
WEBサイトの入力欄などでよく「半角英数字で入力してください」みたいな記述をみかけます。
半角英数字とは何なのでしょうか?
半角とは
まずは半角英数字(はんかくえいすうじ)の「半角」の話です。
まだインターネットも存在せず、コンピューターの性能がとても低かった時代の話になります。
コンピューターの画面上に文字を表示する際、方眼紙のようなマス目上に配置していました。
各文字が完全に等間隔で表示されていたということです。
漢字やひらがなは文字幅がすべて同じため、等間隔表示でも大きな問題にはなっていませんでした。
しかし、英文字(アルファベット)は文字によって幅が違うため等間隔表示ではかなり違和感があります。
それでも当時のコンピューターには文字毎に表示間隔を変えるだけの性能がありませんでした。
そこで考えられたのが、絵文字の横幅を通常の半分にし(「W」等の幅広の文字は横方向に縮小してデザインします)、1文字分のマス目に2文字を詰め込んで表示することで等間隔表示の「アラ」を目立たなくする手法です。
その通常の半分の横幅の文字が半角です。
そして、通常の横幅の文字を全角と呼んでいました。
半角と全角を使い分けていた
文字によって横幅の異なる英文字は半角で表示する、
そこまでは当時のコンピューターの性能では仕方なかったんだと理解できます。
しかし、理解できないのは全角の英文字も存在したことです。
同じ文字なのに半角と全角の2種類が存在したのです。
そして、当時は半角と全角の文字を意識して使い分けていました。
- 英語がメインの文章
- 小さい文字(実際には横幅が半分というだけ)を使いたい
- ひらがなや漢字と文字サイズを揃えたい
- 大きい文字(実際には通常の横幅にすぎない)を使いたい
コンピューターにとって半角と全角は別の文字
それから時代は進み、コンピューターは等間隔でなくても問題なく文字を表示できるようになりました。
さらにコンピューターで全世界の文字を扱うため、UNICODEが定義されます。
UNICODEとは各文字に割り当てる数値のことです(コンピューターは各文字を数値として扱います)。
現在のコンピューターが日本語、アラビア語、タイ語……、など世界中の文字を表示できるのはUNICODEのおかげです。
しかし、UNICODEにどういうわけか、半角・全角の概念が入ってしまいました。
コンピューターの性能向上で半角・全角など意味がなくなっていたにもかかわらずです。
例えば、文字「A」のコードは基本的に0041なのですが、なぜか「全角のA」としてコードFF21も割り当てられたのです。
つまり、全角でない「A」が昔でいう半角ということになります。
今のコンピューターは等間隔表示などやっていないのですから、全角文字が通常(半角)文字2倍の横幅で表示されることはなく、半角文字と全角文字の見た目はほとんど同じです。
しかし、コンピューターにとっては半角文字と全角文字は全く別の文字なのです。
半角英数字とは
半角英数字の「英数字」とは以下の文字のことです。
気をつけないといけないのは「英数字」と言うにもかかわらず、実際には記号が含まれる点です。
記号も英文字と同様、横幅は一定ではありません。
そのため、英文字と同様、半角記号と全角記号が存在し、残念なことにUNICODEにも全角記号が入ってしまいました。
数字は基本的に横幅が一定なのですが、なぜか半角数字と全角数字が存在していました。
その時点ですでに理解不要ですが、全角数字もUNICODEに入ってしまいました……
そして前述の通り、コンピューターにとって半角と全角は別の文字です。
例えば電話番号が「01-456-789」という半角(UNICODEでは通常の文字)で入力されるのを想定しているコンピューターシステムに全角で「01-456-789」と入力してもコンピューターに理解してはもらえません。
人間が見れば「01-456-789」も全角の「01-456-789」も同じに見えるにもかかわらずです。
半角英数字の入力方法
そんな人間が全角文字と区別できない半角文字(全角でない通常の文字)を入力する方法は、
です。
日本語入力をOFFにすると漢字やひらがなが入力できなくなるのはもちろんですが、全角の英数字も入力できなくなります。
iOS(iPhone/iPad)
iPhoneやiPadではソフトウエアキーボードの地球儀ボタン(下図)をタップすると入力言語が切り替わります。

以下のような英語キーボードに切り替えると半角英数字を入力できます。

Windows
Windowsではキーボードの半角/全角(下図の赤色のキー)を押すたびに日本語入力のONとOFFが切り替わります。

画面右下のタスクバーが以下の表示なら日本語入力がONになっています。

この状態で半角/全角を押すと、日本語入力がOFFになり、半角英数字が入力できるようになります。

この状態から日本語入力をONにするには、再度半角/全角を押します。
円マーク(¥)とバックスラッシュ(\)
日本語Windowsには「半角のバックスラッシュ(\)を円マーク(¥)として表示する」問題(過去の互換性維持のための対策)があります。
日本語ではバックスラッシュがほとんど使われないので通常は問題として認識されませんが、日本語Windowsで外国語文書を作るような場合は問題が表面化します。
日本語Windowsでバックスラッシュを表示する方法は2つあります。
- 英語フォントを使う
- 全角のバックスラッシュを使う
英語フォントを使う
半角の円マーク(¥)は日本語フォントでは円マークとして表示されますが、英語フォントではバックスラッシュとして表示されます。
つまり、英語フォントを使えばバックスラッシュが表示されます。
ただし、逆に円マークは表示できなくなります(文章全体でなくバックスラッシュの文字だけを英語フォントにできるアプリであれば円マークと混在できます)。
全角のバックスラッシュを使う
IMEをONにして「ばっくすらっしゅ」と入力して変換し、全角のバックスラッシュに変換します。
全角ならバックスラッシュは円マークとは別の文字コードになっています。
全角でも問題ないのであれば英語フォントよりお手軽です。
Mac
Macは一番簡単です。

キーボードの英数を押すだけで日本語入力はOFFになります。
日本語入力をONにするにはキーボードのかなを押します。
コメント
わからない
わからない
わかった
少しわかつた
記事を書いている本人が、全角/半角の成り立ちや意味、必要性、使われる(使わないと成り立たない)場面を理解できていないで書いている
この記事は誤情報を含み、人を混乱させるので、削除して欲しいです。
正:「半角英数字」とは「a~z,A~Z,0~9」のこと。※記号は含まれません。
誤:
”気をつけないといけないのは「英数字」と言うにもかかわらず、実際には記号が含まれる点です。”