
GPD WINとは中国のGPD社のUMPCです。
任天堂の3DS LLと同じ位のサイズにもかかわらずWindows 10が動作するのです。
こうした超小型パソコンは過去に何台も購入してきましたが、どれも「おもちゃ」の域を出ず、まともに使えたものはありませんでした。
しかし、このGDP WINは史上初の実用になる超小型パソコンかもしれません。
後述のカスタマイズによって普通電車の中やソファーに寝っ転がりながらWindowsを快適に使うことができます。
GDP WINが実用になる2つの理由
過去の超小型パソコンが使いものにならなかったのにGPD WINが実用になる理由は2つです。
- 十分な性能
- ゲームパッド
十分な性能
GPD WINの主なスペックは以下です。
OS | Windows 10 Home 64bit |
---|---|
CPU | Atom x7-Z8700 1.6GHz |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
ディスプレイ | 5.5インチ 1280×720 |
WiFi | IEEE 802.11ac/a/b/g/n |
Bluetooth | 4.1 |
バッテリ | 6〜8時間 |
サイズ | 155x96x24mm |
重量 | 365g |
CPUのAtom x7-Z8700は開発コードネームのCherry Trailとも呼ばれます。
Atomは遅い、というイメージをもっている人は多いと思いますが、このCherry Trailは前世代のBay Trailに比べるとかなり性能がアップしています。
その性能はWindows 7世代のハイエンドノートパソコンのCPUに匹敵するほどです。
また、このx7-Z8700はあの定評あるマイクロソフトのSurface 3にも採用されています。
過去に購入してきた超小型パソコンはみなWindowsをまともに使えるだけの性能がなく、操作性などを論じる以前に遅くて使い物にならない、という状態でした。
ゲームパッド
GPD WINはもともとWindowsのゲームをDS3のように遊ぶために開発されたため、次の機能を持つゲームパッドを搭載しています。
- L1/L2/L3ボタン
- R1/R2/R3ボタン
- 十字キー
- 左ジョイスティック
- 右ジョイスティック
- A・B・X・Yキー
このゲームパッドは3つのモードをハードウエアスイッチで切り替えられます。
DirectInputモード | ゲームコントローラー互換 |
---|---|
マウスモード | ゲームパッドをマウスとして使う |
XInputモード | XBOX360コントローラー互換 |
またまた過去に購入してきた超小型パソコンの話になりますが、過去の超小型パソコンではWindwosやWindowsアプリを操作するためのソリューションは「画面タッチ」でした。
しかし、WindowsのUI(ユーザーインターフェイス)はマウス向けであり、指でタッチして操作するようにはできていません。
ただでさえ小さい画面でマウス向けのUIを操作するのは苦痛を伴います。
その苦痛に低い性能が拍車をかけていたのが過去の超小型パソコンです。
GDI WINも画面タッチはできるのですが、ゲームパッドで操作したほうが断然快適です。
マウスモード
標準のマウスモードではジョイスティックに以下のように機能が割り振られています。

カーソルキーにW、A、S、Dのキーが割り当てられているのはそれらのキーで移動するWindowsゲームが多いためでしょう。
このマウスモードでとりあえずGPD WINを両手で持った状態でWindowsやWindowsアプリの操作を操作できます。
ただ、あくまでとりあえず、と言えるレベルです。
ショートカットのためのカスタマイズ
XInputモードでJoyToKeyというソフトを使うとゲームパッドに好きなようにキーボードやマウスの機能を割り当てることができます。
GDP WINを両手持ちした状態でWindowsのショートカット操作が快適にできるように以下のように割り当てるとWindowをショートカットで快適に操作できるようになります。

よく使うショートカットの操作は以下のようになります。
操作 | 左手親指 | 右手親指 | 右手人指指 |
---|---|---|---|
コピー | Cキー | Yボタン | – |
ペースト | Vキー | Yボタン | – |
アプリ切り替え | Tabキー | Xボタン | – |
アプリ切り替え(逆順) | Tabキー | Xボタン | R2ボタン |
デスクトップの表示切り替え | Dキー | Bボタン | – |
アプリを終了 | – | Xボタン | R1ボタン |
大文字/記号入力 | 任意のキー | 任意のキー | R2ボタン |
唯一無二の超小型パソコン
前述の通り、過去のUMPCはダメダメでした。
小型のWindowsタブレット?
いや、タッチでWindowsを操作するのは無理です。
超小型でまともに使えるWindowsパソコンとなると現時点はGPD WINが唯一無二の存在のようです。
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