
ChromebookでマイクロソフトOfficeは使えるのでしょうか。
3種類のマイクロソフトOffice
マイクロソフトOffice(Excel / Word / PowerPoint)には3種類が存在します。
Chrome OS | 備考 | |
---|---|---|
デスクトップ版Office | × | WindowsやMacで最も使われているOffice |
Office Online | ○ | ブラウザで動作するOffice |
Office Mobile | ○ | Android、iPad、iPhoneで動作するOffice |
WindowsやMacで最も使われているデスクトップ版のOfficeはChromebookには対応していません。
そのため、デスクトップ版Officeを使うにはChromebookでWindowsを使えるようにする必要があります。
いずれかの方法であればWindowsがなくても使えます。
- ChromeブラウザでOffice Onlineを使う
- AndroidアプリとしてOffice Mobileを使う
ただし、Office OnlineもOffice Mobileもデスクトップ版Officeに比べて機能制限があり、例えばマクロなどは使えません。
Office OnlineとOffice Mobileの比較
Office OnlineとOffice Mobileは性格がかなり異なります。
Office Online | Office Mobile | ||
---|---|---|---|
無料利用 | 商用利用 | × | |
ファイル編集 | × | ○ | |
機能制限 | なし | あり | |
ライセンス (Microsoft 365) | 個人向け | × | ○ |
法人向け | ○ | ||
機能 | プラットフォーム | Chromeブラウザ | Androidアプリ |
オフライン使用 | × | ○ | |
マルチウインドウ | ○ | × |
一応、無料でも使えますが・・・
Office OnlineもOffice Mobileも無料でも使えます。
しかし、無料では商用利用(以下のようなケース)ができません。
- 職種を問わない企業の業務(在宅勤務、持ち帰り仕事も商用利用にあたります)
- 個人事業主の業務
- 教育機関の業務(学生が個人所有のデバイスを利用して行う学業に関する活動のみ商用利用にはあたりません)
- NPOの業務
- 国、地方公共団体の業務
商用利用するためにはMicrosoft 365のライセンス(後述)が必要です。
また、Office Mobileはさらに制限が厳しく無料ではファイル編集ができず(つまりファイル表示のみ)、機能制限もあります。
Office Online
Chromebookではタブレットやスマホ向けに最適化されたOffice Mobileよりもデスクトップブラウザに最適化されたOffice Onlineのほうが使いやすいです。
マルチウインドウでExcelとWordを同時に表示するような使い方もできます。
個人では商用利用できない
前述の通り、商用利用するためにはMicrosoft 365のライセンスが必要ですが、Office Onlineを商用利用できるのはMicrosoft 365 Businessなどの法人向けライセンスのみです。
あまりないケースかもしれませんが、仕事のOfficeファイルを編集するために個人が自腹でライセンスを購入するようなことはできません。
OneDriveから使える
Office OnlineはChromeブラウザで「OneDrive」を開き、「新規」メニューから「Word文書」や「Excel」文書を選択、またはOneDriveに保存されているExcelファイルやWordファイルを選択すると使えます。 OneDrive
Office Mobile
Office Mobileはインターネット接続が必須なOffice Onlineと違い、オフラインでも使えるメリットがあります。
Google Playからのインストールは無料ですが事実上、無料では使いものになりません。
Microsoft 365のライセンスがないとファイルを表示できるだけで編集できないためです(正確にはスマホなど画面の小さい端末であれば無料でもファイル編集できますが、Chromebookにはあてはまりません)。
Office Onlineが法人向けライセンスしかないのに対し、Office MobileならMicrosoft 365 Personalなどの個人向けライセンスで使えます。
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