
最近ではインクジェットのプリンターは安く買えるようになりました。
しかし、インクがなくなってインクの値段を調べるとがく然とします。
なぜプリンター本体は安く買えるのにインクがこんなに高いんだと……
ジレットモデル
インクジェットプリンターのインクと似たような売り方をされている商品があります。
カミソリやシェーバーの替え刃です。
日本では(中国などにはまったくあてはまりません)シェーバーやカミソリの本体は良い物を安く購入することができます。
そして長く使っていると刃の切れ味が悪くなり、替え刃の購入が必要になります。
しかし、購入しようと思って値段を見ると本体と比べて高すぎる。
しかも替え刃はカミソリやシェーバーの独自仕様の専用品しかないため、高くても専用の替え刃を購入するしかない……
これはジレットモデルと呼ばれる消耗品ビジネスです。
ジレットとはカミソリのジレット社のことです。
ジレット社はカミソリ本体を格安で販売し、高価な替え刃で利益を出しています。
インクジェットプリンターのジレットモデル
ジレットモデルが成り立つためには消耗品(カミソリの場合は替え刃)が独自仕様の専用品である必要があります。
インクジェットプリンターの消耗品といえば用紙とインクです。
専用の用紙というのはあるにはありますが、安い用紙を使われてしまうのは当然でしょう。
ではインクなら?
インクなんて「液体」ですよね?
液体のインクがどうやって専用品になるかというと、プリンターにインクを補充するのではなく、インクが入っている独自仕様の専用カートリッジを交換する、というわけです。
プリンター本体を格安で売り、インクカートリッジを高い値段で売って利益を出す。
それがインクジェットプリンターのジレットモデルです。
安くインク交換する4つの方法
消費者にとってジレットモデルは本体(プリンター)が安く手に入るというメリットもあります。
しかし、消耗品(インク)を交換すればするほどコストパフォーマンスが悪くなるのはデメリットでしかありません。
プリンターのジレットモデルに対抗する方法はいくつかあります。
- エコタンク搭載プリンター
- 詰め替えインク
- 互換インク
- リサイクルインク
エコタンク搭載プリンター
エコタンクとは大容量のインクカートリッジです。
そんなエコタンク搭載のプリンターがエプソンから発売されています。
通常のカートリッジに比べて、カートリッジ交換の頻度が少ないためインク交換のコストをだいぶ安くできます。
詰め替えインク
もっともコストが安いのは詰め替えインクです。
詰め替えインクとはインクカートリッジに穴を開けてインクを詰め替える器具とインクがセットになった製品です。
デメリットは面倒な詰め替え作業が必要な点です。
互換インク
互換インクとはプリンターメーカーのインクカートリッジと互換性のあるカートリッジです。
詰め替えインクと違って簡単にインク交換できるメリットがあります。
リサイクルインク
中古のインクカートリッジに新しいインクを詰めたのがリサイクルインクです。
互換インクと同様、簡単に交換できます。
リサイクル作業に人手がかかるため、互換インクほど安くありません。
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