PPIとは
電子ペーパーや液晶ディスプレイのスペックとしてよく出てくるPPIとは何でしょうか。
PPIとはPixel Per Inchの略で、ディスプレイや画像が1インチあたり何個の画素(Pixel)で表現されるかを示す値です。
PPIは以下のように計算されます。
PPIと目の疲れ
人間の網膜の解像度は約300 PPIです。
そのため、300 PPIの電子ペーパーや液晶ディスプレイであれば人間の目ではどんなに近くで見てもピクセル(画素)を識別できません。
実際にはディスプレイをある程度の距離で見るため、300より低いPPIでピクセルは識別できなくなります。
ピクセルが識別できると文字の輪郭のギザギザ(ジャギー)が見えるため、文字がボケて見えます。
そして、この文字の輪郭のギザギザや画像のボケは目の負担になります。
せっかくブルーライトの少ない電子ペーパー(e-ink)でもPPIが低いとボケた文字を読むために目が疲れるわけです。
また、電子ペーパーは液晶に比べてピクセル(画素)の識別がしやすいです。
そのため、同じPPIでも液晶ではピクセルを識別できないのに、電子ペーパーなら識別できてしまう場合があります。
300 PPIあればピクセルの識別は不可能で、小説など文字主体の本はもちろん、各ページが画像で構成された漫画や自炊本を読むにもまったく問題ありません。
しかし、低PPIでは人間の目でピクセル(画素)が識別できてしまうため、電子ペーパーよりカラー液晶のほうが読みやすい、といったことがおこります。
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