一般的なWindowsはx86/x64と呼ばれる系統のCPU向けです。
それに対し、ARM系統のCPU向けのWindows on ARMを搭載したのがSurface Pro Xです。
スペックと価格
CPU | Microsoft SQ2 | Microsoft SQ1 | |
---|---|---|---|
価格 | 8GB / 128GB | – | 125,010円 |
8GB / 256GB | – | 146,790円 | |
16GB / 256GB | 198,060円 | 163,504円 | |
16GB / 512GB | 241,780円 | 181,335円 | |
画面 | サイズ | 13インチ | |
解像度 | 2,880 x 1,920 | ||
グラフィック | Adreno 690 | Adreno 685 | |
重量 | キーボード込 | 1.1kg弱 | |
本体のみ | 774g | ||
サイズ | 287mm x 208mm | ||
バッテリー駆動時間 | 13時間 | ||
USB | Type-C x 2 | ||
ソフト | OS | Windows 10 on ARM Home | |
Office | Office Home and Business 2019 |
ARM版Windows
Surface Pro XにはMicrosoft SQ2(8GBモデルはMicrosoft SQ1)というARM系のCPUが搭載されています。
ARMはiPhoneやAndroidなどで使われているCPUです。
x86/x64に比べて消費電力が低くモバイルにはピッタリです。
そのため、かなり昔からARM CPUに対応したWindowsは存在することはしました。
Windows CEのARM版やWindows RTです。
組込向けのWindows CEはそこそこ長寿を全うしましたが、パソコン向けのWindows RTは短命に終わりました。
理由は簡単でARM CPUではx86/x64向けに作られた通常のWindowsアプリが動作しなかったからです。
マイクロソフトはそんな失敗にめげず、Surface Pro XにWindows on ARM(WOA)を搭載してきました。
Windows on ARMはx86/x64のWindowsアプリを「Dynamic Binary Translator」によってARM命令に変換しながら動作させることができます。
ただ、Windows 11 on ARMはx86/x64の両方に対応しますが、Windows 10 on ARMはx86のみの対応です。
Windows 11 on ARM | Windows 10 on ARM | 通常のWindows | ||
---|---|---|---|---|
64bit版 | 32bit版 | |||
x86アプリ | ◯ | |||
x64アプリ | ◯ | ✕ | ◯ | ☓ |
ARMアプリ | ◯ | ☓ |
Surface Pro XはWindows 10 on ARMが搭載された状態で出荷されていますが、Windows 11 on ARMに無料アップグレード可能です。
まあ、Surface Pro Xでない32bit版WindowsのPCでもx64アプリが動作しないのは同じです(Surface Pro X以外のSurfaceはすべて64bit版Windowsです)。
ほとんどのアプリはx86のみ、またはx86とx64の両方を提供しています。
しかし、AdobeのPhotoshopやLightroomなどx64のみでx86を提供しないアプリも存在します。
そのようなアプリは以下の環境ではWindows 11にアップグレードしていないSurface Pro Xと32bit版Windowsでは動作しません。
ちなみに2020年11月にはApple M1というARM CPUを搭載したMacが登場しています。
常時LTE接続
外出先で通常のPCを使う際、何らかの方法でインターネット接続する必要があります。
でもスマホなら何も考えずにインターネット接続できますよね。
それはスマホが常時LTE接続しているためです。
Surface Pro Xはスマホと同じ常時LTE接続に対応しています。
そのため、外出先であってもスマホのようにインターネット接続について何も考える必要はありません。
Surface Pro Xで使えるnanoSIM(携帯電話会社との契約情報が書き込まれたカード)とeSIM(Surface Pro Xに内蔵されている書き換え可能なSIM)はIIJmio(格安SIMの会社)で契約できます。
スリムペン付きのキーボード
Surface Pro Xはキーボードが別売りです。
本体だけ購入してタブレットとして使うこともできますが、そういう人は少数派かと。
Surface Pro Xの別売りキーボードにはスリムペンが付属しています。
ペンはキーボードに収納でき、収納すると充電されるのは地味に便利です。
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