退職金専用定期の投資信託とのセットプラン

みずほ

昔、会社を退職した時に少ないながらも退職金を手にしました。

長年働いて得たお金なので元本保証の商品で運用した結果のまとめです。

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退職金専用定期

退職金を元本保証で安全確実に運用したい・・・、そんな用途にピッタリなのが銀行が提供している退職金専用定期です。

通常の定期預金では退職金を「運用」できない

通常の定期預金の金利は銀行によって異なりますが、現在なら0.2%前後です。

もし仮に1,000万円の退職金を0.2%の定期預金に1年預けたとしても、

1,000万円 × 利率0.2% = 利子2万円

で、2万円の利子しかもらえません。

さらにその利息から所得税と住民税が引かれるため、手取りの利子は、

利子2万円 × 所得税率15.315% = 所得税3,063円(小数点以下切り捨て)

利子2万円 × 住民税率5% = 住民税1,000円(小数点以下切り捨て)

利子2万円 – 所得税3,063円 – 住民税1,000円 = 手取り利子15,937円

となってしまいます。

これでは「退職金を預けておく」ことはできますが、「退職金を運用」することはできませんね。

退職金専用定期なら退職金を「運用」できる?

しかし、退職所得の源泉徴収票など退職日と退職金の金額がわかる書類があれば、退職金専用定期を作ることができます。

退職金専用定期の金利も銀行によって異なりますが、1.4%前後のものが多いようです。

もし仮に1,000万円の退職金を1.4%の退職金専用定期に1年預ければ(実際には1年間預けることはできません、後述します)、

1,000万円 × 利率1.4% = 利子14万円

で、14万円の利子がもらえます。

その利子から所得税と住民税が引かれますが、それでも手取り利子は、

利子14万円 × 所得税率15.315% = 所得税21,441円(小数点以下切り捨て)

利子14万円 × 住民税率5% = 住民税7,000円(小数点以下切り捨て)

利子14万円 – 所得税21,441円 – 住民税7,000円 = 手取り利子111,559円

と、11万円を超えているので、まあ最低限「運用」と呼べなくもありません。

実際には退職金専用定期は預入期間は3ヶ月がほとんどで退職金専用定期の金利で1年間運用するためには後述の方法を使いました。

投資信託とセットの退職金プラン

退職金専用定期は退職所得の源泉徴収票などの証明書が提示する必要があるため、銀行に出向かないと作ることができません。

しかし、銀行で退職金専用定期の話をすると決まって投資信託とセットの退職金プランを勧められました。

なんでも退職金専用定期と同程度の金額を投資信託で運用すると退職金専用定期の金利が5%や6%になるのだとか(笑)。

セットプランの投資信託は手数料がかかる

投資信託には購入するだけで手数料がかかります。

退職金向けのセットプランだからと言って投資信託の手数料が無料なわけではありません。

手数料はちょうど退職金定期に上乗せされる利子程度でしょうか(笑)。

セットプランの投資信託は元本割れリスクがある

退職金向けのセットプランだからと言って投資信託の損失を銀行が補填して元本保証するわけではありません。

どうも説明を聞いていると「投資信託の手数料を高金利定期の利息で埋め合わせでき、最悪でも定期預金の元本は保証される」と誤解しそうになりました。

しかし、実際には投資信託では定期預金の利息など吹き飛ぶ損失が出る可能性があります。

つまり、退職金定期の上乗せ金利は投資信託の手数料で相殺され、投資信託のリスクだけが残ることになります。

退職金が減るリスクがあってもいいからリターンをとりたいという人にはセットプランが向くのでしょうかね?

投資信託を銀行で買う意味って?

退職金は安全に運用したかったので、当然セットプランは選びませんでした。

まあもし、退職金を投資信託で運用したかったとしても、銀行でやる気はありませんが。

過去に銀行が売ってきた投資信託の成績を見ると銀行で投資信託を買う意味が見い出せないためです。

退職金専用定期を1年間運用する

前述の通り、退職金専用定期の預入期間は3ヶ月がほとんどです。

仮に通常の定期より高い金利1.4%だとしても預入期間3ヶ月では、

1,000万円 × 金利1.4% × 91日÷ 365日 = 利子34,904円

と、利子は34,904円しかつきません。

さらにそこから所得税15.315%と住民税5%が差し引かれます。

そして退職金定期が3ヶ月の満期を過ぎると通常の定期預金になってしまいます。

複数の銀行を渡り歩く

しかし、退職金専用定期がある複数の銀行を渡り歩くことで1年間、退職金専用定期で運用することができました。

なぜ1年間なのかというと、退職金定期作成の条件の1つを退職日から1年以内としている銀行がほとんどのためです。

最初の銀行で退職金専用定期を作ります。

退職後、できるだけ早く退職金定期を作ります。

年金受取を指定すると金利が上乗せされる場合がありますが、指定しません。

3ヶ月後には別の銀行に預金を移すためです。

最初の銀行の満期後、2番目の銀行で退職金専用定期を作ります。

退職日から3ヶ月+αで最初の銀行が満期となります。

最初の銀行を解約し、2番目の銀行に振り込みます。

振込手数料はかかりますが退職金定期の利子を得るための必要経費と割り切りました。

複数の銀行が並んでいるような街であれば、現金で引き出し、入金することで振込手数料を節約するのもありかもしれません(ちょっと危険ですが)。

最初の銀行の口座は不要になるので解約してもOKです。

その後、2番目の銀行に行って退職金専用定期を作ります。

年金受取は指定しません。

2番目の銀行の満期後、3番目の銀行で退職金専用定期を作ります。

退職日から半年+αで、2番目の銀行が満期になります。

2番目の銀行を解約し、3番目の銀行に振り込みます。

その後、3番目の銀行に行って退職金専用定期を作ります。

年金受取は指定しません。

3番目の銀行の満期後、最後の銀行で退職金専用定期を作ります。

退職日から9ヶ月+αで、3番目の銀行が満期になります。

3番目の銀行を解約し、最後の銀行に振り込みます。

最後の銀行の満期は退職後1年を過ぎてしまうため、最後の退職金専用定期になります。

年金受取を指定すると金利が上乗せされる銀行をDに選び、年金受取を指定するのもいいかと思います。

手間はかかりましたが・・・

1年で4つの退職金専用口座をつくり、口座間で退職金を移動させるのはなかなか手間がかかりました。

しかし、人生で中で退職金をもらうのはそう何度もありません。

通常の定期と比べて高い利息が得られたこと以上に、手間をかけたことで安全にお金を運用することがいかに難しいかがよく理解できたと思っています。

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