
WordPressをVPS1台だけで動かすなら、通常のXServer VPSでも構築できます。SSD容量を重視し、長期契約の選択肢を広く持ちたいなら通常VPSは分かりやすい選択です。
一方、WebサーバーとDBを分離したい、将来複数Webサーバーへ拡張したいならVPS クラウドが向きます。公式にはVPS 4GBとDBサーバー10GBを組み合わせる小規模構成例があります。
具体的な構成はWordPressをVPS クラウドで運用する方法を確認してください。
Windowsならどちら?
2026年9月時点でVPS クラウドのWindows対応は今後の検討項目です。Windows Serverが必要ならVPS クラウドではなく、XServer VPS for Windows Server
を選びます。
詳しくはVPS クラウドでWindowsが使えるかとWindows VPSの用途、ライセンス、選び方を確認してください。
ゲームサーバーならどちら?
MinecraftやPalworldなど、ゲームサーバーを簡単に始めたい場合は専用のXServer VPS for Gameが分かりやすいです。ゲーム用テンプレートや管理機能を重視する場合は、汎用VPS クラウドを選ぶ理由が少なくなります。
ゲームごとの必要メモリや契約期間はXServer VPS for Gameの料金とおすすめプランで整理しています。
用途別の選び方
| 用途 | 選びやすいサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 4GB、150GBの単体VPS | XServer VPS | 通常VPSは4GBで150GB |
| 4GB、50GBで日次バックアップ重視 | XServer VPS クラウド | 日次バックアップが標準 |
| 大きめSSDを単体VPSで使う | XServer VPS | 通常VPSの4GBは150GB |
| WordPressのDB分離 | XServer VPS クラウド | マネージドDBを追加可能 |
| 複数Webサーバー | XServer VPS クラウド | LB、NFS、DBを組み合わせられる |
| Windows Server | XServer VPS for Windows Server | VPS クラウドは現時点でWindows非対応 |
| ゲームサーバー | XServer VPS for Game | ゲーム専用テンプレートを利用しやすい |
まとめ
XServer VPSとXServer VPS クラウドは、どちらが常に安い、優れているという関係ではありません。通常VPSは契約期間とSSD容量の選択肢が広いのが強みです。2GBプランは新規受付が一時停止されているため、新規契約では4GB以上を比較してください。VPS クラウドも4GBからで、日次バックアップ、DB、NFS、ロードバランサーを使って段階的に拡張できます。
今は小さく始めたいが、将来WebとDBを分けたい、アクセス増に合わせて複数台へ広げたいという場合はVPS クラウドを優先して検討してください。
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