PPIとは
電子ペーパーや液晶ディスプレイのスペックとしてよく出てくるPPIとは何でしょうか。
PPIとはPixel Per Inchの略で、ディスプレイや画像が1インチあたり何個の画素(Pixel)で表現されるかを示す値です。
PPIは以下のように計算されます。
PPIと目の疲れ
人間の網膜の解像度は約300 PPIです。
そのため、300 PPIの電子ペーパーや液晶ディスプレイであれば人間の目ではどんなに近くで見てもピクセル(画素)を識別できません。
実際にはディスプレイはある程度の距離で見るため、300より低いPPIでピクセルは識別できなくなります。
ピクセルが識別できるとディスプレイ上の文字の輪郭のギザギザ(ジャギー)が見えるため、文字がボケて見えます。
そして、この文字の輪郭のギザギザや画像のボケは目の負担になります。
せっかくブルーライトの少ない電子ペーパーでもPPIが低いとボケた文字を読むために目が疲れるわけです。
電子ペーパー端末のPPI比較
電子ペーパー(e-ink)端末は液晶に比べてピクセル(画素)の識別がしやすいです。
そのため、同じPPIでも液晶ではピクセルは識別できないのに、電子ペーパーなら識別できてしまう場合があります。
もちろん、人間の網膜解像度である300 ppiならピクセルの識別は不可能で、小説など文字主体の本はもちろん、各ページが画像で構成された漫画や自炊本を読むにもまったく問題ありません。
しかし、電子ペーパーの212 PPIでは人間の目でピクセル(画素)が識別できてしまうため、カラー液晶の189ppiのほうが読みやすい、といったことがおこります。
6インチのKindleを「電子ペーパーなのに読みづらい」と言う人がいるのはPPIが低さが原因です。
実際、6インチのKindleはマンガや自炊本を読むのには向きません。
PPI | 画面 サイズ | 解像度 | 機種 |
---|---|---|---|
300 ppi | 8 インチ | 1,440×1,920 | Kobo Sage |
7.8 インチ | 1,404×1,872 | BOOX Nova Air C | |
7 インチ | 1,264×1,680 | Kindle Oasis Kobo Libra 2 | |
6 インチ | 1,072×1,448 | Kindle (無印) Kobo Clara 2E | |
227 ppi | 10.3 インチ | 1,404×1,872 | BOOX Note Air2Plus DPT-CP1 |
207 ppi | 13.3 インチ | 1,650×2,200 | DPT-RP1 |
カラー液晶の電子書籍リーダーのPPI比較
カラー液晶は電子ペーパーに比べてPPIの低さはあまり目立ちません。
しかし、長時間カラー液晶で電子書籍を読むならやはりPPIの高いFire HD 10がオススメです。
PPI | 画面サイズ | 解像度 | 機種 |
---|---|---|---|
224ppi | 10.1インチ | 1,200×1,920 | Fire HD 10 |
189ppi | 8インチ | 800×1,280 | Fire HD 8 Plus Fire HD 8 |
171ppi | 7インチ | 600×1,024 | Fire 7 |
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