
長時間、スマホを使っているとどうしても目が疲れます。
まあ目が疲れるならスマホなんて見なければいいのですが、そうもいきません。
そんなスマホによる目の疲れに悩んでいたため、有機ELスマホに買い替えました。
有機ELとは?
有機ELとは有機物に電圧をかけると発光する現象(有機Electro Luminescence)を利用したディスプレイのことです。
有機ELディスプレイには液晶ディスプレイなら存在するバックライトがありません。
液晶ディスプレイはバックライトの光を液晶シャッターで遮ることで映像を構成します。
液晶ディスプレイが眩しく感じるのはそのバックライトのためです。
画面上の黒色の領域もバックライトの光が漏れるために完全な黒にはなりません。
それに対して有機ELディスプレイは画素(画面を構成する小さな点)が発光するため、原理的にバックライトが不要です。
黒色の領域はまったく発光しないため完全な黒です。
この黒色がまったく発光しない、というのが有機ELの大きな特徴です。
有機ELの唯一の問題
他にも消費電力が少ない、薄い、軽い、など有機ELはいいことずくめのように思えます。
唯一の問題は価格です。
有機ELを採用した最も有名なスマホはおそらくiPhone Xだと思いますが、その価格は10万円を超えます。
有機ELが高価なのはスマホに限った話ではなく、有機ELテレビも有機ELパソコンもまだまだ高値の花です。
1万円台で買える有機ELスマホ
そんな中、1万円台で買える驚きの有機ELスマホがZTEのAxon 7 Miniです。
ZTEは中国の通信機器メーカーです。
無線製品や携帯電話基地局に加え、携帯電話端末も開発しています。
日本のキャリア(携帯電話会社)でも以下のようなZTE端末を扱っています。
- ドコモのMO-01KやZ-01K(2画面スマホ)
- ソフトバンクのキッズフォン
- auのmamorino
miniといっても・・・
名前にminiとつくものの5.2インチの有機ELを搭載していますので小さくはないです。
下の写真は左側がAxon 7 mini、右側がiPhone 6S(4.7インチ液晶)です。

5.5インチ有機ELを搭載したZTE AXON 7に比べれば「mini」なんでしょうが、一般的なスマホよりは大きいです。
AXON 7 miniのスペック
Axon 7 miniは有機EL以外にも価格を考えると信じられないようなスペックになっています。
OS | Android 6.0.1 |
---|---|
画面 | 5.2インチ有機EL(AMOLED) 1,920×1,080 |
SOC | Snapdragon 617 1.5GHz Octa Core |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
カメラ | 前面:800万画素 背面1,600万画素 |
SIM | Nano SIM × 2 (DSDS) |
端子 | USB Type-C |
サウンド | DOLBY ATMOS |
センサー | 指紋 ジャイロ 光 |
サイズ | 14.75cm x 7.1cm x 0.78cm |
重量 | 153 g |
SIMフリー、かつ2回線同時待ち
Axon 7 MiniはSIMフリーです。
SIMフリーとはどこのキャリアのSIMカード(携帯電話番号が入ったカード)でも使えるスマホのことです。
「SIMピン」と呼ばれるスマホからSIMカードを取り出すためのピンが同梱されています(下の写真の赤丸内)。
このSIMピンで手持ちのスマホに入っているSIMカードを取り出します。
Axon 7 Miniに楽天モバイルのSIMを挿してみたところ、ちゃんと「NTT DOCOMO」と表示されました(楽天モバイルはドコモ回線のMVNOです)。

上の写真で「SIM2」の表示がグレーになっているのは2枚目のSIMカードを挿していないためです。
Axon 7 Miniには2枚のSIMカードを挿すことができ、2回線の同時待ち受けができます。
たとえば仕事用の電話番号と個人用の電話番号を1台のAxon 7 Miniに同居させることができるわけです。
アクセスポイントもSIMカードをセットするだけ
楽天モバイルのような格安SIMではAndroidのアクセスポイントの設定が必要になることもありますが、Axon 7 MiniではSIMをセットするだけでインターネットに接続できました。
最初から日本の携帯会社のアクセスポイントの情報が入っているようです(下の写真)。

文字の読みやすさは圧巻
このディスプレイの綺麗さをウェブサイトの写真でお伝えするのは難しいのですが、少し暗い場所で写真に撮ってみました。

前述の通り、黒は完全に真っ黒です。
この有機ELの特性を活かして文字を読みやすくするためにはアプリの背景を黒に設定します。
例えばTwitterは「設定とプライバシー」-「ディスプレイとサウンド」の「夜間モード」をONにするとこんな画面になります。

通常の液晶ではこの夜間モードにしても長時間見ていると目が疲れてきます。
しかし予想通り、有機ELと夜間モードの組み合わせだと目が断然楽でした。
Chromeブラウザには残念ながら夜間モードはないですが、「Ohajiki」というブラウザアプリを使えば解決です。

Kindleアプリも「カラー」を「黒」に設定すると黒背景に白文字にできます。

液晶スマホだとこの設定でも長時間読むと目が痛くなりますが、黒部分が発光しない有機ELなら目が楽です。
少なくとも文字ベースのKindle本を読む分には電子ペーパーのKindle端末はいらなくなりそうです。
漫画は黒背景にできないので無理ですが。
この音の凄さは何なのか?
Axon 7 Miniを使ってまず驚かされたのはやはり有機ELの綺麗さです。
次はスピーカーからの「音」の凄さでした。
はっきり言ってスマホのスピーカーの音などまったく期待していなかったのでびっくりです。
フロントステレオスピーカー
前面にステレオスピーカー(下の写真)を搭載したスマホというのも珍しいです。

しかもかなり高品質なスピーカーが搭載されています。
フロントステレオスピーカー
外箱の裏側にさりげなく印刷されていたのがこれです。

DOLBY ATMOS(ドルビーアトモス)とはドルビー社の立体音響技術です。
「設定」 – 「音とバイブレーション」 – 「ドルビーデジタルプラス」でDOLBY ATMOSの設定ができます。

これらフロントステレオスピーカーとDOLBY ATMOSのコラボが凄い音の正体のようです。
こんな人におすすめ
ZTE Axon 7 miniはドコモ、ソフトバンク、auといった大手携帯キャリアによる扱いはありません。
しかし、
- 低価格の有機ELスマホが欲しい。
- スマホで文字を読んでいると目が疲れる。
- スマホのスピーカーの音が不満。
- ビデオを高画質・高音質で見たい。
- 2つの電話番号を1台のスマホで使いたい。
・・・そんな人には大変おすすめのスマホです。
ZTEのAxon 7 MiniはGearbestで購入可能です。 Gearbest
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